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名古屋めしライターが激オシする「鉄板メニュー」おすすめ店はここだ!

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名古屋めしの必須アイテムといえば何をイメージするだろう?

味噌? ピリ辛の台湾ミンチ? それともたまり醤油を思い浮かべるマニアックな人もいるかもしれない。

ほら、まだ忘れているモノがあるではないか。

それは「鉄板」である!

名古屋エリア以外では鉄板は主にステーキやハンバーグなどの肉料理に用いられる。いわば、セレブな料理の象徴なのである(笑)。しかし、名古屋では大衆文化の象徴ともいうべき喫茶店から「鉄板メニュー」は生まれ、広がっていったのである。

「喫茶 キャラバン」の定番イタスパ

鉄板を使った、もっともメジャーなメニューは、名古屋の喫茶店で食べられるイタリアンスパゲティ、通称「イタスパ」だろう。熱々の鉄板に盛られた「イタスパ」がジュージューと食欲をそそる音を立てながら運ばれるとき、テンションはMAX! この、何ともいえないリッチな気分が名古屋人にはたまらなく心地良いのである。

そもそも「イタスパ」が誕生したのは昭和30年代。東区の車道商店街にある喫茶店が発祥である。マスターがイタリア旅行へ行った際にトマトソースのスパゲティを食べたものの、途中で冷めてしまったことに不満を持った。

しかし、その翌日に鉄板焼きのステーキを食べ、これならいつまでも熱々のものが食べられると思い、帰国後にスパゲティを鉄板にのせたのがはじまりだ。マスターのもくろみ通り、「イタスパ」は大人気となり、瞬く間に市内に広がった。

私がオススメする「イタスパ」はここ、名古屋市内の東区泉2丁目にある「喫茶 キャラバン」で食べられる。

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お店は1981(昭和56)年創業。店内には麻雀のゲーム機が置いてあったり、レトロな雰囲気が心地良い。

では、さっそくお目当てを。

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これが看板メニューの「イタリアンスパゲティ」(750円)。

あんかけスパにも使われる極太麺が何ともうまそうである。通常、巷の「イタスパ」の味付けはケチャップを使う。それがまた懐かしい味わいを醸し出すのだが……。

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ウチはケチャップで炒めた豚肉と玉ネギ、マッシュルームをワインでじっくりと煮込んだ自家製のトマトソースを使っています。この方が味に深みが出るんですよ。

マスターの大保康高さんはそう語る。

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また、鉄板に流し込む溶き卵には生クリームをプラス。固まりにくいので時間が経ってもフワフワの食感が楽しめる。

従来の「イタスパ」をブラッシュアップさせた逸品だ。

お店情報

喫茶 キャラバン

住所:愛知県名古屋市東区泉2-3-22カーサ南白壁1F

電話番号:052-931-3898

営業時間:7:30~21:00(LO 20:30)

定休日:不定休


「キッチン はせ家」の迫力満点「ミートソース」

鉄板スパは何も「イタスパ」だけではない。「イタスパ」を出すお店の多くは「ミートソース」やインディアン(カレー)も用意している。

「イタスパ」が代名詞的な扱われ方をするのは、あまりにも有名になりすぎたからだ。しかし中には、「イタスパ」よりも「ミートソース」の方が人気のお店もある。

それが東区泉1丁目にある洋食店「キッチン はせ家」だ。

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こちらは1963(昭和38)年に「純喫茶はせ」として創業。ルーツは喫茶店だったのだ。

’98年に店を改装し、洋食店としてリニューアル。

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周辺はビジネス街のせいか、お昼時は近くで働く方々が吸い込まれるように入り、あっという間に満席になってしまう。

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鉄板スパは創業当時からレシピはまったく変わっていません。喫茶店時代には、わざわざ遠方から食べに来るお客さんもいたと聞いています。

そう語るのはチーフの小川正治さん。いかにもおいしいモノを作ってそうな小川さんの体格にいやが応でも期待が膨らむ!

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これが「はせ家特製ミートソース」(800円)。

麺は食べ応えのある2.2ミリの極太麺。

その上にたっぷりとかかっているソースは、牛すじや香味野菜を長時間コトコト煮込んだブイヨンがベースの濃厚なデミグラスソース。肉と野菜のうま味がギュッと凝縮され、後を引くうまさ。

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なによりも、この頼もしい量! ボリュームは“小川さん基準”だという。

私が満足するかどうかで決めました。これでもモノ足りない方は大盛(+200円、写真)やご飯と味噌汁がセットになった「スパゲティランチ」(950円)もあります。炭水化物×炭水化物ですが、意外に人気なんですよ。(小川さん)

味も見た目も、説得力あり過ぎ!

