【ライヴレポ】BiS、7人初の全国ツアー名古屋編ーーここにいるみんなをBiSにして帰りたい

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【ライヴレポ】BiS、7人初の全国ツアー名古屋編ーーここにいるみんなをBiSにして帰りたい

5月30日に行われた恵比寿リキッドルームでのワンマン・ライヴ(https://ototoy.jp/news/86039)を皮切りに、全国12箇所を巡る全国ツアー〈BiS BAD SOCiAL TOUR〉を開催中のBiSが、7月27日、名古屋CLUB QUATTROにてワンマン・ライヴを開催した。

このツアーは、GANG PARADEからレンタル・トレードしているカミヤサキに加え、WACKオーディションを勝ち抜きBiSに加入することが決定した「ももらんど」と「パン・ルナリーフィ」の2人が加入し、7人体制で臨んでいるもの。ツアー・ファイナルは7月30日、赤坂BLITZにて開催予定。チケットはすでにSOLD OUTしている。

本レポートでは、全国ツアー後半となる名古屋公演の様子をお伝えする。

◾️メンバーの個性が光ったライヴ本編

筆者がBiSのワンマン・ライヴを観るのは、リキッドルームでの7人体制お披露目以来。それもあって、このツアーを通してどのような成長を見せているのかに注目してライヴを観たのだが、結論から言えば、リキッドルームでみたBiSとはまったく別のBiSがステージに立っていた。それは、かつてのBiSが持っていたエネルギー、包容力、期待感の片鱗を感じさせるオーラに満ちた7人の姿だった。

そもそも名古屋はメンバーのペリ・ウブの出身地でもある。それもあって、この日はペリが中心となる場面が多くみられることとなった。途中、ペリ以外の6人がペリのモノマネをするコーナーがあり、プー・ルイが司会を務め、パンがペリの自己紹介を完コピしたり、キカがペリのボイトレを真似するなど、大喜利のような形で1人1人にスポットが当たった。

また、ももらんどがシャチホコのポーズをする場面もあり、その一瞬のポーズと照れ具合が可愛らしく、研究員たちは一気に萌えてリクエストが起こった。それに応えるとさらに大歓声が会場を包み、ライヴ途中にもかかわらず謎のアンコールが起こるなど、大きな盛り上がりを見せた。

全国ツアーはまだまだ続いていくのでセットリストは伏せるが、ライヴは「Nerve」でスタート。間髪おかずに研究員たちは全開でコールとミックスし大盛り上がり。「BiSです。よろしくおねがいします。一緒に運動しましょう!!」というプー・ルイの声が響くと「パプリカ」のイントロが流れ、客席は円をつくり肩をくんで「oioiコール」をしながらサークル・スクワット。「Give me your love全部」「My lxxx」など歴代BiSの代表曲を連発しながらも、徐々に新生BiSの楽曲も披露していった。

新生BiSが結成してからしばらくは、別のグループがBiSの曲を歌っているようなよそよそしさがどこかにあったが、それがまったくなくなり、かつてのBiSと新生BiSが地続きになったような迫力に満ちたライヴが繰り広げられた。メンバーこそ違えど、かつてBiSの持っていた熱気と雰囲気が着実にそこには生まれつつあった。

◾️名古屋出身のペリ・ウブによるMC

新旧含めたっぷり楽曲を披露し、本編最後は新生BiSはじまりの歌「BiSBiS」。大きな盛り上がりをみせてメンバーはステージを去るが、当然のごとくアンコールが起こる。最初は普通のアンコールだったが、途中からいつのまにか中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ」コールに変化。歌っている途中でメンバーがステージに再登場し、2曲を歌い上げ、名古屋出身のペリがマイクを手にMCを行なった。

「私は中学生のとき、いまでは思い出せないくらい些細なことで学校に行かなくなって、勝手に辛くなっていました。当時、2年生、3年生の担任だった坪井先生は「gives」のPVにも映っているんですけど、毎日学校が終わった18時くらいに家に電話をくれたんですね。「もしもし坪井です。今日はなんでこれなかったの? 明日は来れる?」「今日は来れたね。明日も待ってます」みたいに電話をくれて、朝に「もしもし今日は来れますか」と連絡をくれたこともあります。家にもよく来てくれました。でも私は電話にでなかったり、わざわざ家まで来てくれたの先生に顔を出さなかったりしていました。当時の自分がみじめで、クズで、恥ずかしくて、先生に会うことでそれを認めたくなかった。自分と向き合いたくなかったんです。

私は中学校を卒業して、先生が勧めてくれた高校に入りました。それも続かなくて、人間としてどうかと思います。でも私は変わりました。変われたと思うからこの話をしています。みんなも生きていたら人に迷惑をかけてしまうことがたくさんあると思います。できればかけないほうがいい。でも、もし迷惑をかけてしまったり傷つけてしまった日、何十年、何年経ったとしても感謝と謝罪を忘れないでほしいです。その2つを忘れないでいれば、自分が変われたとき、それ(謝罪)は大きな感謝になると思います。ごめんなさいより、大きなありがとうになると思います。

私は、人が迷っていたなら一緒に悩んで、考えることを諦めない人になりたいです。そうして答えをみつけられたなら、その人は私になるんです。その人の中に私が生き続けることになります。私はライヴでそれがやりたい。私の声、歌、仕草で、人の心が動かせたのなら、何か影響を与えられたなら、格好いいでしょ? 私はここにいるみんなをBiSにして帰りたいです。私が、7人がしてみせます。これが私の進路です」

そして告げられた曲名は「レリビ」。世界を変えるんだ、そんなかつてのBiS時代から歌われて来た楽曲を研究員たちも全力で歌い、大サビでは大きなサークルを作って客席を走り回った。名古屋で生活し学校に行けなかったと語ったペリは、合宿オーディションでBiSへの切符を手に入れ、約10ヶ月の活動で大きな成長を遂げて地元・名古屋に戻って来た。

世界を変えるんだ。他のメンバーもまた、その気持ちを本気で信じてツアーに、BiSに臨んでいる。そんな成長の軌跡が垣間見えるライヴだった。〈BiS BAD SOCiAL TOUR〉は残り2箇所、熊本と福岡を巡り、8月6日(日)、赤坂BLITZにてツアー・ファイナルを迎える。

これからのBiSの活動において、絶対に見逃すことのできない1日になりそうだ。大きな成長を見せるBiSを絶対に見ておいたほうがいい。そう確信する名古屋公演だった。(西澤裕郎)

■ツアー詳細
〈BiS BAD SOCiAL TOUR〉
2017年7月29日(土)[熊本]Be.9 V2
2017年7月30日(日)[福岡]DRUM Be-1

〈IDOL is DEAD Repetition〉
2017年8月6日(日)赤坂BLITZ
時間 : 開場 17:00 / 開演 18:00

・BiSオフィシャルTwitte : @BiSidol

・BiS公式HP
http://www.brandnewidolsociety.tokyo/

・OTOTOYリンク
http://ototoy.jp/_/default/p/75306

・BiSオフィシャルSoundCloud
https://soundcloud.com/brandnewidolsociety/did-not

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