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世界一イケてるタコ「ハンク」はこうして誕生した! ピクサー“チーム・ハンク”製作陣に苦労話を聞いた

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『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』などなど、数々の名作アニメーションを生み出してきた「ピクサー・アニメーション・スタジオ」。昨年公開された『ファインディング・ドリー』も大ヒットを記録しました。

そんな『ファインディング・ドリー』の「MovieNEX」発売に伴い、ガジェット通信はピクサーの作品作りの秘密に迫るべく、アメリカ・サンフランシスコの「ピクサー・アニメーション・スタジオ」に潜入! 今回は、世界で最もイカしている“タコ”こと「ハンク」を作ったクリエイター陣のプレゼンテーションをご紹介します。

【関連記事】ジョブズのアイデアが活きるオフィスは楽しいクリエイティブたっぷり! 「ピクサー・アニメーション・スタジオ」に行って来た
http://getnews.jp/archives/1578804 [リンク]

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写真左から
ジョン・ハルステッド(スーパーバイジング・テクニカル・ディレクター)
ジェイソン・ディーマー(キャラクター・アート・ディレクター)
ジェレミー・タルボット(キャラクター・スーパーバイザー)
マイケル・ストッカー(アニメーション・スーパーバイザー)

ジェイソン・ディーマー:キャラクター・アート・ディレクターのジェイソン・ディーマーです。ハンクをデザインした過程について少しお話しします。監督のアンドリュー・スタントンが今回の作品にはタコが登場すると言った時、最初に思ったことは、僕はタコのデザインを担当するべきじゃない、ということでした。というのは、それまでタコの絵を描いたことがなかったからです。ですので、すぐにタコについてリサーチを開始しました。リサーチをするにあたって、何か(デザインに)使えそうな興味深いことを探しました。(タコの)丸い形や、触手の裏側などを見た時には、デザインに生かそうと、すぐに写真をファイルに保存しました。一方で、たいていの生き物には気持ちが悪い部分や不快な部分があるものですが、タコはとりわけ気持ちの悪い部分が多かったのです。ですからデザインに入れない部分についても確認していきました。ただ、なるべく自然のままの姿を見るようにしています。(もしリサーチせずに)すぐに絵を描き始めると、どこかで誰かが描いていたような絵になってしまったりします。自分の頭で考えるよりも本物の方がずっと興味深いものです。

さて、タコには興味深い部分がたくさんあります。ある種のタコは他の魚に擬態することで知られています。魚の形になって泳ぐことができるのです。そんなタコの映像を見たとき、「これだ!これを僕のキャラクターに取り込むんだ!」と思いました。それで絵を描き始めました。

僕はハンクは不承不承のスーパーヒーローだと思っています。なので、彼はときにはバックパックに化けます。またタコは小さい穴からでも抜け出せるらしいので、監督にはハンクが逃亡の達人という設定を提案しました。それにタバスコの瓶の中にでも隠れることが出来たり、自動販売機の隙間に隠れたり。また、タコの体は伸びるということが、初期の段階でグラフィックにするのにとても苦労した部分なので、いっその事、ぺちゃんこになったり、縦に細長くなったりして、形を変えることができるということも提案しました。そういう特性を全て盛り込んで、観葉植物に化けることになったのです。

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▲初期のハンクのスケッチ。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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