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“批判する人”って、まじダサい。“批判される人”になろう

デマこいてんじゃねえ!

今回はRootportさんのブログ『デマこいてんじゃねえ!』からご寄稿いただきました。

“批判する人”って、まじダサい。“批判される人”になろう

世の中には2種類の人間がいる。“批判する人”と“批判される人”だ。イラストや映像、あるいはパフォーマンス――手法は問わず、“自己表現”の得意な人がいる。そういう人はファンとアンチを獲得しながら、どんどん有名になっていく。“嫌い”は“好き”の次に強い感情であり、愛に近い。それゆえに、有名な人には口さがない批判が浴びせられる。自己表現の苦手な人は、誰かを批判することでしか自分を語ることができない。

純文学の世界で頑張っている友人と飲んで、そんなことを教えられた。

      ◆

いつものアイリッシュパブで、純文学の創作をしている友人と飲んだ。ネットを介してお互いの動向は知っていたけれど、会話をするのはおよそ一年ぶり。私は以前、こんな記事*1 を書いたこともあるため、一発ぐらい殴られるのを覚悟していた。が、ネタをネタとして笑ってくれた。ううむ、実力のある人ってどうしてこうも心が広いのだろう。

*1:「なぜブンガクは死に、ライトノベルに負けたのか/ポップカルチャーが価値観の再構築を担う」2012年01月11日『デマこいてんじゃねえ!』
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20120111/1326289322

スタウトをなめながら、話題はなぜかブログ界わいのことに。有名なブログはたくさんあるけれど、だいたい3パターンに分けられるよね、という話になった。

アクセス数を稼ぎまくるブログは、まず大きく2つに分けられる。
“ノウハウ系”と“それ以外”だ。

アプリの開発方法であるとか、ライフハックの一覧、あるいは読書術のまとめ――そういう“ノウハウ”を伝えるタイプのブログは、アクセス数が伸びやすい。もちろん、それらノウハウが実際に役立つものであることが大前提になるけれど、ちょっとの専門性と最低限の文章能力があれば、ノウハウ系のブログで地位を確立できるのではないのではないかと思われる。私は専門性とか全然ないので推測の域を出ない。

ノウハウを主眼としない“それ以外”のブログは、さらに2つに分けられる。
“独立系”と“批判系”だ。

自分の考え方や日常生活を、独自の言葉で語るブログがある。それが“独立系”だ。はてなダイアリーという名前の通り、個人的な日記を公開することで人気を集めたブログがある。書き手の観察眼や言語能力の高さからアクセス数を稼ぐようになり、有名ブログに昇りつめた人たちがいる。それが“独立系”のブログ。

一方で、それら独立系のブログを批判し、絡み、茶化すことで人気を集めたブログもある。匿名の掲示板なら平気で書ける罵詈雑言(ばりぞうごん)でも、アカウント方式のウェブサービスでは書きづらい。人格にハンドルネームがヒモ付くことで、発言にある程度の責任が生じるからだ。しかし普通なら口にしづらい“汚いセリフ”を、平気で吐ける人たちがいる。そういう人が暴れまわると、読んでいる側はなんだかすっきりする(場合もある)のだ。いつも抑圧している鬱憤を、そういう人に肩代わりしてもらえるからだろう。そういう“他者への批判”によって人気を集めているブログが“批判系”のブログだ。

注意したいのは、“批判”と一口に言っても建設的なものとそうでないものがあるという点。確固たる自分の考え方や理想があって、それに少しでも近づくために発される批判は“建設的な批判”だ。あるいは相手の弱点を指摘するだけでなく補完して、成長をうながそうとする――それも建設的な批判といえる。こういう建設的な批判をするブログは、“批判系”には含めない。たとえばみんな大好き・ちきりんさんは、しばしば痛烈な批判記事をお書きになる。が、それはちきりんさんの理想を説明するために批判せざるをえないからだ。したがって『Chikirinの日記』は批判系ではなく、独立系ブログだといえる。

批判系ブログとは、相手の発言や行動を全否定することに力を注いでいるブログのことだ。ガキくさいヤンキーが芸能人を殴って友人に自慢する――なんて話を時々聞くけれど、それに近い。普通の人ができない“攻撃的態度”を取ることで、みんなの関心を引こうとする人がいる。同じヤンキーでも、もっとカッコいい生き方があるのに……。

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