性交時の頭痛は単なる頭痛ではない?
セックスしていると頭がいたくなります。 同じ悩みの方いらっしゃいますか?
『Yahoo!知恵袋』で「セックス」「頭痛」と検索すると、数多くの悩みがヒットする。「単なる頭痛」「今日に限ったこと」と回答している人もいるが、ひょっとしたら“性交時頭痛”かもしれない。「そのままではないか」と突っ込まれそうな病名だが、ちゃんと実在するのだ。
イギリス在住のウィル・アシュトンさん(31歳)のケースを見ていく。彼はガールフレンドとの性交中に「後頭部をハンマーで殴られたような」感覚を味わったそうだ。ベッドの上で崩れ落ち、あまりの痛みにうめき声を上げるほど。タブロイド紙の取材に「目も開けられないほどの痛みだった」と答えている。
医学誌のBritish Journal of Medical Practitionersによると、“性交時頭痛”は100人に1人が罹る可能性があると推定されている。実際の数はもっと多いかもしれない。医者に恥ずかしくて相談できない場合もあるはずだ。
“性交時頭痛”の全容はまだ解明されていない。ある報告によれば、「頭痛が深刻な患者ほど、ポルノ写真や映画を鑑賞している」そうだ。気になる症状だが、一般的な頭痛に比べると、刺すような痛みが襲ってくる。頭蓋骨の底から前頭部を経て、眼の奥にも痛みを感じるとのこと。しばらくすると痛みは消えることが多いようだ。
一般的な認識が不十分な“性交時頭痛”だが、有効な治療法は確立されているので、過剰な心配はしなくていいそうだ。セックスの前に処方薬(非ステロイド性抗炎症薬など)を服用するのが効果的とのこと。アシュトンさんも薬を処方してもらってからは痛みを感じなくなったと語っている。医学誌は「ひどい頭痛に襲われたら、医者に診てもらうように」とアドバイスしている。
画像: アシュトンさんの回復を伝えるニュースサイトのキャプチャー
http://www.livescience.com/25629-coital-cephalgia-sexual-headache.html
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。