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「出前感覚のメディアを作りたい」やまだひさしインタビュー

やまだひさしさんインタビュー

ラジオDJとして、そして『niconico』のMCでもお馴染みの、やまだひさしさん。現在も「ラジアンリミテッドF」や「ニコラジ」といった番組で活躍中だが、どうやら最近は更なる活動にも積極的だとか。そこで「ニコラジ」生放送直後のやまだひさしさんへお話を伺った。現在の活動とその狙い、2014年のやまだひさしさんが果たして一体何を目指すのか。本記事は、そのような視点でインタビューを行っている。

『やまだひさしのやまちゃんねる通信』誕生

-最近新しい活動を始めたようですが……
やまだひさし:と言ってもメインは「二コラジ」と「ラジアンリミテッドF」ですね。この2つ、特にラジオは「2 way」といってリスナーとの双方向を大事にしていて、昔で言えば葉書、それがFAXになりメールになり、僕の番組は生放送なので電話も使ったり、更にTwitterも出てきました。とにかく、なるべく距離の近いところでコミュニケーションをとってきた。二コラジも同じように「コメントを拾う」ことでかなり近い存在のメディアであり続けられたと思っています。またドワンゴさんがやろうとしていることも、ネット上で完結しているサービスなのかもしれないけれど、超会議などのイベントにも積極的ですよね。

この「リアルなところに踏み込む」っていうハイブリッドさを愉しむのが、現代のメディアの面白いところだと思っているんですよ。じゃあ、そんな時代に僕自身は何をやるか? ということで引っかかったのがブロマガだったんですね。ただ、ブロマガも単純にブログの一つだと思っていたのが「文章だけじゃなく音声をアップしてもいいし、動画でもいいし、もっと言えばファンクラブ的なコミュニケーションツールにも使えるし」ということが分かって可能性を感じて。「だったら実際どんなものなのか」ということで「やまだひさしのやまちゃんねる通信(以下、やまちゃんねる)」というブロマガを始めてみました。

良い番組を視聴者の力とともに運営していく、そんなメディアを作りたい。

-どのような活動をしていくのですか?
やまだひさし:今はまだ僕のネットワークであるミュージシャンとか音楽周りのゲストの力を借りて認知して貰っている段階です。ただ今後は音楽だけではなく、面白い人達を僕らしい切り口でゲストにお呼びして、トークなりで番組を充実していきたい。(今後の目標としては)そういった人たちにもメリットを還元していけないかなと思っています。

というのも、今までの番組では局がスポンサーを見つけてきて、僕は喋るだけであったものが、これからは全部そういったものも担ってみようかなと。たとえばゲストへの出演料等や経費もブロマガですべて賄えるような、対価をきちんと反映できる仕組みにしたい。音楽の人はプロモーションで来てくれることが多いですが、最初からスポンサーの力ではなく、良い番組を視聴者の力とともに運営していく、そんなメディアを作りたい。これは僕の中でも初チャレンジになります。

濃い繋がりを持つメディア

-「メディアを作りたい」とはどういった意味でしょうか?
やまだひさし:震災以降、自由に喋れる場所が正直無くなった気がします。昔はニコニコ動画だけは許されていたのに、ニコニコ動画も大きくなってきたので今後は制約も出てきてしまうんじゃないかと。僕のことをファンになってくれる人達は、僕には歯に衣着せぬ発言をして欲しいんだろうなと思っていますし、自分自身も「じゃあ黙っていられるか?」と言えば黙れない性分的な部分もあります。それなら、その発信の場所をつくっていこうと。

ただ、マスメディアじゃなくていいんです。本当に欲しい人に対して濃い情報を正しくお伝えする、これはサービスの基本だとも思うんですけど、やまちゃんねるはそれでいい。マスメディアはラジオもニコニコもありますから、そこは大事にしつつ、濃い繋がりを持つメディアを持ちたいんですね。

例えば、既にライブの楽屋から生放送をするということをやりました。ブロマガであれば機材やスタッフもそこまで必要じゃないですし、機動力を活かしていく。実はミュージシャンの中には、テレビやラジオが苦手な人はたくさんいます。じっくりと時間を割き、丁寧にインタビューしてお互いの信頼関係を築いてリラックスした雰囲気で話してくれる言葉をしっかりファンに届けたい。その時間をつくることが既存のメディアではなかなかできない。かといって、ミュージシャンが自分のチャンネルを作って放送したとしても、ファンだけの場では広がっていかない。

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記者:

インターネットの賑わっているところに大概参加をしながら約20年。 ここ最近はニコニコなどの動画サイトを根城にしつつ、何だかよく分からない生活を送る。 生放送においては過去に、日本全国を生放送をしつつ巡ったり、ヨハネスブルグ、ジンバブエ、カザフスタンなど「そもそも回線は大丈夫なの?」といった場所から生放送を行ったことも。 しかし、一番好きな場所は『自分の部屋』とのたまう、自称「世界で一番忙しいニート」・「世界で一番仕事をしない自宅警備員」。

ウェブサイト: http://com.nicovideo.jp/community/co7201

TwitterID: higeoyaji

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