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大人もハマるONE OK ROCKの魅力とは? 中野裕之監督「ブレーキかけないところにシビれる」

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2005年の結成以降、若者の絶大な支持をうけるバンドONE OK ROCK(ワンオクロック)。昨年行われたアジア、そして初のヨーロッパツアーとなるONE OK ROCK 2013″ Who are you??Who are we?? ” TOURへ完全密着したドキュメンタリー映画『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』が5月16日より3週間限定公開中です。

本作は1か月半に渡り、フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、台湾、11カ国12公演を駆け抜けた彼らの足跡を綴っていくもの。

メガホンをとったのは数々のアーティストを撮影し、ミュージックビデオの歴史を築いてきたと言っても過言では無い中野裕之監督。時代を切り開いていくONE OK ROCKの現在進行形の“今”を記録します。今回は中野監督にインタビューを敢行。撮影秘話や、監督が思うONE OK ROCKの魅力など、色々とお話を伺って来ました。

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――ONE OK ROCKを知ったのは、何がきっかけだったんですか?

中野:3年くらい前から奥さんがファンで、ずっと気になっていたんですけど。もうチケット買って並んでライブに行くのをしない歳だからさ(笑)。でも、今回のオファーをいただいた後、惚れてから仕事をしたいと思って、昨年の名古屋でのライブを見に行ったんですよ。それで、「これはとんでもないバンドだな!」って。初めて見た人誰しもが思うのが、よく動き回るバンドだなって事とTakaの歌がべらぼうに上手いって事だよね。

――私もフェスでライブを一度見ましたが、飛ぶ・跳ねる・走り回る! とにかくパワフルですよね。

中野:そうそう。Takaは「かっこつけるのが嫌い」っていうポリシーを持っているから、常に全力で出し切っちゃう。この映画撮影は最前列よりも前で撮っていますから、ファンの皆さんに「どうだ、いいだろ!」って思いながらやってたよ。だって、一番良い席なんだもん。たまんないですね。途中で自分でも引きの画を撮るために会場の後ろの方に移動したりもしたんだけど、すぐにまた最前列に戻って撮った。

――色々な国をまわっていますが、ファンの盛り上がり方にお国柄というか、違いはあったりするんですか?

中野:フランスはノーブレーキな感じで、歓声の「ウォー!」が一番すごい。それで演奏が聞こえないくらい(笑)。ドイツはアニメファンの子が多くて、最前列は緑とかピンクとかにカラフルに髪を染めた子達、二列目以降はパンクファンがいるっていうのが面白かったですね。まあ、ライブがはじまっちゃうと、同じくらいみんな盛り上がるんだけど。

――この映画を観て、これまでに観た事の無い音楽ドキュメンタリーだなと思いました。ライブシーンでも、演奏のスタート前の息づかいから、終わった後の歓声までしっかり収めれているのでとても興奮しました。

中野:過去のロックバンドのドキュメンタリーって、演奏シーンの一番いいところで、突然誰かの語りが割り込んできたりするじゃないですか。昔からそういう作品をたくさん見てきて、最低だなって思ってきた。ライブのドキュメンタリーっていうのは、そこで起こっていた本当のことを伝えるだけでいいんですよ。そして、曲はできるだけちゃんとフルで収める。ONE OK ROCKのライブは見たことがあっても、みんなパリやロンドンやジャカルタでのライブはその場にいれなかったわけじゃないですか。それをちゃんと伝えるだけでいい。

――作中には、音響トラブルなどのシーンもそのまま入っていて、「お客さんの為に何かして楽しませなきゃ。アカペラで歌おうか?」などと考える姿もとても印象的でした。

中野:通常のライブでも素晴らしいのに、開場が遅れたり機械トラブルがあった時に、何かお客さんに返さないとっていう気持ちがすごいんだよね。もう4倍返しくらい。客席で観ているだけで、歌の力ってすごいなって涙が出る事が何度もあったね。

――一方で、メンバー同士ではしゃいだり、ふざけあったり自然体な姿もあって。

中野:このバンドって、スタッフもいなくて、自分たちでバンを運転してライブハウスをまわっていたのを経験してるから、このツアーでは移動がちょっとグレードアップして、寝台車だけでもはしゃいでるんだよね。

――男子!って感じがして、可愛かったです(笑)。

中野:そうそう、本当可愛いんだよね。カメラまわしてる間も、まわっていない間も、ずーっとあの男子ノリだから。打ち上げでご飯食べたり飲んだりしている所も撮影していたりして、それも面白いのだけど、それはバンドのファンの子むけのDVD特典とかで発表したいなと思っている。映画はもっと間口を広く、初めてONE OK ROCKを見る人にも分かりやすく作っているんだ。タイトルは『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』だけど、その“ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM”という部分が無くなっても成立する映像に。

――この作品でONE OK ROCKのファンになる人も増えそうですよね。

中野: ONE OK ROCK ってものすごく人気があるのに、大人、俺くらいの世代の人に全然広まっていないのが不思議なバンドだよね。FacebookとかLINEとかSNSで広がったカルチャーでもあるから、そういったツールを活用していない人は知らないという。一度観たら、絶対にこのパワーに圧倒されてファンになると思うから、ぜひそういう人にこそ観て欲しいな。

――ONE OK ROCKが支持される理由っていうのはズバリどこにあると思いますか?

中野:ベタベタな言い方すると、邦楽っぽくないからだよね。カッコいい音楽=洋楽っていう時代があって、90年代からそれがだんだん崩れてきて、今ってこれが人気っていうジャンルが無いじゃない。それで、洋楽をあまり聞いて来なかった世代からすると、ONE OK ROCKの楽曲ってすごく新鮮でクールなんじゃないかな。今の若い子って海外に飛び出したいとか、あれしたいとかこれしたい、って願望があんまり無いんだよね。すっごくマジメで自分にブレーキかけっぱなしなの。でもONE OK ROCKみたいなブレーキかけないバンドに出会うとシビれるんだろうね。

海外で支持されているのも、Takaが、詩を日本語じゃなくて英語で考えているからだと思う。日本語は理由が最初で結論が最後だけど、英語の場合はYESとかNOとか結論を言って、後から理由が出てくる。彼は詩を組み立てる時に、英語圏の友人とかに言葉の意味を聞いたり質問したりしているんだけど、一度聴くだけでコピー出来ちゃう。耳がすっごく良いからね、それが歌の上手さにもつながっているんだけど。

――これでまたONE OK ROCKの世界が広く伝っていく事が楽しみです。今日はありがとうございました!

映画『FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM』は5月16日(金)より3週間限定公開中。

http://www.fool-cool-rock.com

(C)2014「Fool Cool Rock!」製作委員会

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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