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一人っ子育児の注意点

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「一人っ子はわがままだと思う」と6割以上が回答

厚生労働省「国立社会保障・人口問題研究所」が定期的に行っている「出生動向基本調査」の発表によれば、家庭における子どもの数は2~3人が約8割と、1977年以来、あまり変化が見られません。少子化が問題視される中、意外な調査結果ですが、現代においても「一人っ子」は少数派のようです。そんな中、「一人っ子はわがままだと思うか?」という質問に対し、6割以上の人が「思う」と回答したアンケート結果が発表されました。

確かに、「一人っ子」と聞くと「わがまま」というイメージがあります。そこで、一人っ子の子育てについて、参考になる詩を紹介します。ドロシー・ロー・ノルト博士の著書に「子は親の鏡」という子育て論についての詩が載っています。この詩の中には、次のような言葉が並んでいます。

『励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる
褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる
やさしく思いやりを持って育てれば、子どもは、優しい子に育つ
守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ』

一人っ子を育てる親が抱きやすい不安について、この詩の言葉をたどりながら考えてみましょう。兄弟姉妹に切磋琢磨されることなく育つ一人っ子が、「自信を持ち、明るく、自己肯定的で、頑張り屋の、人に優しい、強い子」になれば、一粒種が可愛くてならない親にとって言うことはありません。また、親には「励ましてやり、褒めてやり、認めてやり、見つめてやり、優しく思いやりを持って接してやり、守ってやれ」と求めています。そこには、子どもを一人の人格として認め、いたずらに親の主張を押し付けることなく、敬愛して育てなさいというメッセージが込められています。

親に認められたいという子どもの情熱は大人の想像を超える

ある時、列車の中で、靴を脱いで座席に立っていた三歳くらいの子どもに、母親が「もうすぐ降りますよ、靴を履きなさい」と声を掛けました。子どもは座席の端にしがみつきながらやっと靴に足を入れましたが、靴のテープが止められません。子どもは親を見上げて助けを求めますが、母親は「やってごらん」と優しく言い決して手を貸しません。揺れる列車の中で屈み込み、やっとのことでテープを止めて靴を履いた子どもは、晴ればれとした表情を見せます。それを見て、にっこりとうなずく母親が、その間ずっと子どもの服の端を掴んでいた様子は、今も心に残る光景です。

親に認められたいという子どもの情熱は、大人の想像を超えるものがあります。そのことに気付いていない親が、意外に多いのではないでしょうか。親の存在しない世界を考えられない子どもにとって、親はルールであり、社会であり、世界です。子どもは全身を通し、親の一挙手一動に学んでいます。

子育てとは、親自身の生き方を子どもに示すものです。「子は親の鏡」の詩の最後に、和気あいあいとした家庭に育てば、子どもは「この世界がいいところだと思えるようになる」と結んでいます。逞しく成長し、早く大人になりたいと希望を膨らませ、親の手から巣立っていく。一人っ子ならずとも、そんな子どもの姿を見送る親になりたいものです。子育てほど楽しいものはなく、そして、子育てほど親を育ててくれるものはないと思います。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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