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スポーツドクターが明かす“あきらめる”ことの大切さとは

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 仕事、プライベート、限らず毎日を充実させたい! と思っている人は多いでしょう。しかし、がんばろうとしすぎて逆に無理をしてしまうこともあるはず。
 「何事もあきらめずにやる」ということは大事なことです。でも、肩の力が入りすぎて失敗してしまったり、ストレスから体調を崩してしまったりすることもあるでしょう。
 それは自分の心が弱いからではなく、正常な体の反応なのです。

 順天堂大学医学部教授でスポーツドクターの小林弘幸氏が執筆した『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(角川書店/刊)によれば、常に自分の力を引き出すには「あきらめる」ことが大事だと主張します。
 でも、どうして「あきらめる」ことが良い効果をもたらすのでしょうか? そのキーワードは「自律神経」です。

■「あきらめる」ことで凡ミスが減る
 窮地に立たされると、人は「ここは絶対にしのがなきゃいけない」「自分が頑張らなきゃいけない」と思い込み、強いストレスが体にかかります。すると、いつもはしないような凡ミスをしてしまうことがあります。
 これは、交感神経が優位に働き、血管が収縮して体が緊張しているために起きる現象です。「気合いが足りないからだ」というような根性論で直るものではありません。
 ではどうすればいいのか。その一つが「あきらめる」ことです。「あきらめる」ということは、今の状況を受け入れるということ。「本当はこんなはずじゃない」「今の自分は本当の自分じゃない」という想いが生む苦しみから抜け出すことで、心がスッと楽になり、副交感神経が上がってくるのです。

■「あきらめる」にはコツがいる
 でも、「あきらめろ」と言われてもそう簡単にあきらめられないのが人間です。周囲の目も気になりますよね。それでも、「あきらめる勇気」は大事です。
 では、「あきらめる」とは具体的にどうすればいいのでしょうか。
 それは、「呼吸を整える」こと。それだけです。
 実は、自律神経のバランスと呼吸はダイレクトにつながっていて、浅く速い呼吸は交感神経の働きを高め、ゆっくりと深い呼吸は副交感神経の働きを高めます。交感神経が優位になっているときは、ゆっくりと深い呼吸をすることで自律神経のバランスが良くなり、質のいい血液が体のすみずみに流れるようになるのです。
 自分の呼吸が浅ければ、凡ミスをする可能性がいつもよりも高くなっていると考えて、深呼吸などをして呼吸を整えましょう。

■調子が悪いときは仕事をはじめることを「あきらめて」みては?
 朝、会社に出社して「今日は調子が悪いな、イライラするな」と思ったら、すぐに仕事を始めずに、まずはデスクの上の片づけをする、つまり仕事をはじめることを「あきらめる」のも手です。
 自然に呼吸がゆっくり深くなって、副交感神経の働きが高まり、自律神経のバランスが整ってくる。そうすれば、頭も体も持てるパワーを発揮できるようになるのです。

 私たちは常にストレスにさらされている状態で毎日を過ごしています。そして、その緊張が長く続けば続くほど、心身への負担は大きくなります。
 だからこそ、「あきらめる」ことは自分をリセットするために大事なことです。自分を受け入れ、体のバランスを良くすることで、自分の力を最大限発揮できる環境ができあがるのです。
(新刊JP編集部)



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