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「ゆるい就職」が初のマッチングイベント開催 企業の「高い採用意欲」が明らかに

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若者に「週休4日、月15万円」で派遣や契約社員の仕事を紹介する「ゆるい就職」のプロジェクトが着々と進んでいる。10月29日には東京・新宿で、求職者60人と企業が交流する1回目のマッチングイベントが開催された。

参加企業は5社で、業界別にはITが2社、医療、不動産、人材が1社ずつとなっている。企業の担当者一人ひとりが求職者たちのグループに入り、「週休4日の使い方」や「理想の職場環境」などのテーマについて意見交換を行なった。
優秀な人材を探索「成果を出せば雇用形態は関係なし」

企業の採用担当者と参加者が意見交換を行なった。

あるグループでは、議論が「正社員で働くことのデメリット」になると、社会人経験のある求職者から「1回就職すると仕事が合わなくても辞めにくい」といった声が上がる。これに対し、正社員として働く企業の若手人事担当者からも、

「たしかに正社員で働くことに、デメリットと感じることも多い。自分も将来起業したいと考えて就職したが、週5日働くと疲れてそれどころじゃなくなりますね」

と同調する意見が出ていた。

求職者からは、参加企業に対し「なぜ『ゆるい就職』で採用しようと思ったのか」という質問が出た。ある医療品関連企業の代表は、「すでに会社に週3日で働いている人がおり、雇用形態にこだわりはないから」と語る。

この会社では、在宅勤務など柔軟な働き方を積極的に認めているといい、残業も休日出勤もなし。定時以降も、社員がオフィスに残っていることはほとんどない。

「きちんと集中して成果を出してくれれば、『ゆるい就職』でも全く問題はありません」

京都でシステム開発を行なっているアイ・オーシステムは、東京に新規事業所を設立したばかりで、現在プログラマーやSEを募集している。こちらもスキルがあれば勤務形態にはこだわっておらず、採用に前向きだ。
社会人経験者「接客や営業に嫌気さして退職」

このほか、マンションのフロントサービスを提供しているクオリティライフ・コンシェルジュも積極的に採用する予定だ。マンションでのフロント業務はクリーニングや宅配便の取次など「簡単な仕事」が中心となるが、「週3日勤務で15万円」の枠を多数提供できるという。

一方、求職者の中には、「週休4日の中で趣味を極めたい」という人も多い。この点については一般の正社員ではネガティブ要素になりかねないが、参加企業からは「趣味に一生懸命な人は仕事にも一生懸命に取り組めるのではないか」と期待する声もあった。

今回もキャリコネニュースは会場で参加者に取材し、「ゆるい就職」に応募した経緯を聞いて回った。社会人経験があるという人に尋ねると、前職が小売業の販売接客や、不動産や広告営業だった人が多い。プログラマーやSEもいる。

新卒で慣れない接客や営業に就いたものの、長時間労働や厳しいノルマなど「ブラック」な労働環境が嫌になり、会社を辞めてフリーターというパターンが目に付く。参加者の一人は、起業に興味があり、週4日の休みはマーケティングや経営の勉強をしたいという。

「このまま好きでもない仕事を、ずっと続けていいのだろうか。もっと色んな経験をしたいと思い、仕事を辞めて『ゆるい就職』に参加してみた」

絶対に譲れないのは「精神的、時間的自由」

今回のマッチングイベントでは、参加者自身が事前に記入した「プロフィール」をまとめた資料が企業に渡された。「ゆるい就職」を運営する人材会社ビースタイルの宇佐美啓さんによると、働くにあたって「絶対に譲れない条件」の欄には、

「服装・髪型自由」「自由に発言できる環境」
「残業を求められないこと」「休日の活動に干渉しないこと」

などと書き込む人が多く、仕事はやるが「精神的、時間的自由はどうしても確保したい」という傾向が強いようだ。

今後はマッチングイベントと並行して、参加者が企業にエントリーしたり、企業が参加者にスカウトを送ったりして、双方が合意すれば選考に進んでいくことになる。今回のイベント後も、すでに4社から10件のスカウトがあったという。宇佐美さんは、

「参加者60人に対して10件のスカウトですから、この手のイベントとしては好感触です。今年中に30人ぐらい決まってくれれば」

と手ごたえを感じているようだ。

あわせて読みたい:若新雄純氏が語る「ゆるい就職」の真意

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