朝日新聞が伝える『「ヒミツ法はヤバイ」フラッシュモブ』の記事に「こんなのフラッシュモブじゃない!」の声
朝日新聞デジタルが1月13日付で配信した『街頭で突然「ヒミツ法はヤバイ」 フラッシュモブで訴え』というニュースが、メディアウォッチャーたちの間で話題となっている。
記事では、名古屋・大須の繁華街に、アフロヘアのかつらをかぶった10人ほどが現れ、「ヒミツ法はヤバイ」と書かれた紙を掲げ、1分ほどで解散する『フラッシュモブ』が行われたことを動画とともに伝えている。
フラッシュモブとは、「インターネット上や口コミで呼びかけた不特定多数の人々が申し合わせて雑踏の中の歩行者として通りすがりを装って公共の場に集まり突如パフォーマンス(ダンスや演奏)を行って周囲の関心を引きその目的を達成するとすぐに解散する行為」とされている(wikipediaより)。日本では、全国の吉野家で同時刻に「大盛りねぎだく玉」を注文した『吉野家オフ』や、数百人のファンが渋谷に黒服を着て集まった『マトリックスオフ』がフラッシュモブのはしりと考えられている。
最近は宣伝色の濃いフラッシュモブが増えてきて、むしろ見る人の反感を買ってしまうこともあるようだが、動画サイトで高い評価を受けているフラッシュモブは、プロの音楽家たちがオーケストラ演奏を披露したり、サプライズで彼女にプロポーズしたりなど、ギャラリーを幸せな気持ちにするものが多い。
そんな前提を踏まえた上で、件の「ヒミツ法ヤバイモブ」を見た人たちの声を拾ってみると、
10人程度で「モブ」ってのは違和感
狭義では政治活動はフラッシュモブに含まれない
具体的に法案のどこがヤバイのか触れていない
これは立派なデモ行為
ヤラセっぽい印象を受ける
絶望的なまでにダサい
この人たちのほうがヤバイ
といった書き込みが多数を占め、このフラッシュモブと記事自体に否定的な感想を抱いた人が多かったようだ。
動画ではモブ隊が集合するところからを撮影しており、主催者と記者による“マッチポンプ”な印象を受けることは否めない。また、フラッシュモブの面白さは参加人数だけで計れるものではないが、このイベントはモブ(群衆)と呼ぶにはあまりにも参加者が少なすぎる。行き交う人々が楽しんでいる風でもなく、“誰得”な集会になってしまっている。
まともなメディアならば、ボツにされるか、あるいは「たいして盛り上がらなかった」こと自体をネタとして扱うべきニュースだと思うのだが、朝日新聞的には、この小規模デモは大変な出来事だったらしい。
画像:朝日新聞デジタルより引用
街頭で突然「ヒミツ法はヤバイ」 フラッシュモブで訴え[リンク]
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