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カイリー・ミノーグがゲイ・カルチャーのアイコンになった理由とは? ミッツ・マングローブが語る

カイリー・ミノーグがゲイ・カルチャーのアイコンになった理由とは? ミッツ・マングローブが語る
J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。6月2日(土)のオンエアでは、前回に引き続き、ミッツ・マングローブさん、音楽ライター・新谷洋子さんをゲストにお迎えし、カイリー・ミノーグの魅力を探る後編をお送りしました。

■低迷期から劇的復活の瞬間

ミッツさんが、90年代の低迷期から2000年代のゲイ・カルチャーとリンクしたカイリーの劇的復活の瞬間について解説しました。

ミッツ:80年代の後半にデビューしてそこから大スターになって、ちょっと低迷期といわれている90年代を経て、割とインディーズなアングラな感じになったと思いきや、「あれ最近カイリーどうしてんだろう?」といって2000年にシドニーオリンピックが開かれました。その閉会式でオリビア・ニュートン=ジョンとかスターがいて、色々な人たちが歌を歌ったりしますよね。最後に、世界で一番大きいゲイ・パレード「マルディグラ」があるんですけど、その演出のままドラァグクイーンたちが、ブアーっとスタジアムに入ってきて、お神輿みたいなのを担いでるんですよ。その上にちょこんと小柄なカイリーが、レビューのピンク色の羽根を頭につけて「ザ・ゲイパレード! マルディグラ!」って格好でいる訳ですよ。

「私はゲイ・カルチャーのアイコンです!」という意思表示をして。そういうカイリーをしばし見てなかった、あそこまでするカイリーを世界中の人たちは初めてみたと思うんですね。「そこで、何歌うんだろう?」って思って、『I Should Be So Lucky』とか自分の曲を歌うのかなと思ったら、歌ったのがABBAの『Dancing Queen』だったんですよ。もう真正面から「私をゲイ・シーンのアイコンとしてお納めください」っていうカイリーの覚悟の表れですよ。それをしっかりオリンピックというマジョリティの象徴である場所でやるっていう覚悟と勇気。もう世界中が感動したわけです。そして王道のカイリー・ミノーグとして復活してシングル『Spinning Around』が1位を獲るわけです。

ミッツさんは復活を遂げたアルバム『Light Years』が「すげえバカバカしいポップアルバムで、復活として相応しいアルバムだったんですけど、次どうすんだろう、このまま懐古主義な感じで、いわゆる懐メロパロディスターになるのかなという感じもあったんですけど、次もすごい」と紹介したのが続く2001年のアルバム『Fever』でした。「ここでポップ・アイコン的なカイリーとインディーズ時代のカイリーがしっかり絶妙なバランスで融合されて、ちゃんとナウでカッコイイ音楽をポップスターとしてやったアルバム」と評し、新谷さんも「エッジさがここで戻ってきたし、ビジュアルもファッションもエッジになった。それでいてコマーシャル」と絶賛しました。

■LGBTの世界でカイリーが愛される理由

「ゲイ・カルチャーやLGBTの世界でカイリー・ミノーグがこれだけ愛される理由は?」という質問にミッツさんは「B級だからです。トップじゃないってことなんです。2番手、3番手、もちろんトップもアイコンとしてはみんな大好きなんです。ゲイ・シーンって昔からちょっと陰に隠れちゃうとか、その下にいる人になんかとっても思い入れを注いでしまう傾向があって、このひと究極のB級なんですよ」と説明。自身のカイリーの好きな理由を自らの体験を通して話してくれました。

ミッツ:ひとことで言うのは難しいんですけど、『Fever』がヒットしたときにメルボルンにライブを観に行ったんですよ。そのツアーが素晴らしいライブで、新曲で構成できるくらいのヒット曲を量産していたので、過去の栄光に頼る必要はないわけですよ。ですけど、ちゃんと懐かしいコーナーがあるんですよ。昔のイメージは排除してニューカイリーとしてのコンサートを作ろうと思えば作れたはずなのに、途中から80’sのメドレーをど真ん中でやって、ほかの人の80’sのヒット曲をやって、しかもボーイ・ジョージの曲だったんですよ。「私をどうぞ懐メロ歌手としても楽しんでください。懐かしいのでもいいですし、今のカイリーが好きでも全然かまわないし、どちらのカイリーもみなさんに納めますから」という、あの潔さに「一生ついていく」と思いましたね。

■ニュー・アルバム『Golden』について

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