なぜ今さらなのか?変わりゆく首都を眺めておこう!『東京都庁』

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今さらながら、見慣れた東京都庁。しかしこの都庁庁舎も完成してから25年になり、今となってはパスポート手続くらいでしか足を運ぶ機会はないかもしれない。
オリンピック開催でがらりと変わるであろう首都の様子を一望しようと思えば、大観光地のとうきょうスカイツリーや東京タワーでもよい。しかし、地下鉄直結で、入場無料で、そのうえ安い食事がだれでも気軽に取れるとなると、東京都庁を置いて他にはない。
そんな観点から、記者は今一度、都庁を見直しても良いのではないかと思いじっくり見てきた。

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都庁第一本庁舎を挟んで向かいにあるのが都議会議事堂。ここの1階にもレストランがあるのは意外に知られていない。もちろんだれでも利用できる。

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都庁の展望台は有名だが、実はツインタワーの両方に展望台がある。もちろんそれぞれ別物なのでエレベーターは異なる。まずは南の展望台から見てみよう。展望台直行エレベーターに乗るには手荷物検査を受けるが、おかしなものを持っていなければちゃんと通れる。

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1階の乗り場から45階202メートルまで直行のエレベーターは55秒で到着する。エレベーターガールが「降りる方が早いんですよ」と観光客に言っていたが、その種明かしは降りる場合は1階ではなく2階で降ろされるから1階分早く到着するというオチだった。お役所の庁舎が笑いを取るとは思わなかったが、これも「おもてなし」だ。

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南の展望台はど真ん中にレストランがあり、若干高めだが落ち着いて食事をとることができる。

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スカイツリー方面を眺めた写真は4枚からなるパノラマ合成。左の同じ高さの建物は北側の展望台。後ほど行くとしよう。

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期間によって異なるが、東京をテーマにした何らかの展示があり、東京の歴史や文化を知ることができる。説明員も常駐しており、もちろん無料だ。

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日本全国の物産展を開催中で、厳選した地方のお土産物をここですべてそろえることが可能だ。

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南の展望台をもと来たエレベーターで降りるが、御案内の通り2階で降りることになる。2階には全国観光PRコーナーがあり、今の期間は新潟県小千谷市のコーナーを開設中だ。ちょっとのぞいてみよう。

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新潟と言えば米どころ、酒どころ。もちろん日本酒も展示即売されているが、小千谷縮(おぢやちぢみ)も特産品だ。なんでも、東京五輪の選手制服に採用してもらおうと奮闘中なんだそうだ。

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物産だけではなく、観光パンフレットも充実しているので、次の旅行先に検討するのもよい。地元の人が常駐しているので、パンフレット片手に極秘スポットを聞き出せるかもしれない。

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北側の展望台に行くのに、エスカレーターで1階に降りる。1階には東京都の観光情報センターが常設されている。外国人向けの地図もあり、メリケン人さんかどうかわからないが、観光情報を仕入れていた。もちろん日本語のパンフレットや地図、区ごとの観光ガイドもあるのでまずは都庁で情報を仕入れてから効率的に観光地を回りたい。

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北展望台へ行ってみよう。手続きは同様で手荷物検査を受けてエレベーターに乗り込む。

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北の展望台は中央がフリースペースになっていて、どちらかというとゆったりした造りになっている。休憩にはもってこいだ。レストランは窓側にあるので45階からの展望を眺めながら食事をすることができる。写真は4枚のパノラマ合成。

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富士山側を眺めてみたが、天候の関係で残念ながら見ることはできなかった。左の建物はさっきまでいた南展望台。写真は4枚のパノラマ合成。

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さて、腹が減ったので食事に行こう。展望台のレストランは高めなので、職員食堂を利用する。もちろん一般利用もできるが、あくまでもお役所なので平日しか営業はしていない。1階に降りて、一般エレベーターで32階に行く。新宿の一等地で定食がこの値段。

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この日はカレーライスが390円のサービスデーだったが、記者はB定食を選択した。ポークチャップ620円。

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32階からの眺望を目の前にお安い定食を食べる。テーブル席もあるが、窓際にはカウンター席があり御一人様には、こちらの方がお勧め。セルフサービスだがコストパフォーマンスの良さは記者が保証する。

都庁展望台は曜日によって閉室することもあるが、どちらかが必ず23時まで開室しているので、夜景を見るにも何の問題もない。
大型連休も終わり、若い人は5月病で悩んでいるかもしれない。
ありふれた東京の観光地ではあるが、建設当初に鬼のように並んで展望台に行ったきり忘れてしまった人もいるかもしれない。
東京観光はいいけれど、どこも並んで座る場所もなく、ただ疲れて高い食事を食べて帰るのはうんざりだと思う人もいるかもしれない。
そういう今、すいている都庁でタダで眺望を独り占めし、手ごろな値段の定食でほっと一息入れ、仕事に戻るなり観光に出かけるなりそれぞれのスタイルで楽しんでいただきたい。
五輪開催で変貌を遂げる首都の様子を目に焼き付けておきたいものだ。

※写真はすべて記者撮影。

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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