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ノーベル賞を受賞したボブ・ディランの詩の世界とは?

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ノーベル賞を受賞したボブ・ディランの詩の世界とは?
J-WAVEで放送中の番組「RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。12月16日(金)のオンエアでは、「ボブ・ディランの『詩の世界』」をテーマにお届けしました。

今回、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン。受賞直後に本人が全く反応しなかったことや、はじめてミュージシャンが受賞したことについて、文学界からの反発など賛否両論が巻き起こったのは記憶に新しい出来事。そんなディランについて詳しく知るため、今回スタジオには、ボブ・ディランの歌詞の翻訳を担当していることで知られる、シンガーソングライターの中川五郎さんをお招きしました。

1963年頃、中学生のときにディランを知ったという中川さん。アメリカのフォークがブームになっている最中、ピーター・ポール&マリーや、ブラザース・フォア、キングストン・トリオといった人気グループのヒット曲の作者を調べてはじめて知ったそう。それから約50年、今もなお彼の音楽を聴き続けているそうですが、英語の日常会話などは、フォークソングやディランから学んだといいます。そんな中川さんに、ディランの詩の魅力について伺いました。

「16歳くらいの当時の僕ら若者には訳が分からなかったのですが、聴く人によって自由に解釈をしてもいいんだということに気付きました。正解は一つじゃなく、ある人には男女の恋愛の歌に聞こえ、ある人には世の中のことについて聞こえ、ある人には家族や人間関係の問題の歌に聞こえ…。どういう風にも受け取れる幅広さとか豊かさや大きさが、ボブ・ディランの音楽の魅力です」(中川さん、以下同)

そんなボブ・ディランの音楽には、実は“元歌”があるといいます。

「アメリカの伝統的なフォークソングやブルース、バラードなどです。それらの古い曲を発掘し手を加え、今の時代の歌に移し替えてオリジナルソングを作るというのが、彼が見つけ出した音楽の作り方でした。今回、スウェーデン・アカデミーの人たちは、偉大な伝統音楽を引き継いで、そこに新しい詩的表現を生み出していると正しく理解し評価しました」

またこれまで、本になっているポエトリーより、かなり“低く”見られていたという歌の歌詞が、文学として認められたことへの賛否両論もあったようですが…

「音楽の歌詞と詩集のポエトリーは別ものだと思います。活字のうえで本を読んで鑑賞するポエトリー対して、歌の歌詞(リリックス)は、曲やメロディを聴くことで受け止める『凄さ』がある。声や歌と結びついて完成しているのが音楽のリリックスです。ノーベル文学賞を受賞すると歌詞の部分にばかり注目が集まりがちですが、言葉だけをピックアップするというのには抵抗があります」

さらに最後に中川さんは、「今聴くべきボブ・ディランの音楽」について教えてくれました。

「初期の60年代の歌をすすめる人がほとんどだと思いますが、ボブ・ディランは今も歌を作り続けていますし、これからもきっと作るだろう…そのなかで、最新アルバムの一番新しい歌を『ベスト』として僕は受け止めています。昔ほどのインパクトはないかもしれないし、完成度もぼやっとしているかもしれないけれど、70歳になっても今の気持ちを投げかける彼の歌に真剣に向き合っていきたいです。今回の受賞で話題になって、昔の曲を聴くのではなく、一番新しい彼の作品を聴いてほしいなと思います」

ボブ・ディランの最新作はフランク・シナトラのカバーアルバムです。それについて安藤は、「人の歌を歌う、歌手としての素晴らしさ」に感銘を受けたことを明かしました。「年をとることが、なんて美しいことか。魂がすっぽりと包まれる声で、ノーベル文学賞を仮に詞でとっていたとしても、歌手なんだ」と、ディランの素晴らしさを改めて実感したようでした。

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【番組情報】
番組名:「RADIOFAST」
放送日時:毎週金曜 24時−24時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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