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「若者」の言い分は民主党政権をモデルにすると考えやすい

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今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

「若者」の言い分は民主党政権をモデルにすると考えやすい

世の中は頭の硬い中高年に支配されていて、若者の言い分なんてちっとも受けいれられない。だから日本の社会も経済もちっとも良くならないんだ…。

よく「若者」が主張することだ。これは今も昔も変わらない。もちろん俺もかつては若者だったし、俺がその頃反発した中高年も、昔は若者だった。きっと当時の中高年も今の俺と同じ思いだったのだろう(苦笑)。

ただネット時代になって「若者」に媚びへつらう評論家が増えたんじゃ?とは感じる。騙すなら頭が硬い中高年よりも、思考が拙い若者の方が手玉に取り安いだろうし、ただでさえ「俺たちを理解してくれる大人なんていねー」と嘆いている若者にとっては、「君たちのいうことは分かるよ、私は君たちの味方だ」とか言われると、コロッと(ry

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「若者」という集団は、中高年というか既存の体制に対するアンチテーゼとしてのみ存在する。長年政権政党だった自民党に対するアンチテーゼとしてのみ民主党がまとまっていたように。

既存の体制に対する不満を「中高年のせいだ」と主張し、若者の言い分をもっと政治に反映させれば、そういう問題は解消すると考えている「若者」が少なくない。

でも、民主党政権が政策によって自民党よりも右だったり左だったりするように、若者の言い分(というか文句)も、注意深く聞いてみると正反対だったりする。

小泉純一郎が総理時代に保守派からは「改革が行き過ぎだ」と文句を言われ、改革派からは「改革がまだ足りない」と文句を言われると嘆いていた。これと同じ。

旧ソ連の大改革の取り組んだゴルバチョフ大統領も同じような状況だった。保守派からは祖国を破壊するのかと憎悪され、急進改革派からは「ゴルバチョフは保守派に日和った」と離反された。結局ゴルバチョフは失脚してしまうのだが、だからといって急進派のエリツィンがゴルバチョフよりもうまく改革をやれたかというと、歴史が示す通り。

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民主党は政権をとった途端に、内部の意見の相違が顕在化して崩壊してしまった。自民党を真ん中に挟んで右と左の意見の人間が一つに集まっていたのだから、いざ自分たちが政治をしようとすれば意見がまとまるはずがない(まあ、俺はそう予想しつつも、成長してくれることを願っていたのだけどね。残念ながら願いは叶わなかった)。

ちょっといいアイディアというのも、政権外で主張している時は魅力的だった。祝日分散化とか(笑)。でも国全体の方向を決める巨大な責任を負う政権政党の立場になれば、とるにたらない「お遊び」のような政策だった。はっきり言ってどうでもいい。

細かな揚げ足取りも、野党の立場でこそそれを主張する意味があった。事業仕分けとか、あれって結局日本経済に何か役に立ったのだろうか。小さな無駄をなくすることに意味がないとは言わないが、国家の大勢にはほとんど影響ない。主婦がのめり込む「節約術」とか「ダイエット術」みたいなもの。やるのが楽しいのであって効果は二の次。

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そんなに「若者」が「自分たちの主張を実現すれば世の中は良くなる、日本は住みやすくなるはずだ」と言うなら、とりあえず若者同士で統一したマニフェストを作ってみたらどうだろう?なんか玉虫色になりそうな気がするんだけどね。

もし意見がまとまらず、両論併記しなければならないなら、たぶんその中間である「現状」がベストということではなかろうか。体制側に文句を言ってる時は、文句同士が支離滅裂でもさほど気にならないが、政治を行う側になったらそうはいかない。「中高年は頭が硬い」と思考停止している若者の方が、案外頭が硬いのかもしれないよ?

「若者」の意見って右も左もいて、結局は中高年の誰かの評論家の主張のコピーだよね。中高年の社会の縮図であり、それほど違いがあるとは思えない。若者同士で一致している部分って「もっと自分たちに富と権力をよこせ」って点だけだよね?問題はそれをゲットしたあと、どう使って良い社会を作り上げていくかだ。いまのままじゃ「政権交代こそ最大の景気対策」とかいうのと変わらん。

頭の中に漠然とある段階だと、すごくいろんなアイディアがあるような気がしてるけど、一度書きだしてごらんよ。「あれ、これっぽっちだっけ」と思うぐらい少ないから。

一つ誤解のないように言っておくけど、個々の若者がそれぞれ自分の意見や政治的主張を持つのはいいことだと思うよ。その政治的な主張ごとに中高年も含めてまとまればいい。「若者」という実態のない団体を夢想するのはナンセンスだということ。

後半を下記のエントリに分割。

「なぜ若者による千代田区乗っ取りが上手くいかないか」 2013年01月06日 『メカAG 』
http://mechag.asks.jp/517633.html

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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