ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう
ワンダーウーマン

インスタントラーメンの父に捧ぐ!『日清 百福』

DATE: BY:
  • ガジェット通信 GetNewsを≫

寒さがひとときの休みを告げる。縁側でたたずむ老夫婦の傍(かたわ)らにこぼれる日差しは、程なく春の訪れを感じさせるそれであった。

「おじいさん、買って来ましたよ。」
「おお、待ちかねた。それにしてもすまなかったな」
「いいんですよ。ずっと、楽しみにしていたじゃないですか」

皺(しわ)と染みが刻まれた彼女の手で、赤、そして緑の鮮やかなパッケージが縁側に並べられる。日の光を受け、その文字のふちが金色に輝いている。
『日清 百福(ももふく)長寿麺 鶏だし塩ラーメン』

『日清 百福(ももふく)長寿麺 鴨だしそば』

「お湯、沸かしてきましょう」
彼女がいそいそと台所へ立つのを見届け、彼はパッケージに手をかける。中の乾燥麺が割れないよう、いつくしむようにそっと、フィルムをはがした。赤の『鶏だし塩ラーメン』にはかやくが2袋と液体スープ、緑の『鴨だしそば』はかやくと液体つゆが1袋ずつ入っていた。

フタの裏には、「インスタントラーメンの父 安藤百福 生誕百年」と刻まれている。彼は老眼鏡をたぐり寄せ、目を細めながら丹念に文字を追う。

「世界の食文化を変えたインスタントラーメンの発明者、安藤百福」
「世界で年間1000億食も消費されるようになったインスタントラーメン」
「長寿を祈願して長い麺を食べる中国の風習にならい、特別に長い麺を開発いたしました」

世界中で愛されているんだな百福さん、と彼はひとりごちる。蒸気をたたえた金色のやかんを運んできた彼女の姿が見える。

「きちんと沸騰はしているんだろうね」
「私がそんなへまをしたことがありましたか、おじいさん」
しゃがれ声で笑いながら「それも、そうだったな」と頷(うなず)く老人の表情は柔らかい。

「緑のそばは、3分か」「赤のラーメンは4分ですね」
湯を注いだあと、液体スープをフタの上に乗せて、老夫婦は沈黙する。この静かな間(ま)が、彼ら彼女らにとって愉悦(ゆえつ)ですらある。インスタントラーメンを楽しむ者としてのたしなみであると信じている。

3分経ち、『鴨だしそば』に手をかける。麺をほぐし液体つゆを注ぐ。ほどなくしてめんつゆの良い香りが辺りに漂う。彼が先に汁を少し、すすり、そして麺を食(は)む。「どうですか?」待ちきれないといった感じで老婆が覗(のぞ)きこむ。

「液体スープ……」味を確認するかのように目を閉じ、彼が言葉を続ける「鴨だしの甘さ、粒状感のなさ、そして風味……液体スープの良さを体現したかのような仕上がりだな」
「そばのコシはいかがですか?」
「申し分ないコシだな。そばの風味すら感じさせる。百福さんへの敬意が技術として込められていると言ってもいいかもしれん」
「ちょっと、おじいさん、そんなに一気に食べないでくださいよ。」老婆はちょっと焦りながら声を張った。
「違うんじゃよ。この麺は、長寿を祈願した特別に長い麺なんだよ。ほら、気をつけて食べなさい」
恥ずかしそうにしながら、老婆は緑色の器を受け取る。

「鶏だし塩ラーメン、か。最近の流行でもあるが」老人は液体スープを入れる前に、やさしく麺をほぐす。

金色の澄んだスープを静かに口に運んだあと、無言でそのまま麺を口に運ぶ彼の眼は真剣だ。非常に滑(すべ)らかな材質の麺が彼の喉を流れ落ちる。彼から『鶏だし塩ラーメン』の器を受け取った老婆は、先ほどと同じ動作でスープを味見、麺を食す。
「おいしい。本当に優しい味ね」穏やかな口調で彼女は続ける。「百福さんは、こんな風に優しい人だったんでしょうかねえ」
「そうだろうなあ……ところで、おばあさん、次のお湯は、大丈夫かい?」
「私がそんなへまをしたことがありましたか、おじいさん」

日はまだ高い。老夫婦は、互いに器を交えながら、それぞれの味を楽しんでいる。赤と緑のパッケージは、まもなく訪れる春の日差しを反射させながら、縁側にうず高く積み上げられている。

——————————–
日清食品『百福長寿麺 鶏だし塩ラーメン』『百福長寿麺 鴨だしそば』は2010年3月1日(月)から、全国で新発売。日清食品の創業者で、インスタントラーメンの発明者である安藤百福 (あんどう ももふく) の生誕百年を記念した特別商品です。

『百福長寿麺 鶏だし塩ラーメン』
(1) め ん
カップめん史上最長の約100cm のノンフライストレートめんです。
(2) スープ
鶏の風味がしっかり効いた、スッキリとしながらもコクのあるスープです。
(3) 具 材
蒸し鶏、タマゴ、太ネギ、「福」かまぼこ、ワケギ、赤唐辛子。

『百福長寿麺 鴨だしそば』
(1) め ん
カップめん史上最長の約100cmのフライストレートめんです。
(2) つ ゆ
鴨の香りと甘みを出した風味豊かなつゆです。
(3) 具 材
鴨つくね、太ネギ、「福」かまぼこ、揚げ玉。

※以上、プレスリリースより引用

■関連記事
【世界の朝マックから】アメリカテキサス州に『テキサスバーガー』を探しに行ってみた。ものの…。
『チキンラーメン』が35円で買えるチャンス! 『カップヌードル』も100円
マクドナルドのポテトがSもMもLも150円になるヨ!

オサダコウジの記事一覧をみる ▶

記者:

「予備校生のような出で立ち」で写真撮影、被写体(スチル・動画)、記者などできる限りなんでも、体張る系。 「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」などの特殊な性質がある。 好きなもの: 食べ物の写真、昔ゲーム(の音)、手作りアニメ、昭和、穀物

TwitterID: wosa

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。