三国志ACゲームの大本命『スリキン』こと『THE WORLD of THREE KINGDOMS』発表会に行ってきたぞ
3月13日(木)、セガからアミューズメント施設向けゲーム『THE WORLD of THREE KINGDOMS』(ザ ワールド オブ スリー キングダムズ)のプレス向け発表会が行われた。
『THE WORLD of THREE KINGDOMS』は一体どんなゲームなのか? 当日の発表会の様子も交えながらお伝えしたい。
『THE WORLD of THREE KINGDOMS』―― 『スリキン』とは
『THE WORLD of THREE KINGDOMS』、略称『スリキン』として紹介された本機種は、「軍資金」と呼ばれるゲーム内通貨を使用する大規模な対戦型“三国志”育成シミュレーションゲームである。
曹操、劉備、孫権、董卓、呂布など、三国志ではおなじみの群雄たちが繰り広げる勢力争いの中に、プレイヤー自身も武将となって参戦するという内容だ。
『スリキン』は合戦に勝利すると、「軍資金」を増やすことができ、勝ち続けるとお金の追加投入なしにずっと遊び続けられるというのが大きな特徴のひとつ。
プレイするには、まずゲーム専用ICカード『Aime』の用意が必要。カードと暗証番号によって、各々のデータにアクセスできるようになる。
『Aimeカード』以外にも『おサイフケータイ』や『バナパスポートカード』を使うことも可能。
プレイ初回には新規武将を作成するところからスタートとなる。髪型や表情など多くのパターンを組み合わせ、自分の分身となるキャラクターを決める。
武将には「100合戦」という形で“寿命”が設けられている。後述するが、生涯一度だけの「嫁」を見つけ「世継ぎ」を誕生させることで家督を継承することができるようになるのだ。
継承できる要素は次の通り。先代からの要素が引き継がれるので、成長させてから継承するほど、次世代が有利となる。
・武将能力:素質として継承
・装備アイテム:すべて継承
・配下武将:義兄弟から一部継承
・戦法:一部継承
『スリキン』のゲームパートは「自宅パート」、「合戦パート」、「論功行賞パート」の3パートから構成されている。
・自宅パート:合戦前の装備を整える。軍資金を運用して探索や交流を行い、軍資金の増減やアイテム確保が可能となる。配下武将や嫁候補との絆を深めるのもこのパート。
・合戦パート:戦闘を行う。自分の部隊を操作し、味方の軍を勝利に導くのが目的。兵の量、質、戦法を駆使して敵の戦力ゲージ0を目指す。
・論功行賞パート:味方した軍が勝てば、活躍に応じて総大将から褒章がもらえる。褒章をアイテムに変換し、装備を充実させることができる。また、名声を得ることで官位が上昇し、自身の能力アップにもつながる。
制作総指揮は西山泰弘氏(『三国志大戦』シリーズ、『戦国大戦』シリーズ)、プロデューサーに新井健二氏(『頭文字D』シリーズ)、ディレクター前山芳孝氏(『WORLD CLUB ChampionFootball』シリーズ)といった面々。発表会には新井氏が登場した。
三国志マニアが集まった発表会
『THE WORLD of THREE KINGDOMS』発表会は「三国志対談」そして「三国志に学ぶデキるサラリーマンへの道」の2部構成で行われた。
プロデューサーである新井健二氏は、「もしこの時に曹操が負けていたら三国志の歴史はどうなっていたんだろう? 逆にこの時劉備が勝っていたらどう変わっていたのだろうか? もし自分が三国志の中の一武将だったとしたら、どういう風に三国志の歴史を変えていけたんだろうか。そんなことを日々空想していた」と、三国志と本作への思いを述べた。
プレイヤーは一武将となってゲームセンターの端末から三国志の世界に身を投じ、武功を挙げていく。それが『スリキン』というゲームの本質である、新井氏は続けた。
第一部のゲストには、DeNAの山口恭平氏(『三国志ロワイヤル』プロデューサー)、小日向えりさん(歴ドル)、岡本伸也氏(三国志グッズ『英傑群像』 代表)が登場。
山口氏が手がけた『三国志ロワイヤル』は80万ダウンロードを記録した“三国志”スマホアプリの代表作だ。
紅一点の小日向さんは「歴ドル」こと“歴史好きアイドル”。女性芸能人で唯一の“三国志検定一級”保持者となっている。
岡本氏の運営する『英傑群像』は神戸を拠点に三国志関連のイベントやグッズ販売を精力的に行っている。
いずれも三国志については一家言 持っている面々ばかり。
「小学生のころから三国志にハマっていた」山口氏、諸葛亮孔明の出で立ちで現れた小日向さんは「いかに生き抜くかという考え方を教えてくれる三国志は人生のバイブル」と語った。
一方、「キャラクターの強さ華やかさから入ったけれども、劉備のように七転び八起きの人生に最近は魅せられるようになった」と語る岡本氏に、みな深くうなずきながら同意を示していた。
『スリキン』開発で「夢がかなった」
初めて触れた“三国志”、実はゲームが最初だった、と語る新井氏。当初、三国志はゲームの中のよくできた創作物だと思って遊んでいたという。史実をもとにしていると知り、がぜん興味がわいた新井氏は、小説や横山光輝氏の漫画などを読み漁り“三国志愛”を募らせていったそうだ。
「自分が一武将になって、三国志の世界でどう戦っていくのだろう、という空想ばかりしていました。縁あってゲームメーカーの仕事に就くことができ、(スリキンのようなゲームが作れて)夢がかないました。本当に幸せです」(新井氏)
全員が三国志の素晴らしさを語る中、『スリキン』というタイトルは「三国志が好きな人に向けて、三国志好きな人が作った」ゲームであるというメッセージが非常に強く感じられるコメントだった。
「三国志に学ぶデキるサラリーマンへの道」