お店情報

キッチン はせ家

住所:愛知県名古屋市東区泉1-21-1

電話番号:052-971-3192

営業時間:11:00~14:30

定休日:日曜日、祝日、第3土曜日


個性的!「喫茶 亀」の「どてスパ」

次に紹介するのは鉄板スパの進化形ともいうべき一品。

ママさんが試行錯誤を重ねて完成させたある名古屋めしと鉄板スパのありそうでなかったコラボメニューだ。

それを出しているのがこちら。名東区名東本通にある「喫茶 亀」

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近くに大学があり、ひと昔前はお腹を空かせた運動部の学生たちが足繁く通っていたそうで、喫茶店というよりは定食屋さんに近いかもしれない。

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創業は1975(昭和50)年。店内は創業当時の雰囲気がそのまま残っている。

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これが名物の「どてスパ」(700円)。

ご覧の通り、鉄板スパの上に名古屋めしである「どて煮」がテンコ盛り。

通常、「どて煮」は牛すじや豚ホルモンなどを用いるが、ここは脂が少なくて味が濃厚な牛スネ肉を使っている。

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ママさんの柴田良子さん(隣はマスターの一成さん)は語る。

もともとウチのメニューは家庭料理の延長なんです。30年ほど前に「どて煮」をメニューにくわえようと思って、マスターと一緒に食べ歩いて味を研究しました。いろんなお店の「どて煮」を食べて考えたのは、牛すじやホルモンだと好みが分かれるということ。だからスネ肉にしようと。仕込む際に脂をきれいに取り除いていますから、食べやすいと思いますよ。

肝心の味だが、とにかく豆味噌のコクと肉のうま味のバランスが絶妙な上、しっかりと煮込まれた大根や玉ネギ、コンニャクの食感もよい。

一味唐辛子の刺激も心地良いアクセントとなっていて、麺がすすむ。……というよりは、ご飯がほしくなる(笑)。

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当初は「どて煮」とどて丼だけでしたが、’95年頃に名古屋駅の近くにあるホテルで味噌ベースのソースをかけたスパゲティを食べたんです。うちの「どてスパ」はそれがヒントになりました。ご飯と一緒に注文されるお客さんもいますし、プラス400円で唐揚げ(または白身魚フライ)とご飯が付くセットも人気です。(柴田さん)

「どて煮」といえば、名古屋の居酒屋さんの定番。それを喫茶店で、しかも鉄板スパにのせてしまうというアイデアには脱帽である。

私自身、これまで数え切れないほどの「どて煮」を食べてきたが、かなりレベルが高いと断言できる。

お店情報

喫茶 亀

住所:愛知県名古屋市名東区名東本通5-13

電話番号:052-701-0607

営業時間:7:30~20:00(LO 19:45)

定休日:日曜日

鉄板+小倉トースト「神戸館」

最後に紹介するのは、鉄板を使ったスイーツ。

熱々の鉄板と甘~いスイーツ、それぞれ対極的な位置にあるような気がするが、それを融合させてしまうところがモノ作り王国・名古屋の誇りなのだ。

しかとご覧あれ!

鉄板スイーツが食べられるのは、中区錦1丁目の錦通沿いにある「喫茶 神戸館」

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店内にはベロア生地に覆われたワインレッドの椅子が並び、老舗っぽい雰囲気を醸し出している。

が、オープンしたのは6年前。古き良き時代の喫茶店を再現しているのだ。昭和世代のハートをくすぐり、いつも店内は多くのお客さんで賑わっている。

フードメニューは鉄板スパのほか、日替わりランチで焼肉や生姜焼き、ハンバーグも鉄板で提供される。

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鉄板を使ったメニューのなかでも一際異彩を放っているのが、この「鉄板小倉トースト」(650円)。

見ての通り、熱々の鉄板の上にアイスクリームをトッピングした小倉トーストがオン。

「別添えのシロップをかけてお召し上がりください」と、店長の高桑昌志さん。

言われた通りにやってみた。

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ジューーーーッ

という音とともに湯気が立ち上る。

ん? この香りはコーヒー? とりあえず、食べてみよう。鉄板の熱とアイスクリームの冷たさが口の中で一つに。

うっ、うまい!

おや、コーヒーの香りと味も広がるぞ。

やはり、シロップにはコーヒーが入っていたのだ。アイスクリームの甘さとコーヒーのほろ苦さも絶妙。いろんな味や食感が入り混ざっているものの、飲み込むときには一つになるのだ。そのさまは閉鎖的に思われがちだが、付き合ってみると異文化ウェルカムな名古屋人の気質とよく似ている。

それにしても、なぜこのようなメニューを作ったのか。高桑さんに聞いてみた。

ウチの経営母体はコーヒー豆の焙煎会社でして、社長が前店長に鉄板で何か作れとムチャ振りしたそうです。そこで、名古屋名物の小倉トーストと鉄板、そしてウチのコーヒーを一つにしてしまえ、と。アイスクリームにエスプレッソをかけて食べるイタリアのデザート、アフォガードがヒントになったようです。(高桑さん)

シロップは苦みがきいた深煎りのコーヒーとシロップを合わせて煮詰めてあり、やはりこれが味のポイントのようだ。

見た目のインパクトとジュージューという音、熱さと冷たさ、そしてコーヒーの香り……。

これは五感で楽しめるスイーツだ!

お店情報

喫茶 神戸館

住所:愛知県名古屋市中区錦1-13-36

電話番号:052-222-2422

営業時間:7:00~16:00 ※土曜日は~14:00

定休日:日曜日、祝日

ウェブサイト:喫茶 神戸館

※この記事は2017年2月の情報です。

※金額はすべて税込みです。

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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