『最後のパレード』著者発言の真相は!? ディズニーランドに社員のIQを聞いてみた
読売新聞社や日本テレビの報道、そして『2ちゃんねる』やブログなどで「内容は盗用されたものなのでは?」とウワサになっている書籍『最後のパレード ~ディズニーランドで本当にあった心温まる話~』(サンクチュアリ・パブリッシング発行 / 中村克著)。
新聞やインターネットに掲載されていた文を、ほぼ変えることなく著書に掲載しているとのことで、版元のサンクチュアリ・パブリッシングも「盗用」は認めていないものの、「読売新聞紙上にて発表されていたエピソードだというのは、読売新聞社からご指摘を受けて、初めて知った次第です」「著者及び弊社は誠意をもって対応させていただきたいと考えております」とコメントしている。
反面、中村氏は「読売新聞を読む愚者に告ぐ」という日記を新たに自身のサイトに掲載し、読売新聞ばかりか読者をも敵に回すような発言をしている。当編集部の中立的な立場からしても、これは行き過ぎた表現だと思わざるを得ない。
また、中村氏は今回の件について、「盗用では?」と疑問を投げかけている読売新聞に対し、「私は悪意を持って私を追い詰める冷酷非道な読売グループには毅然たる態度で臨んでいきたいと思います。まずは、東京新聞様の依頼でまとめた私がこの本で言いたいことを記したいと思います(東京新聞様にはご迷惑をかけました)。読売グループとディズニーでは集団IQが違いすぎます。ディズニー出身の私から見れば、読売グループの集団IQは、ディズニーが200とすれば読売は60くらいでしょうか(笑) 」(著者サイトより引用して要約)と発言している。
正直言って、この発言はインターネットユーザーの燃えたぎる火に油を注ぐようなもの。自然の法則のごとく『2ちゃんねる』では集団IQについて大きな話題となり、「こいつのせいでディズニーの株大暴落だな」「著者がこんな言葉で口汚く罵倒するような経緯を知ってから読んでも全然心温まらねーぞ」などの反発意見が飛び出している。
しかし、中村氏は講演講師であり、知財作家であり、元・東京ディズニーランドのスーパーバイザーでもある。いい加減なことを言うはずがないと考えるのが普通だ。そこで当編集部は、ディズニーランド(運営:オリエンタルランド)に取材をし、実際のところ集団IQがどれくらいなのか、中村氏の発言した集団IQの数値が確かなものなのか、社員個人のIQと中村氏の実情も含めて取材をし、確かめてみることにした。ちなみに集団IQをカンタンに説明すると、個人ではなく、集団で行動したり考えたときに発揮できる知能指数のことである。個人のIQが高くとも、集団になることで力を発揮できず、個人のIQより集団IQが低下する場合がある。その取材結果は以下の通りだ。
<ディズニーランドの集団IQについて>
「個人のIQを調べることはしませんので、IQは関係ないと思うのですが……」(電話対応の女性)
「IQが200ないと弊社に入社できないことはありませんし、集団IQを調べることもありません。また、以前弊社に勤務なさっていた中村様につきましても、コメントすることはできません。中村様の発言につきましても、弊社とは関係ないものです」(広報)
『最後のパレード』を読んで感動した当編集部一同の気持ちを正直にいうとするならば、どのような結果であれ、読者の夢や感動した心を打ち砕くようなことにならないでほしい。ただそれだけである。皆さんは今回の件について、どうお思いだろうか?
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