第二部は『キングオブコント2013』優勝のコンビ、かもめんたるも登場。コント『上司と部下』を冒頭で披露。まさかのハイクオリティなコントを見ることができ、会場の空気が温まったのを感じた(取材だったので、大声で笑いづらかったのがツラかった)。
ちなみに当日のかもめんたるのコントは、『スリキン』の公式サイトで閲覧することができる。
THE WORLD of THREE KINGDOMS 公式サイト | スリキン | SEGA
http://3kingdoms.sega.jp/
第二部では小日向さん、新井プロデューサーも交え、仕事に生かせる三国志から学べる教訓、社会人として成功する秘訣などのトークが繰り広げられた。
「キングオブコントの優勝でこうした場にも呼ばれるようになりました。常に三国志状態の芸能界の中で戦っております」と語るかもめんたる。
「三国志にはすごく詳しい、というわけではないんですけれども、今日(スリキンの)プレイができるということなのですごく楽しみにしている」(かもめんたる 槙尾)
「(スリキンをテストプレイしてみて)名もなき武将となって戦うというところに男のロマンを感じた。絵作りや音楽などもこの世界に没頭できるように配慮されている」(かもめんたる岩崎)
……と、まずは各々が『スリキン』の印象をコメント。
小日向さんはそんなかもめんたるの二人に対し「最終的には三国志ファンになっていただいて、三人で“桃園の誓い”(※)を結んで帰れるくらいに!」と熱い言葉を向けた。
※桃園の誓い:劉備・関羽・張飛の三人が義兄弟の誓いを結び、生死を共にする宣言を行った逸話
『スリキン』には「自宅パート」で選べる「交流」メニューから「酒宴」イベントなどを楽しむことができる。この「酒宴」から部下の忠誠度がアップしたりそれに応じたアイテムの入手などにつながる、と新井氏は説明。「芸人の世界でもお酒の場からお仕事が決まるというのはよくあります」と、かもめんたる岩崎氏。『キングオブコント』優勝時に後輩30人が開いてくれた“祝宴”エピソードを交えながら「(飲み会などが)人間関係や仕事につながっていくと思います」と述べた。
小日向さんは呉の孫権と周泰の酒宴における逸話を披露。海賊上がりの周泰が周りとなじめるよう宴の席でふるまった孫権の気配りは「部下の心をつかんだ」と熱弁した。
この他『スリキン』「自宅パート」の「儲け話」メニュー、そして「嫁候補」についても、様々なケースになぞらえながら説明が行われた。
かもめんたる岩崎「ふがいなかった!僕だったら……」
この後、かもめんたる槙尾氏は新井プロデューサーの手ほどきを受けながらの『スリキン』を初体験プレイ。
この場では『合戦パート』でどのようにふるまったら勝てるのか、という点を実際のプレイを通しながら体験する。
『合戦パート』では、編成部隊を操りながら敵戦力ゲージをゼロにすれば勝利! となる。MAXベットの2万人の兵力を携え、戸惑いながらも部隊を操る槙尾氏。しかし「相手が悪かった」こともあり、数回の衝突で想像以上に兵力が削られてしまった「マキコ軍」。やむなく途中で兵力を補充して再参戦。結果は惜しくも引き分けとなったが、息をもつかせない熱い戦闘の連続に、檀上の視線はモニターにくぎ付けとなった。
「今回は引き分けでした。時に負け、時に勝つ、人生のようなゲームです」と新井氏。
「戦が始まるとエキサイトしてきますね。操作は簡単だからすぐに覚えられました。もっと何回も戦いたいです」(かもめんたる槙尾)
これを受けてかもめんたる岩崎氏は「いやあ、(見ていて)ふがいなかったですね。僕だったら(敵武将の)首を切って吊るすところまでお見せしたかったんですが……」とボケるも、「エグいこと言うなよ! そんなシーンないから!」と相方のツッコミを浴びていた。
伝える要素が非常に盛りだくさんだった『スリキン』発表会イベント、登壇者たちも「やりたいことがたくさんあります」と興奮気味に感想を述べた。
最後に新井氏は「このゲームで三国志の魅力を伝えたいと思っています。また、このゲームは非常にとっつきやすいと思います。三国志のファンが増えるようこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いいたします」と『スリキン』発表会を締めくくった。
キャンペーン開催中
3月19日(水)から、『スリキン』を無料でプレイできるサービスが実施される。この『新規プレイ無料プレイキャンペーン』では、初回プレイ時に限りゲームが遊べる「軍資金」がプレゼントされるという。「軍資金」はゲームセンターによって異なるそうなので、現地で確かめていただきたい。
また、『スリキン』に新規登録すると、太史慈、黄忠、張遼、呂蒙、徐庶、甘寧、許チョ、賈クの中から名将もれなく一名が、自分の配下武将となる「配下武将GETキャンペーン」も同時開催されている。
そのほかにも、バージョンアップ情報も含め、『スリキン』はどんどんと進化していく予定だそうだ。詳しくは『スリキン』公式サイトをご覧いただきたい。まだ始まったばかりのスリキン、ライバルとの差も少ない今はまさに“始め時”だろう。各将のご武運と健闘を祈る。
THE WORLD of THREE KINGDOMS 公式サイト | スリキン | SEGA
http://3kingdoms.sega.jp/ [リンク]
twitter セガ「スリキン」公式アカウント
https://twitter.com/3kin_official [リンク]『THE WORLD of THREE KINGDOMS』
(ザ ワールド オブ スリー キングダムズ)
ジャンル:ビデオゲーム
稼働日:2014年2月26日(水)
サテライト数:8サテライトタイプ、4サテライトタイプ
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