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そば店なのにラーメンとローストビーフが名物? 無化調のこだわり二倍出汁で【友美がゆく! 蔵元が通う地元メシ】

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5蔵目:茨城県古河「御慶事」青木酒造

天保二年(1831年)創業の青木酒造店の代表銘柄は「御慶事」。

いかにもめでたいこの名前は、3代目当主が大正天皇御成婚の際、日本そして皇室の繁栄に願いを込めて「最高のよろこびごと」という意味で「御慶事」と命名されたものだそう。

今回案内してくれたのは、青木酒造の長女で専務を務める知佐ちゃんです。

「古河は東京から電車ですぐ、通勤圏内です。だから返って飲み屋さんやご飯屋さんが少ないんですよ! 宇都宮、大宮、池袋、所沢、小山など大きな駅まで1本だから、地元仲間の集まりでも大宮まで行っちゃったりします」

「えー! 地元の子たちだけなのに、違う駅に行くなんて変だねぇ」

「そうなんですよ。あとヨソから誰かが来てくれた時にも、ちょっと困ってしまいます。そんな時100%連れていくのが、今回の『そば善』ですよ!」

こだわりのそば店、なのにアットホームで親しみやすい!

到着しました。駅からは徒歩5分ほど。

すぐ着きますが、道中暗いので夜歩いていく方は自分を信じて進んでください。

お車の方は駐車場がありますので、ご安心を!

この日は週末。

食べて幸せーと思って頂けそうな物だけ入ってます。

自信があふれ出ている。これは期待できそうだ!!

「いらっしゃ~い。昨日、お母さんたち来てたよ」

「そうなんです。私仕事で来られなくて残念でした。友美さん、こちらが店主の渡辺孝之さんです。」

「昨日! 本気で青木酒造御用達のお店なんだね! ご主人……こんなに優しさがにじみ出ている人を、私は最近見ただろうか。いるだけでいやされる! 食べる間もそばにいてください!」

「困っちゃったなぁ。僕がココにいるとおそば食べられないよ~(笑)」

「は! じゃあすぐ厨房に戻ってください!」

もちろん置いている、ご近所で造られた「御慶事」

▲「御慶事」純米吟醸 一合 810円

では、おそばを待つ間「御慶事」を飲みましょう。

茨城県外の方には馴染みがないかもしれない、このお酒。

それもそのはず。2年ほど前までは製造した400石ほとんどを古河市内だけで売っていたという。いくら地酒といえども、これはすごいことなんですよ!

そして、首都圏に進出した途端にいろんな賞を受賞している実力派、そして今注目すべき蔵のひとつでしょう!

そば前、お酒のおつまみが充実している(しすぎている)ことも「そば善」の良いところです。

渡辺さんいわく「僕が本当に食べたいものをつくったら、メニューが増えちゃった」とのことです。

豆腐の味噌漬け、野菜の酢漬け、そば豆腐。

もちろん全て手作りしたものです。調味料にもこだわり抜いているし、余分で不自然なものを嫌っているため素材由来の味を楽しむことができます。

▲黒毛和牛特上ローストビーフ 1,814円

東京から、わざわざ食べに行く価値のあるローストビーフ。

「と、とろける……。ってこういうことだったのか!」

評判の外国産や通常使われる内ももなど試してみた結果、いまは国産和牛のイチボかトモサンカクに落ち着いたそう。

試行錯誤が繰り返された、お店の看板メニューです。

お待ちかねの真打ち・新そば

▲もりそば 640円

この日は、ちょうど北海道早来町の新そばが入荷した日でした。

つやつや……美しい。

そば粉へのこだわりはもちろんのこと、そば粉と水をまぜる時の手順、ゆで方など細部にまで渡辺さんのこだわりが光ります。

これは詳しく聞いてみないと、よほどの食通でない限り気づかないのかもしれません!

一見アットホームなよくあるそば店ですからね。(失礼)

でも、甘く見ちゃいけません。いや、本当に。

あらゆるこだわりの集大成により、ボソボソの麺ではなく、しっかりとしたコシがあって均一にそば粉の風味を楽しめる美味しさが完成しているのです。

「上質な天然出汁は、ミネラルが豊富で身体にいいから」と良い材料を、通常の2倍以上使用してつゆを作っているそうです。

九州(薩摩)枕崎 本かつお厚削り

土佐清水 宗田節厚削り

千葉房州 サバ節厚削り

九州(薩摩)枕崎 サバ節厚削り

道東 知床半島 羅臼昆布

道北礼文島 利尻昆布

あのいやし系ご主人から感じる、そこはかとない情熱……!

「いつも通り美味しいっ!」

この味を徒歩圏内で味わえるなんて、うらやましい……。

うらやましくて、かわいい知佐ちゃんにちょっとイラッとしてきたぞ……。

賄いからはじまった、金・土限定ラーメン

もともと手軽な、まかないとしてできたこちらのラーメン。要望に応える形で、金曜日・土曜日だけの限定メニューとして食べることができるようになりました。

麺はうどん粉、

出汁は鶏ガラや豚を一切使わずに、宗田節

先ほどのそば同様に、宗田節、カツオ節、鯖節や鴨などを使用してスープを作っているから、口の中にドロッと残るものが一切なく、何杯でも食べられそうなほどサッパリしています。

「出汁がうまいっていうのは、幸せだよね」

うまくてぜいたくなだしと日本酒、これ以上の幸せはありません!

断言しましょう。このお店にいるとわたし、幸せ!!

民家を改装した店内は、超アットホーム。

というかなんというか。親戚の家に来たみたい。

ピアノあるし。

自分が食べたいものを作ったというご主人の渡辺さん。

どれだけ食いしん坊なんだ(笑)

ちなみに……。

お店の前には「そば善前」というバス停がありますが、

1日に数便しかないので、徒歩か車でいくことをオススメします!

古河と書いて、こが。

ここに来るまで「ふるかわ」と読んでいた私も、もうこの名を忘れることはないでしょう!

こんなに遅い時間まで飲んでいても、都内まで帰ることができる。本当に近いんですよ。湘南新宿ラインですぐ!

青木酒造は、事前予約の上蔵の見学が可能です。

ぜひ「そば善」の定休日、月曜・火曜を避けて

蔵見学→そば善というツアーをお試しください。造っている現場を見た後で、出汁と一緒に味わう「御慶事」はまた格別でしょう。

また来ます。ごちそうさまでした!

お店情報

石臼粗挽き手打ちそば そば善

住所:茨城県古河市古河527-4

電話番号:0280-32-7067

営業時間:【ランチ】11:30~14:00 【ディナー】17:30~21:30(LO 21:00)

定休日:月曜日・火曜日

ウェブサイト:http://soba-zen.com/

※金額はすべて消費税込みです。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

紹介してくれた酒蔵情報

青木酒造株式会社

住所:茨城県古河市本町2丁目15-11

電話番号:0280-32-5678

ウェブサイト:http://aokishuzou.co.jp/

書いた人:友美

日本酒ライター/コラムニスト 。寒さに弱い北海道出身。「とっておきの1本をみつける感動を、多くの人に」という想いから、初心者向けのイベントやセミナーの主催や日本酒関連記事を中心に執筆。 Twitter:@otomi0119 Instagram:@tomomi0119s

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