【Interview】日産の自動運転技術は老舗旅館でどう活かされる?仕掛け人にアレコレ詳しくきいてみた!(1)

自動運転技術の開発を推進する日産自動車。旅館をハックした「ProPILOT Park RYOKAN」は、国内ならず海外からも多くの熱視線を受けた。今回は、日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&メディア戦略部の矢部夏実さんに話を伺った。

そもそも、なぜ旅館をハックしたのか?

Q:今回ハックした旅館は、どの様な場所ですか?

箱根にある「塔ノ沢一の湯本館」という旅館です。箱根温泉に位置する木造4層建て、数寄屋造りの旅情あふれる老舗旅館になります。自然豊かな情景が山肌や渓谷で見ることができますので、どの時期に行っても楽しめる旅館になります。歴史も古く、2009年には、国指定登録有形文化財(登録番号14-0155)へ指定されました。

Q:なぜスリッパを始めとする、備品を動かすことになったのですか?

宿泊者様が多い旅館ですと、スリッパを始めお部屋のセッティングには関する稼働が発生してしまいます。かといってスリッパを並べるのをやめてしまうと、きっちり美しく並んでいるものが崩れていて、悲しい気持ちになってしまいますよね。日産の「ProPILOT Park RYOKAN」では、そうした問題を解決することがスリッパ側に
て実施できるのではないかと考えました。

外国人旅行客も熱視線!

Q:なぜ今回の「ProPILOT Park RYOKAN」は外国人からも注目されているのですか?

旅館の多くは外国人旅行者に対して、積極的な対応が取れていません。そのため、しきたりがわからない外国人が迷ってしまって旅館を楽しめなかったり、泊りたいけれどもあきらめてしまうという現状があるということがわかりました。旅館においてのしきたりの一つでもある、部屋を丁寧に使うという部分で「ProPILOT Park RYOKAN」の技術が活用の余地があると考えています。敷居が低くなることで、仕方なく民泊を選んでいる人たちが文化や歴史を知るという視点で旅館を選んでくれるのではないでしょうか。

Q:なるほど、だから海外でも注目されているんですね。

おかげさまで、世界中のメディアにて紹介されています。アジア圏のメディアだけでなく、ヨーロッパやアメリカのメディアでも紹介されています。自動でなにかをしてくれるという、期待値の高さなのかもしれません

旅館がより身近な存在に

Q:今回の企画は、実際に体験できる施設もあるのですか?

はい。「ProPILOT Park RYOKAN」を実際に体験できる宿泊予約開始いたしました。椅子、旅館と色々なことにProPILOTの技術を活用していますので、今後の展開にもご期待ください。

文:東雲八雲

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