“原発の是非を住民投票で” 東京都と大阪市で署名活動が10日からスタート

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「みんなで決めよう『原発』国民投票」公式ホームページ

 東京都と大阪市で、原発稼働の是非を問う住民投票の実施を目指している市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」による街頭署名活動が、2011年12月10日から始まる。同団体は東京都で30万人、大阪市で6万人の署名を集めることを目指す。東京都では10日午前10時から、JR渋谷駅のハチ公前で、署名活動が実施される見通し。ピンクと白地ののぼりと、賛同人の俳優・山本太郎氏の等身大ポップが目印だという。

 「みんなで決めよう『原発』国民投票」は、国民が直接的な決定権を持つ国民投票を実現することで、原発稼働の是非を決定することを目指す市民団体。国民投票実現の第一歩として、今回は電力大量消費地であり、東京電力と関西電力のそれぞれ大株主である東京都と大阪市で住民投票の実現を目指す。賛同人には山本太郎氏、社会学者の宮台真司氏など著名人も名を連ねる。

 現在の地方自治法では、住民投票を実施するための条例制定を直接請求するには、有権者の50分の1の署名を集める必要があり、東京都では約21万4200人、大阪市では約4万2600人以上の署名が必要となる。同団体は無効署名が出ることを見越し、東京都で30万人、大阪市で6万人の署名を、来年2月9日までに集める。

 事務局長の今井一氏は、8日都内で行われた記者会見で、「署名をして下さった方に、『(署名を集める)受任者になっていただけませんか』とお声をかけようと思っている」と話した。1人の受任者が平均10筆署名を集めると見越し、「受任者を東京都では3万人、大阪市では6千人まで増やしたい」との考えによる。公式ホームページによると、8日の時点で東京都は8500人、大阪市は1800人の受任者が集まっている。

◇関連サイト
・「みんなで決めよう『原発』国民投票」 – 公式ホームページ
http://kokumintohyo.com/

(中村真里江)

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