火でも燃えない!半永久的なデータ保管を実現する、新しい記録媒体が登場
“記録媒体”と聞くと、CDとかフラッシュメモリーを思い浮かべる人も多いだろう。
だが一方で、そのような電子的なデータ管理の方法があまり好きではない、という趣向の人もいるかもしれない。
また、電子記録媒体には、破損したり、データ消失したりする危険が常につきまとう。
・レーザー彫刻で、サファイアのディスクにデータを記録
フランスのFahrenheit2451では、まったく新しい記録媒体を開発中だ。それが「Nanoform」である。これは小さく非常に薄いサファイアのディスク盤で、レーザー彫刻でデータを刻み込む、新しい形式の記録媒体だ。
・硬くて、火、水、光にも強い
このディスク盤は、合成サファイアでできている。サファイアはダイヤモンドに次いで、もっとも硬い鉱物のひとつ。
紙媒体やUSBメモリーなどの電子媒体は、火や水、熱に弱く、光によって劣化してしまう。サファイアを用いることで、火、水、酸、衝撃にも強い、理想の記録媒体を実現した。
・半永久的にデータ保持が可能
数年で壊れてしまう電子デバイス媒体や、100~150年もつというフィルム媒体、ビニール媒体と比べても、ほぼ半永久的に保存できる「Nanoform」は大きなアドバンテージをもっている。
・サイズは小さいのに、データ容量は大きい
ディスク盤の種類には、1インチのメダルタイプ、2インチ、あるいは4インチのディスクタイプのほか、博物館などの業務用ニーズに対応できる8インチタイプを用意。
小さくはあるが、保存できるデータ量は大きく、2インチタイプのディスクでは最大500の画像を、4インチタイプなら最大2500の画像を保存できるという。
・マイクロレンズ対応カメラなどでデータにアクセス
ちなみに、記録されたデータを見たいときには、強力な拡大鏡やマイクロレンズ対応のカメラ、PCに直接つなげられるデジタル顕微鏡などを用いればよいという。
・Kickstarterでキャンペーンを実施中
現在、資金調達プラットフォームKickstarterでキャンペーンを実施中の「Nanoform」。開催期間残りわずか、お早めにチェックを。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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