NASA発! ヤモリ並みの吸着力で宇宙空間のあらゆるゴミを一掃するロボット

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宇宙空間には人間によって生み出された大量のゴミが浮遊している。地球の周りには50万個にも及ぶゴミの欠片が存在しており、時速2万8千キロの速さで周回しているという。

そんななか、米国のスタンフォード大学はNASAのジェット推進研究室(JPL)と共同で、宇宙空間のゴミを一掃するロボットを開発中だ。

・ヤモリ並みの吸着力を発揮

従来、ゴミと磁石との間に生じる磁力を利用して、ゴミを移動させる技術が重宝されてきた。しかしその方法だと、基本的に磁力が生じる物体同士でしか通用しない。

そこで開発されたのが、ヤモリを象ったグリッパーだ。ヤモリが壁に縋りついている状態からヒントを得たという。

ヤモリの足の裏には無数の羽のようなものが存在するが、その細部まで本物に近い形で再現されている。

何らかの物体の表面に対して静かに接触すると、物体との電位差により微量の分子間力が生じ、実物と同様の吸着力を発揮する。例えば、ソーラーパネルなどの平らな物体から曲がったロケットのボディまで、あらゆるモノを吸着することが可能だ。

・重力ゼロの環境下の実証試験に成功

ロボットは宇宙船の表面を這い回りながら欠損部分を点検・修繕する。初期の実証実験では、国際宇宙ステーションを含む、重力ゼロの環境において有効であることが確認されている。さらに、国際宇宙ステーションの外での実証実験を経て実用化される。

Stanford University

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