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池田信夫は金融政策というものをホント勘違いしてるのだな

政治・経済・社会
池田信夫は金融政策というものをホント勘違いしてるのだな

今回はメカAGさんのブログ『疑似科学ニュース』からご寄稿いただきました。

池田信夫は金融政策というものをホント勘違いしてるのだな

「必要なのはインフレではなく成長だ」 2012年12月08日 『池田信夫 blog part2』
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51830029.html

池田信夫はいったい何を言ってるのだろう。成長するためにインフレが必要なのであって、インフレ=成長でないのは当たり前の話。トンデモさんの一つのパターンとして、誰もそんな勘違いをしていないのに、「みんなこんな勘違いをしているが、それは間違いだ」と主張することが少なくない。

おそらくトンデモさん自身が最初そういう勘違いをしていて、ある時その勘違いに気づいたのだろう。そして「気づいたのは俺だけだ」と思い込んでしまう。

   *   *   *

ここで政府が公共事業で携帯電話を買い上げて1兆円の需要を追加しても、潜在GDP(供給能力)を増やすことはできないから、公共事業が終わったら元の木阿弥だ。

そんなことはない。携帯電話の売り上げの一部は企業の内部で開発費に回されるのだから、売り上げが増えれば開発費が増えるということ。つまり優れた製品を作り出せる。

まさか池田信夫は「投資」でなければ、研究開発費に組み込まれないと思っているのだろうか。企業は既存の製品の売り上げを新製品の開発費に回しているという基本的なことも知らずに、池田信夫は「日本製品は競争力がない」とか言っていたのだろうか。それってつまり金も物もないけど、努力と精神力で頑張れ!という旧日本軍と同じだよね。

金があればこそ優秀な人材を抱えられるし、研究開発も行える。物が売れなければ研究開発費も削減されるから、優れた製品も生み出せなくなる。別に日本人が無能だったり怠けているわけではなく、金の問題に過ぎない。

   *   *   *

金融政策で日銀が通貨を供給しても、ゼロ金利では投資が増えないので、GDPギャップは埋まらない。

ゼロ金利と投資が増えるかは直接的には何も関係ない。池田信夫は成長が大事だという割には、こういう時は成長ではなく金利だけの話をするのだよね。ゼロ金利でないなら成長するというのだろうか?「ゼロ金利だと投資が増えずに成長しない」というのだから、「ゼロ金利じゃないなら投資が増えて成長する」と言ってるように読めるのだけど。

金利にせよ投資にせよ、それは成長の必要条件でしかない。投資が増えたからといって経済成長するとは限らない。これはゼロ金利であろうがなかろうが、変わらない。

しかし投資が増えれば成長するとは限らないが、投資がなければ絶対に成長しない。上述のように金がなければ研究開発ができないのだから、競争力のある製品を生み出すことができない。すべては金。

そしてゼロ金利だから投資が行われないというのは正しくない。正確にはデフレだから投資が行われないのだ。現金を持っていた方が黙っていても価値が上昇していく。物の値段が下がるということは現金の価値が上がるということ。失敗するリスクを犯してでも投資するよりも、現金のまま持っていて、確実に価値が上がる方がよいだろう。

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