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「髭でもホームラン打てばええやん」 辞任する西武・伊原監督の「規律主義」に批判

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プロ野球・西武ライオンズの伊原春樹監督(65)が6月4日夜、チームの低迷を理由に無期限休養すると発表した。5日現在、首位から12.5ゲーム差の最下位。事実上の辞任で、残り試合は田辺徳雄打撃コーチ(48)が代行を務める。

伊原氏は今シーズンからライオンズの監督に就任。就任会見では、

「お客さんは茶髪やひげ面、だぶだぶしたユニホームを見に来ているわけじゃないでしょう。中村の豪快なホームラン、涌井の150キロを見たくて、球場に来ているんです」

と発言し、規律の強化を宣言した。この発言に対し、野球ファンからは「考えが古いな」「髭でもホームラン打てばええやん」という声があがり、強豪チームの復活に懸念を示していた人も多かった。

「今の若い連中は自由を履き違え」と発言
伊原氏は厳しい指導で知られ、「鬼軍曹」の異名を取る。2002年に西武の監督としてリーグ優勝、03年には2位の成績を残した。オリックス・ブルーウェーブの監督や、阪神、巨人のコーチも歴任し、指導者経験は豊富だ。

スポーツライターの永谷脩氏は「監督復帰で示した威厳と規律」と題したコラムで、伊原氏の「昭和の人間の古い考えかもしれないが、今の若い連中は自由というものを履き違えている」という発言を引き、彼の性格をこう評している。

「『監督としての威厳』を大切にする一人。自由の中からプロらしさを求めた前任者の渡辺久信と違って、規則を作り上げ、厳しさを求めるタイプだ」

選手の自主性を尊重したマネジメントの渡辺前監督の後任として、球団は逆のスタイルで引き締めを図ったのかもしれない。しかし伊原氏のスタイルが今のライオンズに合うのかと不安視するファンも少なくなく、開幕前のネット上には、こんな声も目立っていた。

「今の時代厳しいだけじゃダメ」
「トップ(監督)の器じゃない。ナンバー2で嫌われ役をしてるほうが似合ってる」
「凄く強くなるか、崩壊するかのどちらかやね。後者だと思うけど」

規律より成果を重んじる「髭でもホームラン打てばええ」という立場からすれば、伊原監督の「規律主義」は本末転倒に思えたことだろう。

「現代的な管理者能力に疑問符」と批判も
監督の威厳を大切にするあまり「選手への配慮が足りない」と批判する声は、現場からも漏れていた。オリックス時代に監督と選手の関係だった山崎武司・元内野手は、「ぶっきらぼうというか、人の気持ちは意外とどうでもいい方だったんですよね」と、伊原氏と確執があったことを明かしている。

ウェブサイト「日刊埼玉西武ライオンズ」には、今期のオープン戦中にもかかわらず、3月17日の段階で「敵を余分に増やしかねない伊原春樹監督の発言」という批判エントリーがあがっていた。

「秋山翔吾選手に対し『大した実績もなくレギュラーでもない』と言い、熊代聖人選手に対しては『熊代は(ヒットを)打たなくてよかった。また調子に乗るから』と言い、失点をしてしまったウィリアムス投手に対しては『ウィリアムス様様です』と(辛らつな皮肉を言った)」

こうした発言が選手の人心を離反させ、チームを低迷に導いてしまったのかもしれない。野球ライターの豊浦彰太郎氏は、今回の辞任に際し、

「選手起用や采配能力以前に、人心掌握を中心とする現代的な管理者能力に疑問符を付けざるを得なかった」

評している。休養に際し伊原氏は「選手を分かっているつもり。ギャップはなかったと思う」と言っているが、選手の意見はどうだろうか。

「早期退陣」後に復活するチームは少なくない
ただ、チーム状態の悪いライオンズにとって希望なのは、伊原氏の休養が比較的早い交流戦時期だったことだろう。過去に監督が「早期退陣」したチームが、その後、息を吹き返したケースは少なくない。

2008年にはオリックス・コリンズ監督が5月中旬に辞任したが、大石大二郎監督代行が最下位から2位に躍進させ、初のクライマックスシリーズ(CS)進出を果たした。

2010年のヤクルトも、5月下旬に高田監督が休養、小川監督代行に代わると8月には10連勝し、絶望的な最下位からCS争いに加わっている(結果は4位)。

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