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ゆず、JUJU、back numberらが出演 agehasprings主催イベント【Synapples2.0】が見せた“ライブの未来”

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 アゲハスプリングスが主催するイベント【Synapples2.0~no border between sounds~Produced by agehasprings】が2月7日(土)豊洲Pitで開催された。

 音楽プロデューサー玉井健二が代表を務め、蔦谷好位置、田中ユウスケ、田中隼人、百田留衣といった数多くのヒット曲を世に送り出す気鋭のクリエイターが在籍するプロデューサー集団・アゲハスプリングス。

 その設立から10周年を記念する新プロジェクトとして行われた今回の【Synapples2.0】。その出演者も、ゆず、JUJU、back number、Aimer、安田レイ、Faint*Starというアゲハスプリングスに関わりの深い豪華な面々。チケットもソールドアウトとなり、開演前、各々のアーティストのファン約3000人が会場に詰め掛けた。

 今回のイベントは単に複数のアーティストが集まったフェスではなく、各々のアーティストのライブがプロジェクション・マッピングをはじめとした最新の映像・音響技術の力でシームレスに繋がった、一種のテーマパーク性を感じるもの。開演時間になると、まずはステージに降りたスクリーンに映像が映し出され、イベント名の由来でもあるシナプスをイメージした映像とともに、【Synapples2.0】の宣言文とも言える言葉が映し出され、“Synapples2.0”によって読み上げられる。(おそらく、ここでの“Synapples2.0”は人間の知識や経験を無限に溜め込んだ、昔のSFなどで頻繁に見られる“マザーマシン”のような存在だと推測される。)タイトルにも付された「no border between sounds」、「no border between us」というメッセージでイベントは幕を上げた。

 続いて、このイベントのナビゲート役でもあるヴァーチャル・シンガーの“hikari”がステージに登場。流暢な日本語でアナウンスしつつ、アゲハスプリングスのプロデュース曲であり、本イベントのコンセプトを表現した「Rebirth」を披露する。さらにアゲハスプリングスのプロデュースでヒットしたYUKIの「JOY」の英語カバー、さらに玉井健二擁する元気ロケッツの「Heavenly Star」へとつなぐ。

 見所はそこからで、hikariのパフォーマンスから切れ目なく、スクリーンの裏に準備していた安田レイによる同曲のアコースティックな歌唱へバトンタッチ。元気ロケッツのシンガー、Lumiを演じていたのも安田だけに、ファンには粋な演出となった。

 安田は自身のメジャーデビュー曲「Best of my Love」や、彼女ハスキーな歌声もマッチした、いきものがかりのカバー新曲「恋詩」、桜の花びらが舞い落ちる映像を使った演出とバックダンサーを従えたパフォーマンスでファンを魅了した「Brand New Day」など5曲を披露した。

 ステージ終了後は、もう一度ステージにスクリーンが降り、そこに「Now Loading…」のメッセージが映して出されファンの期待を煽る。続いて登場したのは、先日発表したシングル「ヒロイン」がビルボードジャパンチャートで2位になった人気バンド、back number。この日の彼らは、「この編成では今年初のライブ」というサポート・メンバーも含めた6人編成で、その「ヒロイン」や「高嶺の花子さん」など計5曲を熱いパフォーマンスで披露した。

 back numberの熱演に登場したのはHINA (ex.Tomapai) とYURIAによるガールズ・ユニット、Faint*Star。2014年にアゲハスプリングスのプロデュースでデビューした彼女たち。2月3日にリリースしたシングル「フィルム!フィルム!フィルム!」の演奏前には「手を回す部分があるので一緒に手を回してください」とファンに前振りし、パフォーマンスを盛り上げるなど計2曲を披露した。

 続いて登場したのは独特の歌声と高い歌唱力を持ったシンガー、Aimer。バンドを率いた演奏で、しっとりとしたダウンテンポ・ナンバー「ポラリス」から演奏をスタートし、「AM02:00」など計5曲を披露。最後に演奏した「六等星の夜」では、スクリーンに映し出された満天の星空の映像も幻想的で、そのエモーショナルな歌唱に会場が聴き入った。

 Aimerの演奏後、会場が暗転すると、ファンキーなギターリフに続いてドラム、ベースが入り、再びhikariが登場して「Hot Stuff」の英語詞カバーの演奏がスタート。もちろん、続いて登場したのはJUJUだ。安田レイの時と同じようにhikariのパフォーマンスから切れ目なくリレーする形でJUJUが登場。この日のイベントを支えた、スペシャル・バンドを率いて「Hot Stuff」を披露すると、本人いわく「はじめて生バンドで披露」するというUAの「情熱」カバー、そして、こちらも初披露となった2月リリースの新曲「Hold me, Hold you」と計3曲を披露し盛り上げた。

 JUJUがステージを去った後、スクリーンにはオープニング時と同じように映像とメッセージが現れ、再度Synapples2.0の声が響き渡る。すると、そのメッセージは徐々にゆずの「虹」の歌詞とシンクロ。彼らの登場を待つファンから大きな歓声が上がり、ゆずの北川悠仁、岩沢厚治に加えてサポート・メンバーがステージに登場。「虹」の演奏からショウがスタートした。

 ゆずの楽曲のプロデュースを数多く手掛ける蔦谷好位置をキーボードに迎えたこの日。ゆずも「鬼才、蔦谷好位置!」、「今日は蔦谷くんのためだけに来ました(笑)」とMCで賞賛。ゆずと蔦谷の出会いの曲であり、この日約7年ぶりの演奏となった「凸凹」や北川がスランプに陥った時に蔦谷のとのやりとりの中で生まれたという「逢いたい」といった思い出深い曲を披露した。

 さらに、北川が「蔦谷くんとのことを振り返ろうと思ったんだけど、歴史が多すぎて時間が足りないんだよね。だから…メドレー作っちゃいました!」と語ると、「シシカバブ―」、「いちご」、「LOVE & PEACH」、「Yesterday and Tomorrow」、「HAMO」、「LAND」、「with you」、「ヒカレ」を立て続けに演奏する、この日のためのスペシャル・メドレーを披露した。最後は彼らの代表曲でもある「夏色」で大盛り上がりしつつ、平和への思いを込めた一曲「Hey和」でライブは終了。まさに「no border between sounds」、「no border between us」というイベントのメッセージを体現するようなパフォーマンスであった。

 各々のアーティストの熱の入ったパフォーマンスはもちろん、ライブというものの価値や意義が変化しつつある時代において、先鋭的な試みとなった今回のイベント。継続的に行うことでさらに演出の幅が増えていくものとは思うが、既に高い完成度となっているという印象もあった。今は既存のアーティストのライブに対して技術がフィットしている段階だが、技術が前提になり、そこに意識的にフィットするアーティストが増え始めたとき、革新的にライブの様相が変わる可能性がある。その未来は案外すぐ近くに来ているのかも知れない、と思わせてくれるイベントだった。

撮影:石井亜希

◎イベント概要
【Synapples2.0 ~no border between sounds~ Produced by agehasprings】
2015年2月7日(土)東京・豊洲PIT
Synapples2.0: http://synapples.com/

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