渡邉美樹氏は都条例に「賛成」、共産・小池氏は「廃止する」

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 過激な性表現を含む漫画やアニメの販売を規制する「東京都青少年健全育成条例」をめぐる論議は、2011年4月10日に投開票が行われる東京都知事選の行方にも影響を与える可能性がある。2月18日までに出馬を表明している候補予定者からも都条例に関する発言が出ているが、その姿勢は対照的だ。前参議院議員の小池晃氏が「廃止する」とツイッターで発言した一方、ワタミ前会長の渡邉美樹氏は条例に賛成の立場を明確にした。

 共産党政策委員長を務める小池氏は2月9日、東京都知事選への出馬を正式に表明した。日本共産党と「革新都政をつくる会」の推薦を受け、無所属で立候補する。小池氏の都知事選出馬表明をうけ、ツイッターではユーザーから小池氏へ質問が寄せられた。

「質問ですが、オタク、セクシャルマイノリティを否定する様な青少年育成条例も都知事が変われば変わったりするのですか」

 この質問に対し、小池氏は「廃止します」と明言。同条例に対し反対の立場を明らかにした。東京都議会でも共産党の議員は条例改正に反対していたので、その姿勢は党として一貫しているといえる。

 一方、2月15日に東京都知事選への立候補を表明した、外食チェーン大手「ワタミ」の創業者である渡邉氏は対照的な考えを示した。渡邉氏は翌16日、東京・渋谷で開催された一般ブロガーに向けての記者会見である「ブロガーミーティング」に出席。参加者から同条例に関しての質問が飛び出すと

「成人マンガはふだん見ないので、秘書に『どんなものか見せてくれ』と4冊くらい買ってこさせて、読みましたが、正直言って、気持ち悪くなりました」

と嫌悪感をあらわにした。そして、

「全部自由に見られることが『表現の自由だ」ということが私には理解できない。だから、あれ(都条例改正案)に関して言えば、間違いなく今回の東京都の判断は正しかったと思います」

と、同条例に対して賛成の立場を明確にした。

(三好尚紀)

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