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居酒屋で働いてるのは、お客様と同じ「人間」です! ときには大失敗することも

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いよいよ師走。居酒屋にとって書き入れ時ですが、厨房の裏はまるで戦場のようになっています。お客としてお店に来たときに、何かと不満に感じることがあるかもしれませんが、働いているのは同じ「人間」なんだということを理解してあげてくださいね。

誰でも仕事をしていると、思わぬ失敗をしてしまうこともあります。私が居酒屋で働いていた頃も、自分でやったことも含めて色んな大失敗を目の当たりにしてきました。(文:ナイン)
オーダー殺到! おにぎり1つの注文に1時間

飲食店でのクレームの8割は、「遅いこと」と言われています。「頼んだ料理が来るのが遅い」「従業員を呼んでも来るのが遅い」といった具合です。遅くなる原因は多々ありますが、お客様の来店と注文に追われて起こる場合が多いです。

「キッチンさん! ○卓の料理ご請求です!」
「あれっ、ドレッシングないの? 誰か買ってきて!」

といった叫びが飛び交うこともしばしば。あまりのオーダーの多さに、私はおにぎり1つの注文から提供まで1時間かかってしまったことがありました。

通常ではこんなことはあり得ませんが、ピークが極まると異常事態が起こるのです。この時のお客様は、できあがりを持って行ったときに「あれっ、こんなの頼んだっけ? まぁいいか」と首を傾げていました。

私はお客様に申し訳ない気持ちを抱くとともに、大きなクレームに発展せずホッとした記憶があります。これもお酒を楽しんでいるお客様ならではの寛容さであります。

もうひとつ、お酒の力の偉大さを感じたことがありました。ハンバーガーチェーンやコーヒーショップでは商品を作るのがおもな仕事ですが、ファミレスや居酒屋では商品を作ってお客様の席に運ぶまでが仕事です。

「運ぶ」という行為は一見簡単そうですが、意外と厄介なものでした。キッチンからお客様の席が離れている場合も多く、持っていくまでに時間がかかるので、他の作業ができなくなることがよくあるのです。
なみなみ注いだ3杯分のビールを頭の上から…

大きな皿に盛りつけた料理は重いこともあり、女性が長時間にわたって作業できないことも。配膳の際にはお客様も使用する通路を通るため、狭い場所では人を避けながら運ばなくてはいけません。

従業員同士だと声を掛け合えば済みますが、お客様が相手だと難しい場合も多いです。こうした状況もあり、「配膳」という単純な作業も、案外テクニックが必要です。

私の同期の男性は、新人の頃にビールを3杯トレイに乗せ運んでいました。運ぶ先は座敷の宴会席で、30~40代のサラリーマンが50人ほど、ワイワイガヤガヤと楽しんでいました。

そこにビールを持った彼がお客様の間を縫うように移動していたその時、彼の死角から歩いて来たお客様とぶつかってしまいました。彼は持っていたビールを全部こぼし、それも座っていた別のお客様の頭の上にぶちまけてしまう失態を犯したのです。

3杯分の満タンのビールをお客様にかけてしまったわけですから、私のような飲食店経験者には、もう言葉にできないくらい背筋がゾッとするほど深刻な事態です。でも当のお客様は、お酒もまわっていたのか

「あぁ、大丈夫だよ、いいよいいよ。こんなの拭けば済むよ」

といって笑って許してくれたそうです。この話を聞いたとき、私は「お酒の力は凄いな」とあらためて思いました。優しいお客様でよかったです。

あわせてよみたい:閉店を告げに行ったら、お客様に詰められた話
 

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