スチールにムービーと何でもアリの『ソーシャルアイドル notall』 初ワンマンライブレポート

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以前、代々木公園で開催されたベトナムフェスティバルの取材中に遭遇したアイドル「notall」より初ワンマンライブを行うので見にきてくださいとのオファーをいただいた。(拙稿 https://getnews.jp/archives/1000693 参照)

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先日も地下アイドルの取材をしたが、やはり芸能記者ではないので、その方面にはめっぽう疎い。しかし、せっかくの招待なので今回も素人目線で全力レポートを敢行する。

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メンバーも初ライブなら、記者も初めての動画埋め込み記事に挑戦する。

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記者が入場したのは開演前の通しリハーサル中。
リハーサル画像も交えながら、まずはnotallの概略から。

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リハーサル中は舞台そでからの撮影も許可された。

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notallとは英語”not all”を語源とした造語で、文字通り「すべてではない」という意。いくら有名になろうと、満足せず上を目指して頑張ってほしいという想いが込められている。

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コンセプトは、「世界のみんなと一緒に育てる次世代型ソーシャルアイドル」。グループ名はもとより、メンバーのニックネーム、楽曲、衣装等あらゆるものをファンからの公募で決めている。

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ソーシャルというだけあって、各種SNSに公式アカウントを持つことはもちろんのこと、公式アプリまで公開している。
アイドルグループで公式アプリを持っているグループはそう多くはないのではないだろうか。

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活動中の写真や動画撮影は基本的に自由。それどころか、撮影した画像をSNSにアップすると、CDジャケットに採用される可能性があるという。

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これまでの芸能人とは全く違った切り口でファンとの距離を近くし、積極的に運営に参画できるというコンセプトが新しい。

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さて、この公演に先立つこと7月5日の夜。
CHEERZというアイドル応援アプリで8月6日から台湾で開催される「台湾漫画博覧会」でのライブステージをかけた戦いが行われた。

このイベントは参加グループから、それぞれ1名が写真を投稿、ファンが応援投票を行い1位に属するグループが台湾でのライブ出演権を得ることができる。

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その締切が5日23時59分だった。同イベントに参加した片瀬成美はメンバーを集め23時58分からツイキャスで開票結果をライブ中継。日曜日の深夜にもかかわらず最大89人の視聴を集めた。
日付が変わる6日は彼女の23歳の誕生日にもあたることから、誕生日のうれしさと、投票結果待ちの不安が入り混じった複雑な中継となった。

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48時間にわたる投票の結果、225,884チアー(票)を集め見事1位を獲得。台湾行が決まった。
片瀬は中継の中で誕生日の抱負を聞かれると、「やりたいことをたくさんやって、悔いの残らない1年にしたいです。ファンの人への感謝も絶対に忘れたくないので…。みんなでnotallを大きくしたい、でも今いるファンの方も忘れずに一緒に大きくなっていきたい。」と感謝と抱負を述べた。

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リハーサルも終わり、取材時間が設けられた。
運営側の配慮により、囲み取材ではなく単独取材をさせていただいたので記者は最初に取材をすることになった。しかしグループもメンバーもよく知らないので、ここで本日一発目のムービーの出番となる。
単独フォトセッションの後、メンバーに自己紹介をしてもらったので、その映像をご覧いただこう。

全くの台本なし、リハーサルなし、ぶっつけ本番で無編集なのでメンバーの人となりがお分かりいただけただろうか。

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18時になり、ファンが入場してくる。
ライブ開始時刻には概ね300名近くになっただろうか。

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そしてnotall初ワンマンライブが開演した。

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ミックスやコールはかなり盛んで、ファンが慣れていない人たちのために掛け声を書いたボードを持ち込んでいたのだが、驚くべきは暗い会場のためにタブレットPCにすべてのコールやミックスを書き込んでページをめくっていた。
さすがはソーシャルアイドル。ファンもIT技術をふんだんに使っている。

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会場は、一般エリア、女性や子供専用エリア、そしてなぜかカメラマンエリアというのがあった。

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報道関係者は会場が見渡せる2階に別途席が用意されているので、おかしな表記だと思い聞いてみると、ファンによるカメラマンのためのエリアだった。

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前述のとおり、写真や動画撮影OKなので、撮影専用エリアを設けてファンの撮影にも便宜を図っているところがこのグループらしい配慮だ。

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2階席からのぞいてみると、バードウォッチングをするような、それはそれは立派な機材で撮影しているファンもいた。いいショットは撮れただろうか。

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数回のMCを挟み、楽曲の嵐は続く。

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メンバーが4名なので、ライブ中は休息時間がほとんどない。

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MCも4人で行うので、衣装替えの時間は告知VTR等の短時間だけで、ほぼぶっ通しでライブをしている。

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新しい衣装と新曲の発表の模様を二本目の動画でお伝えしたい。

この動画は、記者席から撮影したため、スピーカーが近く、アッテネーターを装備していない機材ではどうしても音声割れが発生しているので、聞き苦しい点はご容赦いただきたい。

