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すでに28万人!「ネスカフェ アンバサダー」とは何か?――「元気な外資系企業」シリーズ〜第3回ネスレ日本

大きな変革の時代。企業でも、さまざまな取り組みが進む。では、海外に本社を持つ外資系企業では、どんな取り組みが推し進められているのか、探ってみる外資系特集企画。第3回は、ネスレ日本の「新事業」だ。f:id:k_kushida:20170214102053j:plain

日本発のコーヒーマシンの開発

最近ではテレビCMでもすっかりお馴染みかもしれない。ネスレ日本の「ネスカフェ アンバサダー」。だが、どのくらいの人が、その詳しい仕組みを知っているだろうか。そしてまた、スタートしてわずか4年で28万人もの人が「ネスカフェ アンバサダー」となり、ネスレ日本のビジネスを大きく躍進させていることをご存じだろうか。

「ネスカフェ アンバサダー」は、これまでになかった、まったく新しいチャネル、まったく新しいコミュニティとして機能しているのだ。

コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」のマーケティング担当として「ネスカフェ アンバサダー」プログラムを立ち上げ、現在は通販事業の責任者をしている、ネスレ日本Eコマース本部ダイレクト&デジタル推進事業部部長の津田匡保氏に聞いた。まず背景にあるのが、ネスレ日本という会社の基本的な考え方だ。f:id:k_kushida:20170214102320j:plain

▲Eコマース本部ダイレクト&デジタル推進事業部部長 津田匡保氏

「大切なのは、いかに世の中の問題解決をするか、ということです。例えば、もともとネスレは乳児用シリアルの会社としてスタートしましたが、これは1人の薬剤師が乳幼児の栄養問題を解決しようとしたところから始まっています。また、日本ではコーヒーの『ネスカフェ』ブランドで知られている会社ですが、これもブラジルで起きた問題を解決するところから始まった事業でした。コーヒー豆が大豊作になり、このままでは価格が暴落してしまうと海洋投棄が増加。この問題に対して、液体を粉にする技術をコーヒーにも応用したんです」

世の中の問題解決に軸足を置いて事業を展開している姿勢は、今も変わらない。これが、企業としてのDNAになっている。

「ネスレは全世界に35万人の従業員を持って事業展開していますが、国ごとに問題は違うんですね。それを掘り下げて解決することによって、イノベーションになり、新しい価値を作り出すことができる。それは、結果的にビジネスにつながっていく、という考え方なんです」

グローバルでは150年、日本でも100年の歴史がある。

「私たちは日本での事業を担っています。だから、海外に出て行くことはできないんです。日本がどんな状況にあっても、日本で成長していかないといけない。だから、日本における問題を掘り下げていくことが必要なんです」

例えば、高齢化。単身世帯の増加。デフレ。人口減少…。こうした日本の変化、問題点は、日本のコーヒー文化にも影響を与え始めていた。

「コーヒーメーカーで一度に数杯分のコーヒーを淹れても、家族が少ないわけです。もっと簡単に、おいしいコーヒーが飲める方法はないか。一人でも気軽に入れられるものが必要になっているのではないか。そんな考えのもとで、2009年に発売したのが、コーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」でした。「ネスカフェ ゴールドブレンド」などの専用カートリッジで、一杯分ずつおいしいコーヒーが淹れられるマシンです。今は世界で販売されていますが、実は日本発の発想で生まれた製品でした」f:id:k_kushida:20170221181910j:plain
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