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あの名作フリゲを題材にした作品も登場 「自作トレーディングカードゲームで遊ぶ会」参加レポート

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自作ゲームの世界はコンピュータゲームのみにあらず。
もぐらゲームスでは、これまでにも数々のアナログゲーム・カードゲームの数々を特集してきた。

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アナログゲームを遊ぶ上でネックになりがちなのが、遊ぶための人数と場所だ。
ゲームの類を買ってみたは良いものの広げる機会が無い、あるいはアナログゲームを制作しているが作ったゲームの出来栄えをなかなか確かめられない…という事態は、少なからずあるのではないだろうか。

こうした点について、複数の自作トレーディングカードゲーム(TCG)の作者により、お互いに交流を行う機会として、その名もずばり「自作TCG(トレーディングカード)で遊ぶ会」が今年4月より発足している。
今回は、11月23日に新宿・榎町地域センターにて開催された第4回「自作TCGで遊ぶ会」に参加し、筆者が体験した自作TCGの数々をレポートする。

あのフリゲのキャラも登場『スピリアマテリアルカードゲーム』

『スピリアマテリアルカードゲーム』(以下『スピマテ』)は、主催サークルのひとつ「スピマテ製作委員会」が制作しているTCGだ。


 
『スピマテ』の特徴はコンパクトさ。
一般的なTCGでは、膨大な種類のカードから40~60枚程度を選別して自分だけの山札となる「デッキ」を作り、各プレイヤーが持ち寄って対戦することになる。
しかし『スピマテ』においては最低5枚から、1つのパックに収められている十数枚程度のカードをそのままデッキとして使用することができる。
基本的なルールも12個にまとめられた覚えやすいものになっている。

カード能力の文章を携帯電話のカメラから浮かび上がらせるAR(拡張現実)への取り組みや、フリーウェアゲーム『シリアの冒険』や『ゆめにっき』を題材とした「デザイナーズパック」の存在も見逃せないところだ。

実際のプレイでは総カード枚数が6枚という極端に枚数の少ないデッキを触らせてもらったが、デッキや捨て札からカードを手に入れる・場に登場させることができるカードが複数存在しており、カードを循環させて戦えるよう工夫されている点に妙を感じた。
また、12月11日開催のゲームマーケット2016秋にて出展予定の『ゆめにっき』を題材としたデッキ「夢世界の断片」も先行して体験することができた。

ゲーム本編での主人公である「夢世界の少女」が倒されてしまうと即座に敗北するという能力を持っており、「つねる」など他のカードでいかにカバーしていくかという上級者向けのテクニカルなデッキとなっていた。

『スピマテ』公式サイト「スピマテ製作委員会」
http://spimate.com/

2つのデッキが交錯する『エンゲージクロス』

もうひとつの主催サークル「やもいげーむす」が制作しているTCGが『エンゲージクロス』だ。


 
『エンゲージクロス』では、主戦力となる「サーヴァント」、サポート専門の「ジェネレイター」といったキャラクターを繰り出して戦うのみならず、自分の手番ごとに更新される「ローダー」と呼ばれるエリアから「ゲイン」によって新しくカードを入手し、ゲーム中に自身のデッキを強化しながら戦うことになる。
言わば『ドミニオン』に代表される「デッキ構築型カードゲーム」のプロセスを組み込んだTCGとなっている。

相手の防衛線を突破できる攻撃力を生み出すために、登場させたキャラクターを戦力の拡充に使うのか、それとも対戦相手への攻撃に充てるのかというバランスを取ることに加え、自軍のサーヴァントによる攻撃が成功すると対戦相手の「ローダー」エリアからカードを取り除くことができるため、いかに対戦相手のカード購入を妨害するかという点も重要だ。

対戦相手にダメージを蓄積させるのみならず、「ローダー」の供給源である第2のデッキ「ドライブ」を削りきっても勝利となるため、取ることのできる戦略や考えるべき要素の幅が多く、ゲーム展開も多彩。
もう一回プレイしたい!と思わせる、そんな作品に仕上がっていた。

『エンゲージクロス』公式サイト「やもいげーむす」
http://yamoigames.blog.fc2.com/

強いカードには裏がある『札の語り部』

上記2タイトル以外にも、参加者より『札の語り部』(CardTellers)という自作TCGが持ち寄られており、こちらも体験プレイすることができた。


 
『札の語り部』では、各カードにカードの強さに応じた「レベル」が設定されている点が特徴。
プレイヤーが攻撃された際には山札をめくり、レベルの値がそのままダメージの値となる。
そのため、レベルが高い強力なカードを闇雲にデッキへ採用しても、対戦相手からのちょっとした攻撃が大ダメージにつながるようになっている。

「レベル」の効能は他にもあり、「語彙」(カードを使用するための「コスト」をまかなうためのエリア)の合計枚数より低いレベルのカードを語彙に置くことができれば、通常は1ターンに1枚だけのカードの使用回数を増やすことができる。
このため、いかにレベルを意識して「語彙」のエリアを増やすことができるかも重要だと感じた。

会場では1対1の2人対戦のみならず、2対2でチームを組んで戦う4人対戦プレイも行った。
チームを組んだプレイヤーと相談しながら手順を決めたり、自身1人にしか作用しなかったカードが味方にも作用するようになり強烈な効果を発揮するなど、1対1のプレイにはない新鮮さがあった。

本作は『スピマテ』同様、12月11日開催のゲームマーケット2016秋への出展が予定されている。

『札の語り部』公式サイト
http://www.cardtellers.com/

今後の開催情報はtwitterをチェック

今回は地区センターの一室という小さな空間で開催された本会だが、ゲームルールのティーチングや各種自作TCGを実際に遊ぶのみに留まらず、ゲーム内のルール調整やカードの能力、コンボや展開についてなど、ゲームを制作する側ならではの意見交換がしきりに交わされており、濃密な時間を過ごすことができた。

「自作TCGで遊ぶ会」は今後も不定期に開催していく予定で、告知や参加者募集については、やもいげーむす代表・ヌートラル氏のtwiplaを中心に行われるとのこと。
上記タイトルに興味を持った方や、自分で作ったTCGがあるという製作者の方は、スケジュールと開催場所をチェックしたうえで足を運んでみてはいかがだろうか。

「自作TCGで遊ぶ会」主催twipla
http://twipla.jp/users/nuutral

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