バターがなければ作ればいいじゃない! 牛乳屋さんが教えるバターの作り方
全国的にバター不足が続いている。近所のスーパーを回ってみても、200gの標準的なバターが1つもない! 高級品がちらほら売れ残っているのみだ。在庫があるところでも値上がりしていて、小売価格は200g・420円前後となっているようだ。夏場より5~10%近く値上がりしたことになる。
そもそもの原因は国内の生乳生産量自体が減っているため。採算がとれないやら後継者がいないやらで酪農家の戸数がどんどん減ってきているので、今後も生乳生産量の減少傾向は続くだろう。政府は緊急に1万トンのバターを輸入することを決定したが、これは主に業務用。家庭用バターが安定して供給されるまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。
そこで今回は、家庭で簡単に作れるバターのレシピを紹介したい。オレンジ色のパックの『農協牛乳』でおなじみ、東北協同乳業が同社ホームページでバターの作り方を教えてくれている。
材料は生クリーム(乳脂肪分が45%ぐらいのもの)と塩のみ。これを500mlのペットボトルに入れて10分ほどシャカシャカと振るだけだ。容器はペットボトルでなくても、生クリームが中でほどよく移動して撹拌されるサイズならなんでもいい。
最初は「ガポガポ」と音を立てていた生クリームがホイップ状になってペットボトルの内面にまとわりつく感覚がしてきたら、ぬるま湯につけて少し溶かす。そしてさらに振り続けると、次第に「バシャバシャ」という音に変わってきて、バターになる脂肪分の塊とホエイ(乳清)に分離する。
今回は乳脂肪分47%で200ml・398円の生クリームを買ってきて試してみたところ、130gほどのバターを作ることができた。作りたてのバターはとってもクリーミーで香り高く、格別に美味しい。ペットボトルを振り続けるのは腕が疲れるし、経済性もすこぶる悪いので、どうしてもバターが必要だけど売ってない時にしかオススメできないが、子供と一緒に社会勉強のつもりで作ってみると楽しいかもしれない。
画像とソース引用:東北共同乳業ホームページより
http://www.tk-holstein.com/butter.html
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