スマホとハコ眼鏡でチェック! モデルルーム見学法に新しい波

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スマホとハコ眼鏡でチェック!モデルルーム見学法に新しい波

バーチャルの世界が、モデルルームの見学方法にまで広がっている。特製キットとスマートフォンがあれば、自宅にいながらマンションのモデルルームが見られるというのだ。その名は「ハコマンションVR」。取り寄せて、編集部と一緒に体験してみることにした。はたしてモデルルームがどのように確認できるのだろう。
キットを組み立てて「ハコマンションVR」を体験!

バーチャルを活用した「ハコマンションVR」の提供を始めたのは、コスモスイニシアの新築マンション「イニシア船橋夏見」。資料請求した先着300名に、体験キットを無料で送付している。

編集部にお邪魔して、早速キットを組み立ててみた。編集部に届いた体験キットが画像1の写真だ。説明書があるので、簡単に組み立てられるかと思いきや、意外に難航。筆者が実は不器用だということが露呈してしまった。途中で「Help me!」と、編集部Sさんに手伝ってもらって何とか形になった。

次は、スマートフォンで専用のアプリをインストールする。アプリを立ち上げたら、キットに組み込んで、これで完成。さっそく見学開始だ。

【画像1】(左)届いたキットを「いざ組み立てるぞ」意外に組み立てに難航。(1)から番号の順に差し込んでいくだけと書いてあったが、早速(1)の差し込み方が分からず。よく分からないまま組み立てを開始してしまった。(右)編集部に助けを求めて組み立てる。「金属の輪がよく分からないけど、まあいいや」(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】(左)届いたキットを「いざ組み立てるぞ」意外に組み立てに難航。(1)から番号の順に差し込んでいくだけと書いてあったが、早速(1)の差し込み方が分からず。よく分からないまま組み立てを開始してしまった。(右)編集部に助けを求めて組み立てる。「金属の輪がよく分からないけど、まあいいや」(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】(左)なんとか形になった。(右)アプリをスマートフォンにインストール。筆者のスマホの場合はAndroid版(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】(左)なんとか形になった。(右)アプリをスマートフォンにインストール。筆者のスマホの場合はAndroid版(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】(左)スマホを取り付けて「ハコマンションVR」を見る。どうやら金属の輪は無くてもきちんと見られるようだ。(右)キットの中のスマホの映像はこんな感じ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】(左)スマホを取り付けて「ハコマンションVR」を見る。どうやら金属の輪は無くてもきちんと見られるようだ。(右)キットの中のスマホの映像はこんな感じ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

まず出てくるのが、見学メニューのコマ映像。物件紹介、マンションギャラリー、モデルルーム(キッチン)、モデルルーム(リビングダイニング)、モデルルーム(玄関)、パノラマビュー(7階)の6つのメニューがあるのだが、視界の中にはメニューが2つくらいしか見えないので、メニューを探すには右を向いたり左を向いたり、くるくる動くことになる。

まず、モデルルーム(キッチン)を選択すると、キッチンの写真がパノラマでバーチャルに見える。さらに虫眼鏡マークがあり、そこを選択すると「時短家事動線」や「カフェカウンター」といった特徴の説明が表示される。

メニューを選びなおすか、矢印を選択すると、次の場面に飛んだりできる。リビングダイニングや玄関も同じようだったが、最上階7階からの眺望が360度のパノラマビューで見られるのが、一番盛り上がった。

自分だけで盛り上がってはいけないと、編集部Sさんにバトンタッチ。Sさんも下を見たり、右や左を見たりしているのをはたで見ていると不思議な光景で、これは自宅でこっそり見るのがよいという結論に達した。

【画像4】挙動不審な筆者と編集部Sさん。視線を動かすたびにスマホが動いて見づらいと思ったら、組み立て方が間違っていたことが発覚。公式HPに組み立て動画が掲載されているので、動画を見ながらつくるほうが間違いないようだ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】挙動不審な筆者と編集部Sさん。視線を動かすたびにスマホが動いて見づらいと思ったら、組み立て方が間違っていたことが発覚。公式HPに組み立て動画が掲載されているので、動画を見ながらつくるほうが間違いないようだ(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)バーチャルツールを活用すれば、今後のモデルルームの見せ方も変わっていく

「なぜ、バーチャルでモデルルームを見られるようにしたのだろう?」
いろいろな疑問が頭に浮かぶ。
そこで、これを導入した「イニシア船橋夏見」所長の中路健太郎さんにお会いして、聞いてみることにした。

「バーチャルでモデルルームを見られる『ハコマンションVR』は、あくまで素材として提供しているものです。それで気になるとなれば、アクションを起こしていただくきっかけになります。想定外でしたが、来場された方が持ち帰って、ご両親に見てもらうといった使い方もされているようです」と中路さん。

ではなぜ、イニシア船橋夏見での導入だったのだろうか?
「イニシア船橋夏見では『ホームデコレーションサービス』を提供しています。壁紙の色や素材を6つのテイストから選べるベーシックタイプと、ご要望に応じて個々に提案するプレミアムタイプがあり、いずれもインテリアコーディネ-ターがサポートします。こうしたテイストを知っていただくこと、カフェ風のマンションギャラリーをご覧いただいて来場への敷居を下げることなど、バーチャルが物件特性に合っていると思いました」(中路さん)

とはいえ、キットやアプリの制作に費用もかかるはず。費用をかけるメリットはあるのだろうか?
「この物件単体でコストのことは考えていません。中期的に考えると、多様な展開方法が考えられます。例えば、6つのテイストを提案する展示コーナーはモデルルーム内に用意していますが、モデルルームまるごとをテイストを変えて見せることは現実的にできません。バーチャルなツールを活用すれば、それを見ていただけるといった新しい可能性が広がると思います」(中路さん)

これまでマンションを販売する手法といえば、事前に公開する情報を絞り、詳しい情報を入手するためにモデルルームに来場してもらうというやり方が一般的だ。これに対して中路さんは、今後はバーチャルで見せたり、ゲーム感覚で体験させたりといった「センスのよい情報開示」が増えていくのではないかという。

たしかに、従来型のツールではできなかった、新しいモデルルームの見せ方や情報提供ができる時代になった。今後もこういったチャレンジが増えていくだろうと思われる。どんな風に変わっていくのか、注目していきたい。●取材協力
ハコマンションVR
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/06/04/91191/

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