血管を強くする! あなどれない「水煮缶」のパワー
水煮缶といえば、防災リュックにミネラルウォーターや乾パンとともにストックされた非常食のイメージですが、いま、血管力を上げるための健康食材として注目されています。
昨年、テレビ番組でサバ缶とダイエットの関係が紹介され、一時はスーパーでも品薄状態になりましたが、すごいのはサバ缶だけではなかったのです。『血管を強くする「水煮缶」健康生活』(女子栄養大学栄養クリニック著、アスコム刊)では、サバ缶、サケ缶、トマト缶、大豆缶が“水煮缶四天王”として紹介されており、それぞれの、食材としてのスゴいパワーに驚かされます。防災リュックの中で眠らせておくのはもったいないことです。
そもそも水煮缶はノンオイル&薄味加工なので、それだけでまず減塩やダイエットにつながります。
たとえばサバ缶。脂がのっておいしい時期のサバを、水揚げ後すぐに加工して缶詰にしたサバ缶は栄養の宝庫です。青魚の王様と呼ばれるサバは、人間が健康を維持するために不可欠な良質のたんぱく質に恵まれ、また脂にEPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドサヘキサエン酸)を多く含んでいて、これらはいずれも血液の流れをスムーズにするといわれています。
EPAとDHAの威力はそれだけにとどまらず、血中コレステロールや中性脂肪、悪玉コレステロール対策にも期待できるという優れモノ。さらに血行をよくする働きもある“若返りビタミン”といわれるビタミンEなどなど、これでもかというくらいの栄養素が詰まっています。
サバ缶はそのままお醤油をかけるだけでも食べられますし、100円ショップでも売っているのでお財布にもやさしい。一石二鳥にも三鳥にもなる食材だといえます。
もうひとつ、サバと並んで私たちに馴染みがあるのがサケ。サケ缶の血管力強化パワーも侮れません。なかでも注目は、強力な抗酸化作用をもつアスタキサンチンという成分。これは不規則な生活習慣やストレスなどで体内にできた活性酸素を退治してくれる正義の味方。悪玉コレステロールの酸化を抑制して血管のトラブルを防ぎ、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの予防にも貢献する実力者なのです。
これからの季節は夏野菜の料理でトマト缶が大活躍しそうですし、“畑の肉”ともいわれる大豆は缶詰なら下ゆで済みなので、開缶すればすぐに使えてこれまた便利。
手軽に買える水煮缶でラクちん健康生活! 今日からさっそく始めてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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