ドイツの春を告げる野菜「シュパーゲル」って?
春の訪れを感じる食材はなんですか? 日本だったら、菜の花とか甘い春キャベツなどでしょうか?
ヨーロッパの国、ドイツでは「シュパーゲル」が市場に出てきたら、春の訪れを感じるようです。「シュパーゲル」とは白アスパラガスのこと。シュパーゲルは、春にしか食べられない季節限定食材なので、ドイツ人にとっては春を感じる野菜として、とても親しまれています。
シュパーゲルの屋台まで出る!
アスパラガスには緑のものもありますが、シュパーゲルも同じアスパラガスです。なぜ色が違うのかというと、育て方が違うから。緑のアスパラガスは太陽をいっぱい浴びてすくすくと育っていきますが、白いシュパーゲルは、砂の下に潜らせたまま育てるため、真っ白な姿なのです。
このシュパーゲルの収穫が始まるのは4月下旬頃。ここから6月の聖ヨハネの日には収穫を終えるのがドイツの伝統となっているようです。つまりその間だけシュパーゲルをいただくことができるんですね。
この季節になると、街中のレストランではシュパーゲルを使ったメニューが顔を出し、そしてシュパーゲルを売る屋台まで出没します。
とある街にはシュパーゲル売りのオブジェまであったりして。それだけとても大事な食材なのかもしれないですね。長い冬が終わり、春を待ちわびたドイツ人にとっては、シュパーゲルは春の楽しみの一つなのです。
シュパーゲルを美味しく食べる簡単レシピ
このシュパーゲルは日本でも購入できます。ドイツほど大きくてしっかりしたものではありませんが、茹でてバターソースをかけるだけで、美味しく頂くことができますよ。
シュパーゲルのバターソース
【材料(2人分)】
シュパーゲル(白アスパラガス) 500g
バター 25g
水 シュパーゲルが浸る量
砂糖 小さじ1
レモン汁 小さじ1
バター 小さじ1
【つくり方】
1:シュパーゲルはピーラーで薄く皮を剥きます。筋があるので、必ず剥いてください(剥いた皮は、ドイツではスープなどの出汁に使ったりするようです)
2:シュパーゲルが浸る深めの鍋か、大きめのフライパンでお湯をたっぷり沸かします。沸いたら、バターとレモン汁、砂糖を入れ、溶けたらシュパーゲルを入れて茹でます。
3:少し芯が残る程度が美味しいですが、柔らかいのが好きな人は茹で時間を長めに。
4:茹で上がる頃にバターを耐熱容器に入れて、レンジで溶かしてください。
5:シュパーゲルが茹で上がったら、溶かしバターをかけて出来上がりです。
シンプルなレシピですが、シュパーゲルの甘みと苦味をしっかり感じることができます。肉料理に添えてもぴったりですよ。ドイツ人が大好きだという春の名物をぜひ味わってみてくださいね。
[Doitsu News Digest]
[All Photos by Kaori Simon & shutterstock.com]
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