ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

障がい者の幸せな暮らしを地域で支えるには

DATE:
  • ガジェット通信を≫

住み慣れた場所で暮らしたいというのは、誰もが抱く共通の願い

「自分が住み慣れた地域で幸せな生活を送りたい」。このような思いは、多くの人が抱くものではないでしょうか。もし、そうだとすれば、それは障がいを抱えた人にも顕在する共通の願いです。

では、障がいを抱えた人は、住み慣れた地域で幸せな生活を送るためには、どういった要素が必要になるのでしょうか。そのヒントは、「障がい」という言葉をどのように捉えているかにあります。障がいに対する一般的なイメージは「体が不自由」「知的に遅れがある」といったものでしょう。そして、障がい者が満足すべき生活を送れないとするならば、このような本人の能力が問題とみなされることもあります。しかし、果たして、それだけが要因でしょうか。

健常者にも障がい者にも「妨げ」はある

例えば、「年1回、旅行に出かけることが楽しみ」という健常者Aさんと、障がい者(車椅子利用)のBさんがいるとします。傍目から見ると、Aさんは「旅行に出かけたい」という思いを実現できて、Bさんは難しいと思われがちです。ところが、旅行に出かけることをゴールに設定した場合、「妨げ」となることは身体能力だけではありません。旅行に出かけるには、費用、電車の時刻表を理解する力、初めての場所でも物おじしない心構えなど、様々な要素が必要です。もし、Aさんがこれらの条件を満たしていなかったら、たとえ身体能力に問題がなくても、費用や時刻表を読み取れないといったことが「妨げ」となり、旅行に行くことは不可能でしょう。

一方、Bさんが、これら他の要素をすべてクリアしていれば、「妨げ」は車椅子による行動の不便さだけです。この「妨げ」は、「駅構内にエレベーターやスロープが設置されている」「電車の乗り降りの際は他者による介助がある」といった「環境」が整えば解消されます。

官民一体となって「妨げ」を取り除くことが何より大切

「障がい」という言葉を辞書で調べると「あることをするために妨げとなるものや状況」という説明があります。注意しなければならないのは、「妨げ」とは、必ずしも本人の心身能力だけに限定していないことです。体が健常であったとしても、本人の性格・知識力・判断力・経済力などが「妨げ」となり自分の望みが叶えられないこともあります。

見失っていけないのは「住み慣れた地域で幸せに生活したい」という思いです。その思いを実現する中での「妨げ」は、中身は違えど、健常者にも障がい者にも同じく存在する可能性があります。身体能力のみが「妨げ」となっているのであれば、「妨げ」を解消する環境さえ整えば、思いを実現することができます。障がい者が地域で幸せに生活するためには、官民一体となって「妨げ」を取り除くことが何より大切です。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
JIJICOの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP