おしりからニョキッ! かわいくて不思議な「しっぽ付き」の椅子が登場
一見普通の木の椅子のようだが、よくよく見ると、座面に猫のようなしっぽがついている。そして本来4本あるはずの脚が、前側の2本しかなく、椅子が浮いているような錯覚に陥る。
そんなかわいらしさと不思議な浮遊感を感じるユニークな椅子「Sippo」が、TOKYO DESIGNERS WEEK 2014に展示された。制作したのは広告代理店に勤務するイケメン二人組のデザインユニット・Martin & Oceanだ。
この椅子に人が座ると、おしりからしっぽが生えているようにも見える。しかし「単にかわいいものを作ることが目的ではありません。しっぽが椅子の後ろ脚の代わりに体重を支えることで、チャーミングさと不思議な浮遊感を感じられる椅子になりました。日常の行為にちょっとした驚きと新鮮さを与えるようなものを作りたいと思ってデザインしたのです」とMartin & Oceanの二人は語る。
TOKYO DESIGNERS WEEKの会場でも多くの人がこの椅子の前で足を止め、実際に座ったり写真を撮ったりして楽しんでいたそうだ。その場で「売ってほしい」と言う人までいたことから、現在商品化を目指して改良を進めているところだという。
二人によると「Sippo」を作るときに苦労するのは、鉄でできているしっぽの部分を曲線に加工したり、木の部分と接合したりする工程だ。また、後ろ脚の代わりに鉄の棒1本で椅子を支える構造のため、安定性を保つのも難しいという。「かわいらしい見た目に反して、職人の細かい技が駆使されて生まれた椅子ですが、制作過程にそんな技術を用いるのが面白いと思います」と二人は語る。
「座ってみて笑顔で写真を撮ってくれる人を見ると、作り手としてとてもうれしいです。Sippoに座って、ちょっとだけワイルドな肉食系になってもらいたいですね」とユーモアを交えてメッセージを寄せてくれた。
●Martin & Ocean プロフィール
松岡康 1984年生まれ。京都大学建築学科卒業、東京大学修士課程建築学専攻修了。都内広告代理店勤務。
大平尚明 1984年生まれ。京都大学建築学科卒業、東京大学修士課程建築学専攻修了。都内広告代理店勤務。
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