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生まれつきの天才?「ギフテッド」の才能

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数学検定2級に小学1年生が最年少で合格

公益財団法人「日本数学検定協会」は、2014年10月に実施した「数学検定」で、小学1年生が高校2年生レベルにあたる同検定2級に合格したことを発表しました。2級は「微分係数と導関数」「不定積分と定積分」などから出題され、小学1年生での合格は1992年の検定開始以降、最年少とのことです。

合格した小学生は3歳で足し算と引き算、4歳で素因数分解を習得し、5歳で数学検定11級(小1程度)に合格しています。その後、2年間で小1から高2レベルまで驚異的なスピードで進んだと考えられます。結果だけを見れば、「天才」という言葉を真っ先に想像する人も多いことでしょう。果たして、彼のようなことが誰にでも可能なものなのでしょうか。

先天的に平均よりも高い能力を持つ「ギフテッド」

彼は平日2時間、休みの日は午前、午後と8時間、数学に取り組んでいるそうです。親から言われてやっているわけでもなく、「好きだから」という理由から察するに、彼にとっては遊びの一つなのでしょう。書けない漢字があれば、平仮名で答えを書いていているそうです。

「ただの計算をしてもつまらないけど、よく考えて、工夫できるのが数学の面白いところだと思います。将来は面白い数学や、楽しい数学をどんどんつくっていきたい、数学者になりたいです」。落ち着いた話しぶりも、小学校1年生とは思えません。

天才というと、最近では「ギフテッド」(Gifted)という言葉があります。先天的に、平均よりも顕著に高い能力を持っている人のことです。誕生時から生涯にかけて見られ、外部に対する世間的な成功を収めることではなく、内的な学び方の素質・生まれつきの学習能力を持つことを指します。

一般人とギフテッドの違いは、脳神経学で説明できる

「ギフテッド」は、贈り物を意味するギフト (gift) が語源で、神あるいは天から与えられた資質、つまり遺伝による生まれつきの特質と言えるもので、早期教育で他人よりも早く多くマスターする先取り学習によって、ギフテッドに成長するようなことはないようです。ギフテッドは自ら常に多様な知的刺激を切望し、興味のある分野を自分の好む学習方法で深く掘り下げ探求する傾向にあり、結果的に同年者より先のレベルに到達することが多いのです。

一般人とギフテッドの違いは、脳神経学で説明することができます。脳の柔軟性が高く、二つの脳半球(中脳と大脳半球)を結ぶ間脳が発達しているおかげで、脳を最大限に利用することができ、同年齢の子どもよりも、顕著な速さで情報を処理することができるというものです。

先の彼が2年間で小1から高2レベルまで、驚異的なスピードで進んだこともこれなら頷けます。日本にもギフテッドの能力を持つ子どもたちが少なからずいますが、特殊教育の傘下に置かれることもあり、欧米のように教育として確立することが望まれています。

(田中 正徳/次世代教育プランナー)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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