人気のSM小説が映画化 主演・壇蜜さんを直撃!

 この秋、話題を呼んでいる映画の一つといえば、人気グラビアアイドルの壇蜜さんがフルヌードを公開、体当たりで濡れ場を演じている『私の奴隷になりなさい』(11月3日ロードショー)だろう。
 サタミシュウさんが執筆、『私の奴隷になりなさい』(角川書店/刊)をはじめとしたSM小説シリーズは、官能小説では異例の累計40万部を売り上げる人気を見せているが、まさかの映画化に驚きと喜びの声をあげたファンも多いはずだ。

 『私の奴隷になりなさい』の主役・香奈役に抜擢されたのは壇蜜さん。普段は普通のOLとして暮らしているが、裏では謎の男“先生”に調教を受けているという明暗二面性を持つキャラクターを、美しさとエロスをもって演じる。
 そんな香奈の表の顔に魅かれ、その美貌に翻弄されていく“僕”役に若手俳優の真山明大さん、香奈を奴隷にする“先生”役に板尾創路さんが選ばれている。

 今回はポッドキャスト番組「新刊ラジオ」の収録に訪れた香奈役の壇蜜さんにお話を聴くことができた。

 ◇   ◇   ◇

―まずは、原作のイメージから教えていただけますか?

「いわゆる“SM小説”というものよりかは、少しカジュアルな印象でした。ビデオカメラや携帯電話、メールといった道具が出てきて、先生から香奈へと調教内容が伝わって、プレイしている様子が撮られているという姿がすごく身近に感じたんですね。SMというと、縛ったり蝋燭を使ったりするイメージが強いけれど、この原作はやはり身近さを感じました」

―主人公の香奈という人物を演じてみて、実際に香奈とリンクする部分はありましたか?

「“先生”と出会って、SMという形を通して変わっていくという心の流れは、リンクしやすかったですね」

―香奈という人物を演じる上で気をつけたことは?

「会社で生活しているときの“僕”に対する態度ですね。普通のことを普通にすることで“先生”とのギャップが引き立つと思っていたので、“先生”といるとき以外の、普段の生活を何気なく演じるように気をつけました」

―確かに、ギャップはこの作品において重要な要素の一つですね。

「そうですね。“僕”とは会話しているのに、まるで会話になっていない。心が通い合っていない。身体の関係があるけれど、先生の指示によるもので、という冷たい心を持っていなければいけないというのは難しかったですね。“僕”役の真山さんと楽屋も一緒でしたし、いつも話をしていたのですが、通い合う瞬間をなるべく見せないようにしていました」

―“僕”という男性は、恋人としてアリですか?

「うーん、いわゆる現代っ子ですよね。ちょっと頼りない印象はありましたけど、香奈に翻弄されながら、ひたむきに彼女だけを追っていく姿は、女性として揺れる部分はありますよね。一生懸命、自分のことを追いかけてくる姿を見ていると、放っておけなくなります」

―では、“先生”については、壇蜜さんとしてはいかがですか?

「もし、現実で出会ってしまったのであれば、先生との日々はとても心地よいものだと思います。だけど、何か寂しさを感じてしまう気がするんですね。調教のみで収まらない、心の深いつながりが欲しくなってしまいそう。そういう意味では、香奈はドライですけれど、私は深入りしやすいのかなと思いました」

人気のSM小説が映画化 主演・壇蜜さんを直撃!

―今回、映画公開に先駆けて写真集が出版されたんですよね(角川書店より発売中)。こちらはどんな仕上がりになっていますか?

「写真集の方は、香奈と先生が過ごしている時間を写真に収めてみたという雰囲気になっています。劇中の写真も掲載されていますが、それとは別撮りで、先生と過ごしているプライベートな時間はこんな感じじゃないかな、というイメージを膨らませてカメラマンの方が撮影してくださいました」

―今日の新刊ラジオの収録では原作の朗読をされていましたが、いかがでしたか?

「男優さんたちの声に反応するという意味では、身振り手振りに反応するということと同じだと思っていたのですが、耳で聞こえるだけだったので、より集中してセンシティブに演じないと臨場感が出ないというプレッシャーはありましたね」

―では、最後に映画の見どころについてお聞かせください。

「この映画って、明日そうなるかも知れないという可能性を秘めている作品だと思うんです。もしかしたら、明日、誰かと出会って、その人にSMの趣味があって、自分もそれに溺れていくかも知れない。そうした“もしかしたら”という気持ちの中で見ていただきたいですね。
SMという世界観が今、私たちが生きている社会の中に隠れているということ。その世界がファンタジーではないと思って見ていただけるような演技や作りになっています。その部分は特に楽しんでいただければ嬉しいですね」

人気のSM小説が映画化 主演・壇蜜さんを直撃!

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 ここで、『私の奴隷になりなさい』の公開日まで待てないというファンに朗報だ。インタビュー中でも語ってもらっているが、まず10月26日に公式写真集『私の奴隷になりなさい 壇蜜写真集 濃蜜』(角川書店/刊)が発売された。撮りおろしグラビアが満載の、濃密エロス写真集となっている。
 また、ポッドキャストで配信中の「新刊ラジオ」第1584回に壇蜜さんが出演、ラジオドラマに香奈役として参加して濃厚な濡れ場を演じている。角川書店の『私の奴隷になりなさい』特設サイト( http://www.kadokawa.co.jp/ )では、このラジオドラマの完全版を聴くことができるので、こちらもチェックだ。

(新刊JP編集部)



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