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クラシック音楽特集!映画で有名になった曲

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ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
今回は、「クラシック音楽特集!映画で有名になった曲」でお送りします。映画のオリジナル曲かと思いきや、実はクラシック音楽だったというもの結構あるのです。ということで、映画のシーンが思い浮かぶような曲をどうぞ。

1.「ツァラトゥストラは、かく語りき」(作曲:R.シュトラウス)
https://www.youtube.com/watch?v=lXKox3LfO-Q
パイプオルガンの重厚な導入部から始まるこの曲は、映画「2001年宇宙への旅」の冒頭、地球の向こうから昇る太陽が印象的なシーンに使われたことで、知られています。
それ以降、夜明けのシーンを連想することから、この曲が収録されているレコードやCDのジャケットには、夜明けをイメージした写真が多く使われているほどです。
映画では導入部の2分程度が使用されていますが、実際には、30分曲の9部からなる交響詩で、
パイプオルガンを含む、総勢100名を超える編成のオーケストラで演奏されています。

映画の大成功で発売されたサウンドトラックに関して面白いエピソードが残されています。
映画で使用された演奏は、カラヤン指揮による、ウィーンフィルによるものでした。
しかし、映画制作中において、映画配給側とレコード会社との諸事情により、指揮者と演奏したオーケストラは非公開とされ、なんと、映画公開後に発売されたサウンドトラックには映画とは全く関係のない、ベーム指揮によるベルリンフィルの演奏が収録されたため、今でもそのように思っている人も少なくというものです。
なお、最新のサウンドトラックは、カラヤン指揮のものが収録されています。

2. 「ワルキューレの騎行」(作曲:R.ワーグナー)
https://www.youtube.com/watch?v=97DRkInWVS8
この曲の原題は、リヒャルト・ワーグナー作曲、「序夜と3日間のための舞台祝劇”ニーベルングの指環”」で、文字通り4日間かけて15時間にわたり上演される壮大なオペラです。その2日目に上演される「ワルキューレ」第1幕「館の内部」の序奏が、ご紹介する「ワルキューレの騎行」として演奏されてる楽曲になります。

ワルキューレとは、天馬に乗って戦場を駆け巡り、戦死した勇者を、ヴァルハラ(天空の館)に迎え入れる天女のような存在。そのようなことを連想してか、映画「地獄の黙示録」では、武装したヘリコプターが編隊を組んで進撃するシーンで使用され、それ以降、進撃のイメージが強い勇壮な曲として、ドラマやバラエティー番組のBGMとして多用されているのは、みなさんもご存知のとおりです。

この映画で使用された音源は、ショルティ指揮によるウィーンフィルの演奏です。監督であるフランシス・コッポラは、音楽にも造詣が深く、父親は作曲家として活躍したカーミン・コッポラで、映画の中で使用されている楽曲もその多くは二人の共作です。

3. 「弦楽器のためのアダージョ」(S.バーバー)
https://www.youtube.com/watch?v=BV37qZki31U
サミュエル・バーバーは、アメリカの作曲家。聞くからに悲しい旋律は、曲の中間部から後半にかけてその悲しさをいく万倍にも倍増させながらも、美しさを感じる楽曲で、通称「バーバーのアダージョ」として、もはや聞いたことはないくらいの名曲です。
映画「プラトーン」で使われ、世界的に有名になりましたが、それよりも前に、ジョン・F・ケネディの葬儀でも使用され、それ以降、訃報の場面で使われる楽曲として、使用されています。
映画以外でも、例えば、日本では、昭和天皇の崩御の際、NHK交響楽団による演奏が放映され、
アメリカでは、ニューヨークの貿易センタービル崩壊事件の追悼式でも演奏され、悲しみと哀悼の象徴的な楽曲として、世界でも随所に演奏されていることは記憶にあることかと思います。

4. 「魔法使いの弟子」(作曲:P.デュカス)
https://www.youtube.com/watch?v=vagV1iDpfSQ
原題は、「ゲーテによる交響的スケルツォ」として発表され、その生涯に13曲の作品しか残さなかった完璧主義といわれる作曲家、ポール・デュカスの自信作であり、日本では「交響詩 ”魔法使いの弟子”」と称されてます。

ディズニーの映画「ファンタジア」では、デュカスが好んで使用したと言われる9拍子のリズムに乗って、ミッキーマウスが魔法使いの弟子を演じている時に使われ、この曲は一躍有名になったと言っても過言ではありません。
映画「ファンタジア」で使われている”魔法使いの弟子”の楽曲は、ディズニー映画の音楽監督を務めていたストコフスキーにより、オーケストレーション(楽器の構成等)が変えられもので、いわば、ストコフスキー編曲版といえるものが使用されています。
演奏は、ストコフスキー指揮によるフィラデルフィア管弦楽団で収録され、当時は、サラウンドの原型ともいえるステレオ効果が利用された最初の映画として、左、中央、右の3チャンネルでミキシングされ、上映する劇場内に複数のスピーカーを設置して、各チャンネルごとの音を出して、
音楽に立体感を出したこととしても知られています。

5. 合奏協奏曲「四季」(作曲:A.ヴィヴァルディ)
https://www.youtube.com/watch?v=BwItDub2oC4
原題は、アントニオ・ヴィヴァルティ作曲、「和声とインベンションの試み」より第1集です。
第1集の第1曲〜第4曲が、春、夏、秋、冬の4曲(各3部)編成となっており、「四季」というタイトルは、ヴィヴァルディの命名によるものではありませんが、現在では「四季」という曲名で親しまれています。
春夏秋冬ということでイメージしやすいこの曲は、映画「男はつらいよ」のシリーズで、”寅さん”が放浪する全国各地を、その自然豊かな風景をバックに流れていることにお気づきでしたでしょうか?素朴な味わいが、日本の田舎や田園風景に見事にマッチングしています。これは、山田洋次の演出と、音楽を担当した山本直純の妙といえましょう。
「男はつらいよ」のテーマも作曲した山本直純は、実は、日本の指揮者の先駆けである斎藤秀雄の弟子であり、世界的な指揮者である小澤征爾と学友であるのです。ちなみに、斎藤秀雄は、桐朋学園大学(音楽大学)の設立も寄与した人物です。
山本直純が、クラッシックに造詣が深いのも、幼い頃からの背景を知れば納得なのです。

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