体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

海外の反応:なぜ日本では簡単に痩せられるのか? 日米の食事環境を比較考察

日本に来たアメリカ人が口を揃えて言うのは、日本人にはデブが少ないということ。逆に日本人がアメリカに行くと、相撲取りどころではない規格外のデブが大勢いることに驚きます。この差は一体どこから来ているのか、日米両国の食事環境から考えてみた動画を紹介したいと思います。

動画:Why is it so Easy to be Thin in Japan?(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=lr4MmmWQtZM [リンク]

「日本では肥満体型の人をあまり見かけない。成人肥満の割合は、アメリカでは3割にもなるのに対し日本では3.5%にすぎない。日本人は緑茶や、納豆のような腸内環境を整える発酵食品を好んで摂取しているから? いや、そもそも食事環境がアメリカとは違いすぎるのだ」

「ファーストフードの店舗数を比較すると、アメリカは24万3000店で日本は6169店(※)。1人あたりにすると15倍もの店舗があることに」

「日本でも揚げ物やチョコ、キャンディ、ソーダのような不健康な食事はどこでも食べられるが、もっと安くて健康的な食事の種類がずっと多い。アメリカで朝食をとろうとすると、多くの人にとって身近なのはマクドナルドとかドーナツ屋、パンケーキ屋になってしまう。日本では吉野家や松屋、すき家のような白米メニューが中心のファーストフード店がたくさんあって、白米と味噌汁に鮭、卵、ポテサラといった朝食が4ドルで食べられる」

「日本には5万5000店、1平方km(徒歩圏内)あたりアメリカの10倍ものコンビニが密集しているが、そこでも健康的な食事が手に入る。枝豆、ゆで卵、サラダ、サンマの塩焼き、かぼちゃの煮付け、もつ煮込み。これだけ買っても10ドルだ。決して高品質ではないが味は悪くない。一方、アメリカのコンビニでは、トランス脂肪酸や砂糖や保存料や添加物まみれの不健康な食べ物ばかり。アメリカで安く早く気軽に食べられる食事となると、どうしても不健康なものになってしまう。品揃えのいい店ならば、無添加のナッツ類がある程度だ」

「日本で手っ取り早くランチをとろうと思ったら、バーガーキングでもいいし、その隣の寿司屋という選択肢もある。ハンバーガーとポップコーンのあるカフェでもいいし、その隣の松屋で豆腐キムチチゲ膳という選択肢もある。チェーン店以外にも、もっと健康的なメニューを揃えた店もある。毎日同じ食事で飽きたりすることのない、この選択肢の多さが重要なのだ。1万店以上ある標準的な居酒屋へ仲間と飲みに行く時でさえ、豊富なメニューが用意されている。日本人がファーストフード店とか居酒屋で毎日食べているわけではないし、そこでの食事が健康的だと思っているわけでもない。健康的な食事が安く身近にあるということが重要なのだ」

「食事中や食間の飲み物はどうだろう。アメリカではたいてい炭酸飲料だ。アメリカ人の炭酸飲料の年間消費量は170リットルで世界一。日本は32リットルで56番目。日本の飲食店ではお茶が無料で提供されるのが普通。コーラ缶の箱売りなど日本では見かけないし、コンビニに巨大なカップで炭酸飲料を売り付ける自販機もない。炭酸飲料を大量に購入するのは難しいのだ。ラージサイズのカップの大きさもアメリカより小さい。アメリカのマクドナルドのMサイズのカップが日本のLサイズより大きいほどだ」

「炭酸飲料以外の選択肢が豊富なことも炭酸の消費が少ない理由。日本は人口あたりの自販機の数が世界一で、そのどこでも炭酸飲料は買える。例えば箱根で見つけたこの自販機では、ブラックコーヒーと6種類の無糖茶、そして水を売っていた。典型的なアメリカの自販機だと、13種類のうち甘くないのは水だけだ。利便性と種類の豊富さ。この2つが日本とアメリカの食環境の違いを考える上で最も重要なのだと思う」

動画を見た人たちの反応

・おい、キムチは韓国料理だ
・じゃあマクドナルドはアメリカ料理だね。日本ではどちらも手軽に食べられるってことがポイントなんだよ
・日本に住んでた時、何もしなかったけど13キロも痩せたよ!
・日本に旅行した時、たくさん食べてたけどたくさん歩いてたから太ることはなかった。あと彼らはデザートとドリンクを甘くしすぎないのね
・日本の食事が懐かしい。イギリスに帰国してから外食すると、選択肢がなさすぎる。マクドナルドやケンタッキーはもちろん、地元のレストランでも、どんな料理にもフライドポテトを付けようとするし
・アメリカでは健康的な食事は本当に高いからね~
・アメリカにも松屋が必要だ!
・おじいちゃんがアメリカ各地を旅行して回った時に撮影した映像を見て気付いたんだけど、昔の人はみんな痩せてるんだよね。デブが急増したのは、ファーストフード店と食品添加物が増えたここ30年のことなんだと思う
・歩くのも重要。アメリカは車依存だから運動にならない。日本では駅から職場まで歩くし買い物にも歩いて行くのが普通。私は少なくとも1日に5kmは歩いてた。買い物とか旅行に出かけた日なんかは周辺を歩き回って簡単に15km以上になるよ。たくさんエネルギーを消費するから太ってられない
・日本の学校で友人とお昼を一緒に食べて気付いたんだけど、彼らのお弁当箱って量は少ないなんだけど料理の種類が豊富なのね。甘い、辛い、塩辛いのと歯応えと、全部が小さなお弁当箱に詰まってる。だから少量でも満足できるんだと思った
・アメリカ人は油と砂糖を使わない料理方法を知らないんだ
・炭水化物(白米)をたくさん食べてるのに痩せてるってことはつまり、食べ物じゃなくて教育のせいじゃないかな。日本の子供は若いうちから学校で料理を習うでしょ。正しい食べ方を知ることが大切なのよ。アメリカでは食事と健康について何の教育もしていない

日本人が普段利用しているコンビニやスーパー、自販機の品揃えが実はバラエティに富んでいるというのは、外の文化に触れてみなければ意識しないことかもしれません。料理の種類の豊富さについては、まあ確かに、山菜料理のような、素材そのものの自然な香りと苦味や渋味までをも楽しもうとする料理って、少なくともアメリカにはなさそうです。

ならば、日本のコンビニやスーパーの品揃えをそっくりそのままアメリカに持っていけばアメリカ人の肥満は減るかというと、そんな単純なことではなくて、売れるのは相変わらず揚げ物とかソーダ類ばかりになるであろうことは容易に想像できます。

子供の頃に決まってしまった味の好みや食習慣を変えるのは、なかなか難しいもの。コメント欄で複数の人が指摘している通り、食育という概念を普及させないことには、彼らの偏食はどうにもこうにも……。アメリカでもオバマ政権時代には給食改革運動が盛り上がったと聞きますが、現在は政治のトップからしてジャンクフードを愛する偏食家。食育普及の道はこの先も険しそうです。

※:出典不明。日本フードサービス協会調べ(2017年)によると1万9561店舗となっており実際はもっと多い。

画像とソース引用:『YouTube』より

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: ろくす) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。