『フランスで快適に生きる裏ワザ10のこと』〜その6 空を見上げる〜

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「パンがうれしくなる仲間たち」を探しに、生まれてはじめてやってきたフランス。身寄りがなく語学力も0(ゼロ)だったわたしが、気付けば9か月、たくさんの出会いと健康に恵まれて、想定外にフランスを満喫しながら生きています。郷に入って郷に従いつつフランスをカスタマイズして快適に生きている、そんな裏ワザ10のことをこっそりご紹介します。

世界的に有名な曲「上を向いて歩こう」に、
ひとりぽっちの夜に空を見上げて涙をこぼれなくする、
がんばる内容(←個人的解釈)の歌がありますが、
フランスでもひとりぽっちの時に空を見上げてみてください。
ただ、夜ではなく、日中の空がいいです。

あまり話題になりませんが、フランスの空は頻繁に
「ここは天の国か」
と思わせてくれる表情を現します。
ヨーロッパの教会の天井に描かれている空あのまんまです。
「今日の空、天が来てるね。告白するなら今日*」
って、リセエンヌ(女子高生)達が、おまじないの話題にしてもおかしくないと思うのだけれど、
あまり空についてのやりとりを耳にしません。

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また、
あるときは落ちてこないのが不思議なほど重量感のある、もっちりクリーミーな純白雲
(これ、おいしいバターやチーズと同じくフランスの特産品に指定してもいいんじゃないかな)
が浮かぶ空もあり、
この3D感がたまらなく幻想的です。
人・車の現世が行き交う“地上”と
神秘的な“空”がマリアージュするのはさすがフランス。
空想な現実。

そんな異次元な空だからか、見上げていると
“今は(もう)いない人”
“今ここにいない人”
“今まだ出会っていない人”
のことを想います。
過去/現在/未来。
空には遮るものがないからか、
彼らみんなと繫がっている気がしてきます。
ひとりぽっちでも、この先の自分に不安たっぷりでもさびしくない。
きっとやっていける、やっていこうって前向きになれます。
下向きな時ほど上向こう。
涙もこぼれませんしね。

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<プロフィール>
平居和恵(ひらい かずえ)
奈良県出身
芸能事務所、IT関連、食品メーカー広報などに在籍。パンが好きがゆえに、2014年8月会社、住まい、日本を飛び出しパンとマリアージュする “魅材・逸材・輝材” を探すためフランスに渡る。

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NeoL/ネオエル

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