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「日本一忙しい男」田中角栄が地元人気を強めるために東京にいながらやったこととは?

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2016年のベストセラーといえば田中角栄をテーマにした『天才』(石原慎太郎著、幻冬舎刊)だ。

田中角栄は小卒から内閣総理大臣まで昇りつめ、ロッキード事件で逮捕された、日本の昭和政治史に大きな影響を与えた人物である。

多忙を極めたはずの田中角栄の仕事を支えた「時間の使い方」とは、どんなものだったのだろうか。

『田中角栄 絶対に結果を出す「超」時間管理術』(向谷匡史著、三栄書房刊)は、“日本一忙しい”男の仕事を支えた驚異的な時間のきり方、活かし方を紹介する。

■多忙で地元に帰れない角栄が地元の人と触れ合う方法

角栄の自宅には、1日で3、400人もの陳情客が押しかけていた。

また、選挙区の新潟から、観光バスを仕立てて団体旅行にやってくる人たちも大勢。田中邸を訪れ、角栄と歓談し、記念写真を撮り、東京見物をして帰るという2泊3日の旅行だ。

これは、多忙で選挙区に帰れない角栄の選挙対策として、筆頭秘書である本間幸一氏によって発案されたものだった。

角栄が気さくに声をかけ、歓談をする。これに選挙民は感激し、地元に帰って自慢する。これが人気につながり、角栄王国を強固なものとしていった。

こうした手法をとったのは、全国の代議士では角栄が初めてだったという。自分から選挙区に帰るのは大変だが、向こうから団体できてもらえば時間も労力もかからないということだ。

■この方法はビジネスでも有効である

ビジネスの場でもこの方法は有効だ。

例えば、営業の一環でいくつもの異業種交流会やパーティーに参加するのは、多くの時間を取られてしまう。

しかし、顧客を中心とした異業種交流会を自らが主催すれば、一度で多くの人と交流ができるだろう。

著者によれば、ある経営コンサルタントはこの「角栄流」時間術にヒントを得て、この異業種交流会を立ち上げ、長年にわたり主催者として成功を収めているという。

「時間は万人に平等」とよく言われているが、角栄からすれば、それは時間の本質を知らない人であって、時間ほど不平等なものはない。

時間の「絶対量」は万人に平等であっても、1日にこなす仕事量が10と20とでは、生産性において2倍の差になる。角栄が徹底してこだわったのは、「時間の質」だったのだ。

本書から、政界で培った角栄の時間術、さらには人間関係術も知ることができる。田中角栄流の時間術から、学ぶことは多いはずだ。

(新刊JP編集部)

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