「ボーナスもらったら辞める」転職希望者は1割足らず? 予想外に少ない「悲しい事情」

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「ボーナスもらったら辞める」転職希望者は1割足らず? 予想外に少ない「悲しい事情」

11月は、転職を考える人が増える時期だ。下期の体制が確定し、「やっぱりこの会社ではムリだなあ」ということがハッキリすることが多いのだとか。そんな中、転職エージェントのワークポートが20~40代の転職希望者526人を対象に「転職の時期」についてアンケートを行っている。

会社を辞める「最も良いと思われるタイミング」という質問に、プロジェクト終了後など「仕事の区切りが良い時」と答えた人が最も多く41%を占めた。次いで、年度末や四半期など「時期的に区切りが良い時」が26%、「時期は関係ない」が23%と続いている。
「ボーナスの出る会社」自体が少ないのでは

「ボーナス後」と答えた人は、調査元によると「予想に反して10%足らず」だったというが、これには中堅・中小企業に勤めるネットユーザーたちから反発の声があがっている。

「アホ! 今時、ボーナスの出る企業が1割なだけだろ」

リーマンショック後の業績悪化で、それまで出ていたボーナスが出なくなったという会社も少なくない。求人情報の「賞与あり」を見て入社したが、「ここ10年くらい出てないな」と言われたガックリした人もいる。ネットには、

「友人にボーナスでたら辞めるんだ!と口癖の奴がいる。あれから二十年まだ同じ会社にいる」

と悲しい話を披露する人もいた。ということは大企業に限って言えば、ボーナスをもらって遠慮なく辞める人の割合は、もっと高いのかもしれない。

「仕事の区切り」や「年度の区切り」と答えた人も、結果的にはボーナス後になっているのに、そう答えないだけだ、とツッコミを入れる人もいた。

「そもそも賞与支給時期って、年度末や四半期末などの区切りに支給されるとこ多いですがなw」

以前勤めていた会社には、ボーナス月に退職願を出すと「『ボーナスを返せ』と言われる風習があった」と明かす人もいた。返す必要はないと思われるのだが…。
最終的には「どうでもよくなる」の声多数

一方で、ボーナスをもらって辞めると在職者から「図々しい」と思われるのではないか、という不安もよぎる。しかし実際に辞める段になると、タイミングなど見計らっていられないという声も目に付く。ボーナスも会社の都合も関係なくなるというのだ。

「辞める前は色んな思いがあったけど、いざ辞めるとなるとドーデも良くなったな(笑)」
「本当に辞めたい時なんて引き継ぎがどーのなんて、どーでも良くなって突発的に辞めるもんだ」

実際に転職経験のある人からも、会社は辞める人間のことを「何とも思っていない」ことが分かったので、「自分の都合第一で辞めるタイミングを決めて良い」と言い切る。

転職サイトのDODAは「いつ転職するのが一番いいの?」というお悩み相談のページを設けている。転職市場が活性化するのは「年末(11~12月)、年度末(2~3月)」としながらも、応募者も多くなるのでライバルも増えると指摘、

「じっくり活動したい人は、あえてこの時期をはずすのも作戦のひとつ」

と助言している。ただし年末や年度末は企業の需要が高いのも事実なので、「選考スピードがアップする」ことが多い。ぜひとも転職したいと考えている人にとっては、ひとつのねらい目のタイミングになりそうだ。

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