DJIの新ドローン『MAVIC AIR』レビュー 携帯性と進化したジェスチャー操作を体験

DJIの新ドローン『MAVIC AIR』レビュー 携帯性と進化したジェスチャー操作を体験

DJIが1月28日に出荷を開始したドローン新製品『MAVIC AIR』のレビューをお届けします。今回試せたのは室内でのフライトのみでしたが、コンパクトにたたんで持ち運べる携帯性と、『SPARK』から大幅に進化したジェスチャー操作を体験することができました。

たたむと超コンパクト

mavicair_rev2

『MAVIC AIR』は、折りたたみ可能な小型ドローン『MAVIC PRO』をさらに小型化し、折りたたんだ状態ではスマートフォン程度のサイズにして持ち運べる製品。DJIにはコンパクトサイズのドローン『SPARK』がありますが、持ち運びの面ではある意味『SPARK』を超える携帯性を実現しています。

mavicair_rev3 mavicair_rev4 mavicair_rev5

折りたたんだ状態の大きさはハンディカム程度で、専用ケースに収納するとカバンの中に気軽に放り込んでおけるサイズ。

mavicair_rev6 mavicair_rev7

たたんだアームを展開してレンズカバーを外せばドローン形態に。前方向のプロペラにあるツメを引き出すとスタンドになります。

mavicair_rev8 mavicair_rev9

『SPARK』とサイズを比較してみると、ドローンの状態では『MAVIC AIR』の方が大きいですが、たたんだ状態ではアームが出っ張らない分、『MAVIC AIR』の方がコンパクトに収納できることが分かります。

mavicair_rev10

『MAVIC AIR』には、スマートフォンを取り付けてコントローラーにできる送信機が付属するのですが、送信機もコンパクト設計なのがポイント。

mavicair_rev11 mavicair_rev12

送信機のスティックを外して本体に収納できるので、出っ張る部分がなくたためるのです。スティックを保護したりスペースを空けて収納しなくてよいので、これは意外と便利。

ジェスチャー操作に挑戦

ドローン初心者でも簡単な操作で撮影できるジェスチャー操作や、プリセットされた演出で本格的な映像の自動撮影ができる“インテリジェントフライト”が大幅に進化しているのも特徴。“インテリジェントフライト”はドローンが飛行可能な広い屋外でないと利用できませんが、今回は室内のフライトでジェスチャー操作を体験することができました。

・離陸

mavicair_rev13 mavicair_rev14

『SPARK』では手のひらに乗せて本体のボタンを操作することで離陸する仕様でしたが、『MAVIC AIR』ではカメラに向かい合って手をかざすとプロペラが回って離陸。離れた場所で操作できるので、初心者にも安心です。

・移動
離陸後は一定の高さでホバリングするので、機体に手をかざして上下左右に動かすことで機体の位置を操作できます。

・静止画撮影

mavicair_rev15 mavicair_rev16

手でピースサインを作ると、シャッターを起動して1200万画素の静止画を撮影可能。1/2.3 CMOSイメージセンサーと、35mm判換算で24mm相当のF2.8レンズを搭載するので、明るく高画質な写真が撮影できます。

・動画撮影

mavicair_rev17 mavicair_rev18 mavicair_rev19

手で四角いフレームを作ると、動画撮影の録画ボタンを操作可能。録画を開始すると、機体が被写体の動きに追随して動きながら撮影してくれます。3軸ジンバルを搭載し、ブレのない安定した映像が撮影可能。4K 30fpsの動画が最大100Mbpsで撮影できます。

・距離の操作

mavicair_rev20 mavicair_rev21

カメラに向けた両手を離すと、被写体から距離をとって離れていく操作が可能。

mavicair_rev22 mavicair_rev23

逆に手を狭めると、距離を詰めて機体が被写体に近づいてきます。

・着陸

mavicair_rev24

手をかざして下に向けると、着陸の操作が可能。『SPARK』でもジェスチャー操作の機能が話題になりましたが、『MAVIC AIR』ではジェスチャー操作で、より安全かつ実用性のある撮影を実現していると言ってよいでしょう。

実際のジェスチャー操作と機体の動作は動画でご覧ください。

DJIの新ドローン『MAVIC AIR』のジェスチャー操作に挑戦(YouTube)
https://youtu.be/vSLTIGWzsCQ

多彩なパノラマ撮影が可能

最後に、今回レビューできたパノラマ撮影の機能をご紹介します。パノラマ撮影は、機体が自動で移動しながら複数枚で撮影した写真を合成する機能。水平方向、垂直方向、180°のパノラマに加えて、3200万画素の全天球パノラマ写真の撮影にも対応。全天球は広い屋外でしか撮影できないので、水平方向と垂直方向、180°のパノラマ撮影を試してみました。

mavicair_rev25 mavicair_rev26 mavicair_rev27

試してみると、意外と室内でもユニークな構図のパノラマ写真が撮影できることが分かります。広いホールや体育館でイベントや集合写真を撮る用途にも可能性がありそう。もちろん主催者や施設に許可を取る必要はありますが……。

写真や動画は内蔵メモリーにお手軽保存

今回のレビューで撮影した写真と動画は合計で2GB強のファイルサイズになりましたが、データはすべて本体の8GBの内蔵メモリーに保存。ファイルはUSB Type-Cポートからパソコンに転送しました。microSDカードが手元になかったり、容量がいっぱいになってもすぐに撮影できるのは、地味にうれしい機能と言えます。

mavicair_rev28

『MAVIC AIR』はオニキスブラック、アークティックホワイト、フレイムレッドの3色をラインアップして、販売価格は10万4000円(税込み)。機体、バッテリー、送信機、キャリーケース、プロペラガード、プロペラ(4組)が含まれます。機体、バッテリー(3個)、送信機、トラベルバッグ、プロペラガード、プロペラ(6組)、バッテリー充電ハブなどが含まれる『MAVIC AIR Fly More コンボ』は12万9800円(税込み)です。

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. DJIの新ドローン『MAVIC AIR』レビュー 携帯性と進化したジェスチャー操作を体験

shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。