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中華padがメディアでタブーな理由(ワケ)

中華padがメディアでタブーな理由(ワケ)

この記事は『久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン』の藤木TDCさんの記事からご寄稿いただきました。

『久田将義責任編集 ニコ生ナックルズマガジン』

中華padがメディアでタブーな理由(ワケ)

 今でこそ原稿程度はデータでやりとりしてるけど、筆者は00年代になるまで紙にシャーペンで原稿を書いていたアナログ&アナクロな人間で、携帯電話は今でも二つ折りのガラケー、外にPCはほとんど持ち出すこともあまりない。比較的持ち出すデジタル製品というと取材で使うICレコーダーぐらい?とまあスマホとかiPadとかにはまったく興味示してなかったが、近年、自分でも驚くぐらい猛烈に興味をそそられているのが中国製のノンブランドタブレットPC、いわゆる「中華Pad」という商品だ。

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 かつてアップルのiPadが登場した頃、そのマネをしてオリジナルOSで組み上げられた中華padは腹かかえて笑えるトンデモ中国土産でしかなかったが、GoogoleがAndroidをオープンソースで公開して以降システムが安定、けっこう使えるタブレットとして国内のB級ガジェットマニアの間で注目されてきた。筆者も最近、その怪しさ満点の魅力にとりつかれ、秋以降2台のPadを購入してしまった。最大の魅力は価格の安さで、iPad miniが28800円~、AmazonのKindle Fireが12800円なんていう時代に、中華padは最安値で6000円台からあり、筆者は最安値帯である7000円程度のシングルコア製品をすでに2台購入した。1台は深◯にある普耐尓(Ployer)電子のmomo9加強版という7インチ、もう1台は広州の佳的美(Gadmei)社のE6という6インチのタブレットPCだ。普耐尓も佳的美もまったく無名の会社だが、中国語でいう平板電脳(略して平板とも)を安価で製造して世界に輸出している。ブランドメーカーじゃないので、日本の中華Pad販売店はメーカー名を出していないし、momo9なんてどういうルートで仕入れたものか、メーカーロゴのない実に怪しいバージョンだ(企業名を印字してノベルティ化するためか?)。シングルコアなのでADが重たいホームページや動画などは閲覧に若干ストレスを感じるが、メールのやりとりやtwitterを覗く分には何の問題もない。そもそも自分はメール見るぐらいしかモバイルPC使わないし、この程度のロースペックで充分だ(とはいえ市場では中華もデュアルコア主流のようで、安いシングルコアは売れなくなってる模様)。ネットへのアクセスはデータ通信が使えずWiFiのみの(実は有線LANも使えるという驚くべき機能が…)だが、筆者の行動範囲からいって駅前のカフェの公衆WiFiとかで使えりゃ間に合う。高い金払ってデータ通信に加入するのはそもそも中華Padの理念とマッチしないのだ。

 この手のノンブランドPadが魅力的なのは値段が安いので一般人が開発したカスタムファームウェアをインストール(ROM焼き)してシステム改造できることにある。PCといえば我らオッサンにはブラックボックス性の高い製品だが、親切な方々が無償公開するブログに導かれておそるおそるROM焼きをしてどうにかうまくいくと、ああPCちゅうても所詮「モノ」なんだなあと勝ち誇った気分になる。年だねえ。でも7000円ぐらいだからブッ壊れても惜しくないし、筆者のようなモサーッとしたオッサンが汚いカバンからPadを取り出すと若い編集者なんかが「エッ、pad使ってんですか?」とか驚くのが痛快。まあ実はiPadだって中国で組み立てられてるからある種の中華Padといえるわけだ。高価でブランド力の強いアップル製品はベンツみたいなもので、出回り始めた安価な中華padはさしずめ70年代の国際市場における日本車みたいなものだろう。貧乏人がベンツに乗るのも分不相応なので、別に笑われても中華でいいんです。でもこのまま中華で5000円台のPadが出たりしたら、世界制覇できるんじゃなかろうか。いま中華Pad持ってる人間は、その先駆者なんですよ。

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