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梅雨の季節、イライラや陰鬱な気分をぶっ飛ばし「雨も悪くないな」と思える5曲

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“ゲリラ豪雨”なんて言葉が使われ始めたのは、ここ数年。初めて聞いた時は、“ゲリラ”と“豪雨”の聞き慣れない組み合わせに、妙な違和感やなんか汚らしいイメージ(ゲリの響きだけ)を受けたりしたけれど。家や車が浸かるとんでもない雨量や、叩き付ける大粒のヒョウといった最近の異常気象はまさにゲリラ! 本来、梅雨ってもんは、しとしとと雨が降り続いて、“送り梅雨”や“暴れ梅雨”なんて言われる激しい雨や雷が終盤に降って、ついに夏の到来! みたいな、季節感を感じる情緒あるものだったはずなのに、ゲリラ豪雨なんて季節感も情緒もあったもんじゃない!! というところで、今回はイライラしたり、陰鬱な気分になりがちな梅雨時にピッタリな、“雨”を題材とした楽曲をセレクト。近い将来、季語的な表現として、“ゲリラ豪雨”をモチーフにした曲も出てくるのでしょうか? 「始まりはいつもゲリラ豪雨」とか。

1.「雨」(’90)/森高千里
「雨」ソングで真っ先に思い付いた曲がこれ。1990年にシングルリリース、アルバム『古今東西』(名盤!)収録、2009年には「雨/渡良瀬橋」と、代表曲を両A面シングルとして再リリースもされたこの曲。作詞能力の高さに定評のある森高が綴る、雨をモチーフにした切ない失恋ソングは、《雨は冷たいけど 濡れていたいの》と歌う感傷的な歌声がギュッと胸を締め付ける名バラード。この曲は後に杏里、沢田知可子、℃-ute(矢島舞美)など、たくさんのミュージシャンがカバー。稲垣潤一とは、本人が共演したデュエット・カバーも発表している。同時期の女性シンガーものだと、小泉今日子の「優しい雨」(1993年)も、しっとり歌い上げる雨ソングの名曲。ちなみにこの曲も作詞はキョンキョン本人。しかし、森高千里といい、キョンキョンといい、圧倒的美貌と美しい歌声、そして文才と…選ばれし者に、天は二物も三物も与えるんですな! あと、注目すべきは森高千里のシングル「雨」のジャケット。当時、アルバム『非実力派宣言』のジャケットに代表する“コスプレ路線”で人気を集めていた彼女。水色地に赤のラインが入ったテカテカの衣装で写っているジャケット写真は勇ましすぎて、しっとりしたバラードソングがまったく想像できません!(笑)

2.「傘がない」(’72)/井上陽水
LPとして日本では初のミリオンセールスを記録した、アルバム『氷の世界』から40周年。40周年を記念した『氷の世界』のデジタルリマスター盤も発売され、今改めて注目を集めている井上陽水の1stアルバム『断絶』に収録された名曲。この曲が評論家に高く評価されたことで、彼の名前が広く知られることになったとも言われている。《都会では自殺する若者が増えている》で始まる歌詞は今の時代に聴いてもセンセーショナルだし、《行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ》の衝撃的なリフレインは頭から離れない。しとしとと雨の降る日、一人、部屋の中で陽水のドラッギーな歌声にまったり浸かってると、「雨も悪くないな」ときっと思えるはず。この曲は後に斉藤和義、UA、中森明菜などがカバー。意外なところでは、フォークをルーツとして語ることも多いムックが、2006年の日本武道館公演で配布した『COVER PARADE』でカバー。昔はライヴで披露されることもあった。

3.「たどり着いたらいつも雨降り」(’72)/ザ・モップス
古い曲が続くが、鈴木ヒロミツがヴォーカルを務めていた、ザ・モップスの代表曲。作詞作曲は吉田拓郎だが、もともとは彼がアマチュア時代に所属していた、ダウンタウンズが演奏していた「好きになったよ女の子」という曲の歌詞を書き替えて、ザ・モップスに提供した曲なのだそう。へ~、知らなかった! 無頼漢的な男臭い歌詞が本当にカッコ良いこの曲、氷室京介、子供ばんど、大友康平、ザ・ベンチャーズと、カバーした人も数知れず。吉田拓郎は1972年リリースのアルバム『元気です。』でこの曲を歌っている他、1997年リリースのアルバム『みんな大好き』では吉田拓郎とLOVE2 ALL STARS名義でセルフカバー。そうか、『LOVE LOVEあいしてる』で、この曲をカバーしているのを見た人は多いかもしれない。で、僕はこの曲をどこで知ったんだろう? と思っていたら、思い出した! 1991年に放送されていた、ヒロミ率いるB21スペシャルの深夜番組『1or8』で、B21スペシャルが結成した“ダウンタウンウンナンバンド”が演奏しているのを見て知ったんだった。ちなみに「傘がない」を知ったのは、『とんねるずのみなさんのおかげです』で、とんねるずが井上陽水とやってたコント。陽水が《都会では自殺する~》と歌い出すと、タカさんが「暗いよ!」ってスリッパで引っ叩くアレ(笑)。

4.「雨曝しなら濡れるがいいさ」(’99)/eastern youth
男臭い雨ソングというところで、もう一曲。最高に熱く激しくエモーショナル、叙情性あふれた楽曲世界で天下御免、唯一無比のロック道を歩み続ける札幌出身の3ピース・バンド、eastern youthの大名曲。1999年リリースのアルバム『雲抜射ケ声』に収録されたこの曲。雨ソングと言えば、しっとり切ない印象だが、彼らの雨ソングはそうはいかない。秘めた情念を演奏に乗せた骨太かつ重厚なリズムと轟音ギター、吉野寿の魂込めた激情のヴォーカル、圧倒的な説得力を持つ歌詞が重みを持って胸に響き、《雨曝しなら濡れるがいいさ》のシャウトに震えが止まらない! しかし、今調べてて分かったんだけど、『孤立無援の花』(1997年)、『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』(1998年)、『雲抜射ケ声』(1999年)って大名盤たちは今、廃盤で買えないんだ。アマゾンで、プレミア付いちゃってるし! この曲を含む、eastern youth の名曲たちは、2008年リリースの2枚のベスト盤『1996-2001』、『2001-2006』でも聴くことができるけど、日本ロック界の宝と言えるこれらの作品は、若いロックファンのためにも今すぐ再リリースしてくださいっ!

5.「ENDLESS RAIN」(’89)/X JAPAN
そして、雨ソングを締め括るのは、もしロックのワールドカップがあったら、間違いなく日本代表に選ばれるであろう世界的バンド・X JAPANの大名曲。今年でデビュー25周年を向かえ、全世界向けベストアルバム『THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~』をリリースしたばかりの彼ら。X JAPANとして、10月にニューヨーク・マジソンスクエアガーデンにて、単独ライヴを行なうことも発表。YOSHIKIは現在、“Yoshiki Classical World Tour”と銘打ったソロ・ワールドツアーを敢行中だが、ピアノで演奏する「ENDLESS RAIN」は世界中で大合唱が起きるという、とんでもないことになってて。もはや国内のみならず、世界で愛されるロックバラードとなっている。ちなみにこの曲、中国の郭富城(アーロン・クォック)がコンサートでカバーした他、2007年にはガンズ・アンド・ローゼズ来日公演にて、リチャード・フォータス(Gu)がサビを演奏。日本でも中村あゆみらがカバー曲を発表している。あと、カラオケでもパーティーでも何でもいいけど、最後にこの曲が流れるとなんだか感動的な気分で終われるので、そんな使い方もオススメです(笑)。

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