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両親が亡くなったあとの“持ち家”が子どもの大きな負担に

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 「どうしてこんなにゴミがあるのだろうと、親に対して怒りが抑えられなくなることもあった」
 「膨大な親のものを片づけていたら、亡き母がじっと私を見ているように思えてゾッとした」

 これらは、親の家の片づけを経験した子どもたちのコメントです。
 親が動けなくなってしまったり、老人ホームに入所することになってしまったりしたとき、必然的に親の家の片づけが発生します。この親の家の片づけは子どもにも親にも、葛藤を抱かせます。
 「どうしてこんなにモノが多いの!?」「何でこんなモノを大事にとっておこうとするの!?」…こうした子どもの気持ちと、「子どもは何も自分の気持ちを分かっていない!」という親の気持ちがぶつかってしまうのです。

 主婦の友社から出版されている『親の家を片づける』シリーズは、親の家を片づける“親家片(おやかた)”について、そのやり方や気をつけるべき点などを経験者の実例を交えながら説明する本で、メディアを中心に大きな話題を呼びました。
 しかし、“親家片”は親の家を片づけた後も続きます。
 「親が住んでいた持ち家をどうするか」という最後の難関が待ち受けているのです。
 第3弾となる新刊『親の家を片づける 土地 建物 相続問題』(主婦の友社/編集、主婦の友社/刊)では、親の家の処分や土地問題に直面した12人の経験談から、解決に役立つ32のコツを紹介しています。

■親の家を手放すまでに18年かかったケースも…
 本書の実例の中に出てくる小田島恵子さん(仮名)は、親が住んでいた持ち家を手放すことができず、結局売却するまで18年かかってしまったといいます。借家で15年、それから売却まで3年です。
 小田島さんの場合、親が地元の名士で、自分も兄弟もその土地で生まれ育ちました。自分が育った家を売りたくない…そんな思いから、兄弟は満場一致で借家に出すことにしたのですが、入居者の評判があまり良くなく、芝生を勝手にはがしたり、木を手荒く切られたりするなどされ、精神的な負担となっていったのです。
 小田島さんをはじめとした兄弟全員すでに長く地元を離れていたこともあり、家を売却することに決め、それから3年後に家は小田島さんの手を離れていきました。

■親の住んでいた家が子どもたちの負担に…
 本書には12の実例が掲載されていますが、それらの例の中で「親が生前に土地と建物の処分を考えていたケースは稀」だったといいます。そのため、小田島さんのように結局15年以上も気苦労を背負ってしまった人もいるのです。
 その他にもこんな悩みがつづられています。

「親の住んでいた家が空き家になり、3ヶ月に1度帰郷して手入れをしなければいけなくなった」

「親の土地の名義が祖父だったため、疎遠だった従姉妹と連絡を取り、相続手続きをしなければいけないことに…」

「長く母と同居し、面倒を見てくれたのは法定相続人ではない兄嫁。そんな兄嫁が家の売却に猛反対してきた」

 片づけは部屋だけではありません。土地や家も「片づけ」をしなくてはいけないものです。小田島さんは「家を処分するのに18年もかかったのに、片づけは1週間で終わったなんてなんか変ですよね」と語っていますが、実は家や土地をどうするかという問題は、ものの片づけよりも厄介な部分があるのかもしれません。

 親がずっと住み続けてきた家、そして自分が生まれ育った家をどうするかは悩みどころ。処分に困る「親の家」(高齢者単身世帯)は過去最高の470万以上だと言われている反面、どのように考えればいいかということは、誰も教えてくれません。
 本書は実例をはじめ、不動産や相続にまつわる知識や手続きの方法についても解説されていて、とても実用的です。親の家をどうするか、「まだ先の話だろう」と思っている人も読んでおいたほうがいいはずです。
(新刊JP編集部)



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