気づかぬ内に熱中症になっている?!電解質不足を検出するウェアラブルなバイオセンサー

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植物と人間にとって、電解質は身体に必須のもの。暑い夏には大量の汗をかくため、適度な水分、塩分の補給が欠かせないが、自分が今、不足している状況に陥っているかどうか、なかなか自覚症状がないこともある。気づかない内に熱中症になり、そのまま命を落とす高齢者のニュースを耳にしたこともあるかもしれない。

「今、電解質を補給すべきなのか」そんな疑問に答えてくれる電解質バイオセンサーのプロトタイプが、Sandia National LaboratoriesのRonen Polsky氏を中心とする研究チームで開発中だという。

腕時計に仕込めるほどに小さい、マイクロサイズの針で肌表面を刺し、細胞間に存在する体液のサンプルを摂取する。医者は一定の電解質レベルをキープしなくてはならない患者の治療や、スポーツアスリート選手の体調管理をおこなう際に、電解質レベルの状態を随時把握し、適切な処置を施せるようになる。

ちなみに、この針を用いて採取するのは、あくまで体液であり血液ではないため、神経に障ることがなく、痛みがないのが大きな特徴だ。

さらに、このシステムは体内のナトリウムやカルシウムのレベルの測定にも応用できる見込み。そうなると、バイオセンサーを使って測定されたデータを記録し、必要が生じたときに、適宜適量のミネラルや電解質を摂取することが可能になる。

神経を傷つけず痛みもない、ウェアラブルバイオセンサー。これがあれば、知らず知らずのうちに陥る熱中症発症のリスクを大幅に下げることができそうだ。これでもう、日本の夏も怖くない?!

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