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ファン層を見てみると、女性ファンが意外にも多い。

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ソーシャルメディアをフル活用しているとはいえ、結成1年でこれだけ多くの女性ファンがいるのは驚異的だと考えても良さそうだ。

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この新衣装も公募だというから驚きだ。プロのデザイナーがファンなのかと疑いたくなるような出来だ。

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ここで単独取材の一問一答を紹介しておく。画像とはリンクしていないのでご了承いただきたい。

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片瀬成美 台湾行きを決めた感想は?
「ファンの皆様がメンバーを台湾に行かせてくれました。本当に感謝しかありません。」
初めてベトナムフェスで会った時からそんなに時間は経過していないが、ファンを思いやる気持ちが一層強くなった「なーちゃん」。

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田崎礼奈 二十歳になってアイドル活動を始めた感想は?
「年齢は気にしません。(笑)逆に二十歳の魅力があると思うので、そこを見て欲しいです!」
大人の魅力の中に少女を残した不思議な感覚の「たさきょん」。

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渡邊ちこ 15秒で47都道府県を言えるそうだが?動画でやってもらえますか?
「やります。最短は11秒だったと思います。(笑)」
本当に47都道府県を言ってのけたnotallの隠し玉「べちこ」。

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佐藤遥 公式プロフィールによると好きな場所は「トイレ(笑)」となっているが?
「トイレの個室、落ち着きませんか?」
確かに。「そうでしょ~?落ち着きますよね~。」
仕切り屋でしっかりした中に記者は繊細な表情を見た「さとはる」。

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お互いに持っていないものを出し合って、1年間で築いてきた感じが短時間でよくわかる単独取材だった。

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ライブの趣向としては、メンバーから客席にボールが投げ入れられたり、2階席からタイミングを計って風船が舞い降りてきたりと、盛り上がるための工夫が考えられていた。

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そろそろ最後の曲。
会場はさらにヒートアップ。
終演の時刻が近づく

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ひと通りのライブが終了し、アンコールで再度登場。
曲振りを片瀬に託してイントロが流れるが、片瀬を残してメンバーが散っていく。
何が起こったのかわからず不安そうにきょろきょろする片瀬。

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突如、イントロが変わりハッピーバースデーの曲が流れる。散っていたメンバーが戻りその手にはバースデーケーキが。

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数日遅れのサプライズ生誕祭に会場は大盛り上がり。涙を流す片瀬に会場から「おめでとう!」のコール。
最高の誕生日プレゼントとなったようだ。

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アンコール曲も終わり、最後の挨拶。初ワンマンライブを終え、安心したのか感極まって涙するメンバーの姿も。

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もう一度最初からやりたいと、あっという間に終わったライブを惜しんだ。

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“仕切り屋”の佐藤が「ワンマンライブが目標だったのでこれが終わればどうする?とメンバーで話したことがあるんです。でも、”not all”だからこれで終わりではなく、これからどんどん大きくなって、アジアツアーやワールドツアーができるように頑張りますので、みなさん、これからも応援をよろしくお願いします。」と大きく出れば、「やればできる!」と応ずるファン。メンバーとファンの新たな目標が確立した瞬間だった。

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メンバーの要請で「ファンの顔がもっとよく見たい」ということで、照明が明るくされ、さらに「みんなと一緒に写真を撮りたい」と、オフィシャルスチールが舞台に登場。ファンをバックに記念撮影。
こうして長いようであっという間だったnotall初ワンマンライブは幕を閉じた。

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記者席で記者の横に若い3名の女性がライブを見ていた。
記者にしては若いし、カメラを持っている様子もない。それどころかライブ中にサイリウムを振っていたので、どういう関係者かと思って聞いてみると、彼女たちもアイドルだという。notallとは親交があり、後学のために見に来たのだということだった。
せっかくなので、少し時間をいただいて話を聞いてみた。
彼女らはQamというグループ6名のうちの3名。
写真左からサブリーダー佐藤瑞紗、リーダー日向恵依、小菅怜衣。(いずれも敬称略)
個人的にもnotallのファンであるという彼女らは、notallメンバーに対して「どこまでも行ってほしい。Perfumeみたいになりそうな気がする。」と、話してくれた。
notallとは共演したこともあるそうで、年齢的にも近いので親近感があるのだという。もし機会があればQamも取材したい。

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アイドルといっても、規模も知名度も活動内容も様々だ。
ただ、それぞれが自分たちの夢に向かって歩み、ファンもそれを支えるという構図は概ね同じだと言ってもいいだろう。
結成1周年を迎えるnotallが将来、アジアツアーやワールドツアーをやったとしても”not all”で走り続けることを期待したい。
また読者の反響によっては、あるいは取材のオファーがあれば、様々なアイドルグループの活動を素人目線からレポートする記事をシリーズシリーズ化してもよいと考えている。

※スチールおよびムービーは記者もしくは同行カメラマン小野寺稔昭撮影
 ツイキャス画像はツイキャス放送画面のスクリーンキャプチャを使用

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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