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【GRANRODEO】 違和感がインパクトになって 聴いてくれる人の注目を引く

エンタメ

現在全国ツアー中のGRANRODEOがニューシングル「move on! イバラミチ」をリリース! カップリングにはガットギターを情熱的に弾く「エンドレスサマー」と、先輩ギタリストへのオマージュを込めた「恋は mirage」を収録。各曲についてe-ZUKA(Gu)がたっぷり語ってくれた。
L→R KISHOW(Vo)、e-ZUKA(Gu) (okmusic UP's)
──「move on! イバラミチ」は『西遊記』をモチーフにしたアニメ『最遊記RELOAD BLAST』のOP主題歌だけに、やはり中華っぽいところもあって。
「「Pierrot Dansin’」でやった手法ではあるけど、ペンタトニックコードでアジアっぽさを打ち出しています。『西遊記』というと俺の世代は堺正章さんが孫悟空を演じたドラマが有名で、主題歌の「モンキーマジック」をゴダイゴがやっていたんです。そのドラマの頭で「モンキーマジック」が流れるところのインスパイアから、イントロができました。イントロのモチーフがそのままBメロに出てきたり、サビの最後のメロディーにも出てくるのもポイントかな。」
──それによって聴きやすいものになっていますね。
「でも、サビで転調するところは若干違和感があると思います。本来なら半音下のキーに転調するほうがスムーズで自然なんですけど、あまり自然だと当たり前すぎて気持ちが盛り上がらない部分があって。それで、普通より1個上げているので、違和感がある分、それがインパクトになって聴いてくれる人の注目を引くかたちになっています。ただ、その転調の前に誘い水となる音がないから、その音程にスッといけるか不安でしたけど、キーヤン(KISHOWの愛称)はさすがでしたね。カラオケで歌うみなさんも、最初は難しいかもしれないけどチャレンジしてほしいです。」
──歌詞やタイトルとかについては?
「歌詞に関しても“道”という言葉を使ってほしいとか、キーワード提示はあったみたいですね。例えばBメロの3行目の《いばら道》という歌詞は、最初は《電車道》だったんです。でも、アニメの設定には電車がないということになり、それで《いばら道》に変えたり。でも、それが結果的にタイトルにもなったのは、棚からぼた餅みたいな(笑)。」
──カップリングの「エンドレスサマー」は全編ガットギターで弾かれていて、夏っぽさがありながらも今までのGRANRODEOのサマーソングとは違うものになりましたね。
「9月に日本武道館で開催する『G12 ROCK☆SHOW』に向けて、目玉となるような曲が欲しいと思って作りました。ラテンのテイストでダンサブル、みんなで歌えるパートもあるような感じにしたいと思って。それで、ジプシーキングスのようなガットギターのカッティングをやっていますね。」
──全編ガットギターが入った曲はなかったですね。
「「Rain Beat」という曲くらいかな。でも、あれはバラードだったから、ダンスビートでこういうのは初めてですね。本当に音楽に明るい人でないと、ガットギターもエレアコもフルアコも区別がつかないかもしれないですけど、ちょっとした音の違いを楽しんでいただけたらと思います。」
──ガットギターは弦が違いますよね。
「ナイロン弦です。“ガット”と言うくらいなので、きっと昔は羊などの腸で作った弦を使っていたんでしょうね。」
──エレキギターとは弾き方も違うのですか?
「弦が柔らかいからエレキしか弾いたことのない人が弾いたら、きっと戸惑うでしょうね。ジャカジャカ弾く分にはスパニッシュの情熱的な雰囲気が出ていいんですけど、ソロで単音弾きする時はニュアンスがもろに出てしまうので、力の加減が難しいです。これはスパニッシュギターのテクニックですけど、ボディを叩いてパーカッションみたいな音を出すやり方もあって、それもちょっと入れています。あと、ガットギターのソロのあとにエレキのソロも入っているんですけど、そこはサンタナみたいなエモーショナルな感じで弾いているので聴きどころですね。」
──そして、3曲目の「恋は mirage」はイントロが洋楽の「冬の散歩道」を彷彿させますね。
「よくご存知で。サイモン&ガーファンクルです(笑)。あと、レッド・ツェッペリンの「Living Loving Maid」の雰囲気もあったり、ショッキング・ブルーの曲にもこういうのがあったかな?と思うかもしれないけど。結局、自分が聴いてきたものは影響として出てしまうものなので。」
──古い洋楽のロックに触れてきている人はニヤニヤしながら聴いてほしいですね。あと、リズム感も楽しくて。
「そうですね。ドドタタドッタッという、グループサウンズまではいかないけど、オールディーズやロカビリーみたいな50〜60年代のオールドな雰囲気に寄せていて。あと、3月にムッシュかまやつさんが他界されたこともあって、追悼の気持ちを込めています。サビの歌詞に《BANG×3》と出てくるんですけど、ここは僕がデモで書いたものがそのまま使われてて、ザ・スパイダースの「バン・バン・バン」という曲のオマージュです。そういう話で言うと、間奏は完全にチャック・ベリーへのトリビュートです。チャック・ベリーも同じ3月に他界されたので、敬意を表して彼の有名なフレーズを散りばめています。」
──曲がそういう遊び心があるだけに歌詞も遊んでいますね。
「歌詞はスタジオの空き時間に書いていたんですよ。どのくらいで作ってたかな? 空きの2時間くらいでサッと書き上げたんじゃないかな。でも、そういうノリとか勢いが大事な曲なので、それとマッチした歌詞になりましたね。」
──『G12 ROCK☆SHOW』が楽しみになる3曲ですね。ちなみに11月には沖縄で『G7 ROCK☆SHOW』があるのですが、なぜここで“7”?
「毎年、その年の大きな会場の時に“G○”と付けてやっているんですけど、7年目の時だけやってなくて、気付かずに翌年の8年目の時に『G8』をやってしまったから欠番になっていたんです。それで“忘れ歌を、届けにきました。”と。だから、7年目の時にやっていたらこうだったろうと、セットリストも7年目までの曲だけで組む予定です。11月の沖縄じゃ海は楽しめないかもしれないけど、沖縄まで行ってもいいよという方はぜひ!」
取材:榑林史章
シングル「move on! イバラミチ」
2017年8月2日発売

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